2013年01月09日

似てる?似てない?英国労働党のミリバンド兄弟と日本の鳩山兄弟

知恵袋回答日時:2013/1/9 06:07:31

<イギリスのミリバンド兄弟って
 日本の鳩山兄弟のようなものですよね?
 上流家庭、超インテリ、ホープとして注目を受けている。
 次期英国首相に最も近いミリバンド兄弟って、
 まさに鳩山兄弟じゃない?>


鳩山兄弟とミリバンド兄弟はまったく違うと思いますよ。似ているのは兄弟で政治家という点だけではないでしょうか。

ミリバンド兄弟の両親はともにナチスの迫害を逃れてイギリスに渡ったユダヤ系ポーランド人です。ナチスの目を避けて親切にもかくまってくれる他人の家を転々をするなど、それぞれたいへんな苦労をしてイギリスに渡り、イギリスで出会って結婚しました。つまり、ミリバンド兄弟はユダヤ人移民二世です。

父親はもう亡くなりましたが高名なマルクス主義学者で、まだご顕在の母親も学者で、人権活動家(パレスチナ支援の活動家としても有名)、反核活動家でもあります。そんなカップルの家は左派インテリのサロンのようなものだったようで、若い労働党の政治家や活動家、作家、外国人などが集まり、毎夜、議論に花を咲かせていたとのことです。兄弟はその中で子どものころからいわば左派の英才教育を受けて育ったと言えます。

ふたりとも地元の公立小学校から公立中等学校に進学し(あいだにアメリカにも住んでました)、その後オックスフォードに進学しました。年が離れていますから同じ時期には在籍していませんが、ともに学生組合の議長をつとめました。兄のデイヴィッドはオックスフォードとMIT卒業、弟のエドはオックスフォードとLSEを卒業して一時はジャーナリストとして働いていました。

親が学者ですから中流家庭ではありますが(上流ではありません)、箱入りで育てられた坊ちゃん兄弟の鳩山兄弟とは異なり、ミリバンド兄弟はロンドン北部のカムデン(けっこうラフな地域です)の公立学校で、さまざまなバックグラウンドの人びとにもまれて育ちました。政治家として頭角を現したのは兄が先で、ブレアのニューレイバー内閣で環境大臣、ブラウン内閣で外務大臣を務めました。弟のエドはニューレイバーのホープだった兄に比べるとかなり左寄りで、ニックネームはレッド・エドです(エドの方がより強く両親、特に母親の感化を受けたと言えそうです)。

前回の議会選で労働党が負け、下野した後にあった党首選を兄弟で争い(他にも候補がいましたが)、もっとも前評判の高かった兄のデイヴィッドではなく、組合の支持を得た弟のエドが勝ちました。ちなみに、この党首選の際、労働党員である母親は二人の息子のどちらも支持せず、唯一の女性、唯一の黒人候補だったダイアン・アボットを支持しました(わたしはディヴィッドが嫌いなのでエドが勝ってたいへんうれしかったです)。エドが党首になったときは「赤過ぎる」のでこれでは選挙に勝てないと心配されましたが、昨年の党大会で原稿なしで1時間余の演説をする様などみるに(すばらしい演説でした)、2年後の選挙に希望が持てます。

エドは私生活も政治家としてはユニークで、党首になったときは環境弁護士の奥さんとは事実婚で子どもがいました(その後、もう一人子どもが生まれてから結婚しました)し、無宗教を公言しています。ちなみにデイヴィッドの奥さんは音楽家です。

鳩山兄弟とはだいぶ違うと思いませんか。

* * *

2012年労働党党大会でのエド・ミリバンドのスピーチ


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2012年12月25日

[TUP速報959号]ジュリアン・アサンジの演説(1) 2012年9月国連総会宛て

ジュリアン・アサンジの演説 (I):2012年9月国連総会に宛てた人権に関する演説
2012-12-25 19:37:52

◎今や米国はウィキリークスと、
情報源とされる人々への迫害をやめ、
正義を行うべきときです

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ウィキリークスとその編集長ジュリアン・アサンジは、世界各国の権力構造の実態を暴く膨大な量の重要文書を公開してきた。米国大使館公電や、米軍の戦争犯罪の実態を暴き、米国の怒りをかったアサンジは、超法規的な処断による弾圧を受けてきた。身の危険に迫られたアサンジはエクアドルに亡命を希望し、現在ロンドンのエクアドル大使館で保護されている。すでに6カ月が経った。

去る9月26日、アサンジは国連総会に向けてエクアドル大使館から衛星回線経由でオバマ大統領に迫害を止めるように呼び掛ける演説を行った。

アサンジはその後12月20日にもうひとつの演説を行い、2013年には、さらに10万件にもおよぶ重大文書を公開すると発表した。両方とも素晴らしい演説だったのでTUP速報シリーズとしてお届けします。

今回分はこのyoutubeで見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=IjPAmTn0WYA&feature=endscreen&NR=1

(なお、これまでのウィキリークスの活動やアサンジに対する弾圧の諸事情については過去のTUP速報をご覧ください)

速報946号 ジュリアン・アサンジ支援集会でのダニエル・マシューズのスピーチ
http://www.tup-bulletin.org/modules/contents/index.php?content_id=979

速報937号 "勇気は伝染する"―マニング、ウィキリークス、ウォール街占拠
http://www.tup-bulletin.org/modules/contents/index.php?content_id=970

[前書き:宮前ゆかり、 翻訳:川井孝子・寺尾光身・藤谷英男]



国連総会に宛てたジュリアン・アサンジの
人権に関する演説(2012年9月26日水曜日)


パティーニョ外務大臣閣下* 、各国代表の皆様、ご列席の皆様

[訳註: *エクアドルの外務・貿易・統合大臣]

今日私は一人の自由な人間として皆さんにお話しいたします。起訴されないまま659日勾留されてはいるものの、最も基本的で最も重要な意味で私は自由だからです。自分の考えを述べる自由があります。この自由があるのは、エクアドル国民が私の政治亡命を受け入れて下さり、他の国々の方々が結束してその決定を支持して下さったことによります。また、ウィキリークスが「あらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える」* ことができるのは、国際連合の世界人権宣言第19条によります。そしてまた私が他の人々とともに政治的迫害からの保護を受けることができるのは、「迫害を免れるため他国に避難する権利」を明記した世界人権宣言第14条1項や1951年の難民条約その他国際連合が定めた諸協定によるからです。

[訳註:* 世界人権宣言第19条邦文より引用]

国連のおかげで、私は自分の不可譲* の権利を行使することができ、私に対して、そして私の組織のスタッフや支持者たちに対し諸政府が行っている恣意的で過剰な行為から保護を求めることができます。国際慣習法と国連の拷問禁止条約に、拷問に対する絶対的禁止が明記されているからこそ、だれが犯人であるかに拘わらず、一組織として、私たちは揺るぎない立場に立って拷問と戦争犯罪を断罪するのです。

[訳註:* 何人も奪うことのできない、何人にも譲ることのできない(基本的人権)]

エクアドル政府のご厚情により今日再び国連で話す機会を提供されたことに感謝したいと思います。ジュネーブの普遍的定期審査*で証言したときとは状況はまったく異なっているのですが。

[訳註:*国連人権理事会が定期的に加盟国の人権状況を審査するための制度]

ほぼ2年前の今日、私はそこで10万人以上のイラク民間人に対する拷問と殺人を暴露した私たちの仕事について話しました。けれども今日はアメリカの話をしたいと思います。イラクに配備されていた 、ある若い米軍兵士のことを語りたいのです。

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2012年12月24日

究極のエキゾチシズム、ガラパゴス化をきわめるという手もある

今日はめずらしく日記です。

16日から東京に来ている。機内で風邪をうつされ(それ以前にかかっていた風邪をこじらせた可能性もあるが、ともかく真後ろの席の搭乗者がずっと咳をしていた)、到着早々に通例を替えて明るいうちに寝た。その結果、すでに1週間過ぎたというのに体内時計がロンドン時間から早送りされず、こんな時刻(夜中の3時半)にまだ起きていてビール飲みながらブログ書いている。

とは言え、時計が狂ったままなのは仕事をかかえているせいも大きい。チェルノブイリ本の最終原稿整理作業を2章分終えられずに帰国することになってしまったのでまずそれを片付けなければならず、ほぼ毎日作業に明け暮れ、やっと昨日の朝方、大きな山を越えた。その間、友人には一人もコンタクトしなかった。話している時間もなかったし、話しても約束を作る見通しがたたなかったからだ。われながら責任感の強さはほめてやってもいいと思う。

滞在はあと10日を切ったが、これからがつがつとコンタクトの回復に努める。なにしろ1000ポンドも払っている。元を取らねば。

そんなわけで、わたしはまだどこにも行っていないのだが、息子のほうはいままでの東京滞在とはうってかわって一人であちこち出かけていき、町歩きと買い物を楽しんでいる。去年の暮れに来てからの1年間にかれはロンドン中心部にちょくちょく一人で出かけるようになっており、時には友人をどっさり連れてピカデリーのラーメン屋でランチなどしている。また、ネットで日本の最近のアニメを見倒しており、いっぱしのオタクに育ってしまった。どこでどう子育てを間違ったかと残念に思うところもあるが、もう16歳なので親の自由にはならず、こればっかりはしょうがない。

到着の翌日、かれは探検と称して秋葉原に行き、『コードギアス』のフィギュアを4体も買ってきた。フィギュアなんて着せ替えバービーよりクリエイティビティないじゃん、とわたしはあきれ、せめてクビのすげ替えでもしたらどうかと言ったが拒否された。

かれがわたしに見せたいアニメを(ネットで)いっしょに見るとその間肩もみしてくれるので『コードギアス』も見たんですけど、いかんせん絵を受け付けず、わたしは1話で挫折した。代わりにいま肩もんでもらいつつ日に1話2話見ているのは『化物語』です。これは絵が好き、それにスクリプトがよくできている。話は他愛ないが会話のひねくれ具合がけっこう気に入った。

英語圏(だけじゃなく、フランス語圏にもイタリア語圏にもドイツ語圏にもアラビア語圏などなどにもいるらしいが)のアニメファンの熱意には恐れ入る。日本で放送されるとほんの数日で英語字幕付きがアニメサイトにアップロードされるのだ。翻訳はもちろん無料奉仕で見るのも無料。しょっちゅう削除されているけど、同じぐらいのスピードであちこちにミラーサイトが立つ。

『化物語』の英語サブタイトル付きなど何パターンもあって、アップが早いだけであまりうまくない翻訳もあれば、画面いっぱいにしょっちゅう出てくる日本語のテキスト(デザインの一部なのでストップモーションしない限りほぼ読めない)まで全部翻訳してタイポまでまねしているような凝ったものまである。日本独特の風習や日本語のしゃれについて、画面上方に注釈付けたりしているものもある。ときどきびっくりするほどうまい英訳もある。

中国は数年前から国家予算使って世界中に中華学院を作っている。外国語学部の一部だったりあるいは大学に中国語科を新設したり、イギリス中の中等学校にマンダリンの先生を送り込んだりもしている。これはすごく頭のいいやり方で、言葉を覚えてその国を知れば親近感を持つのは当然だから、戦争もしないでheart&mindをつかむことが可能になる。

バブルのころはイギリスの有名大学にいくつも日本語科があった。中等学校の選択外国語に日本語を並べているところも少なくなかった。でもいまはさっぱりだ。日本政府の予算が引き上げられてしまったので、日本語科はのきなみ中国語科に替わってしまった。残念だなあと思っていた。

その日本政府が開けた穴を、どうやら世界各地のオタクが埋めている気がする。たのまれもしないのに、ものすごい情熱とエネルギーを注ぎ込んで。この流れがどこに着地するのかわからないが注目している。

そんなわけで、イギリス生まれ、イギリス育ちの息子は、輸入品としての日本アニメを日本語で耳から、英語字幕で目から理解しつつ、ゴスロリファン(もちろん女子です)の友人に頼まれたメイド服を買いに明日も秋葉原に行くんだそうだ。こんなもん、日本にしかない。そう言うのは子どもだけゃない。日本に来た大人はみんなウォシュレットに感激し、ほめちぎる。デパートの開店時に行って居並ぶ店員に頭を下げられて感激する。

どうやらかれら(息子も含む)の目には日本はとてもエキゾチックで、無駄に電化され、無駄にオタク化し、世界のほかのどこにもないものがあるところのようだ(息子は昨日はドンキホーテで、気分にあわせて耳が動く「電動ねこみみ」というものを見てあまりにも無駄な電化に感激していた)。

つまりまあ、ガラパゴス化しているからこその希少価値なんじゃない? このさい苦手な国際化などうっちゃって、これをきわめるという手もある。
posted by nfsw19 at 04:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月18日

右翼と極右と宗教右派で国防軍作って領土奪還って1912年の総選挙か?

さて、貼り付けとこう。

2012年12月16日 11:25GMT
機内で風邪をもらって鼻水ずるずるなので明るいうちから禁を破って寝た(昼寝ると時差ぼけがなおらない)。まるで市長選のような低投票率に「だろうなあ」と思いつつも、自民単独過半数の報で絶望感深まる。あまりにも忙しくて在外投票をパスした(投票までの手続きが異常に面倒)ので罪悪感。仕事があるけど今夜は寝る。

2012年12月16日 12:16GMT
大阪維新の会Osaka Restoration Associationと太陽の党Sunrise Partyの合併は英語にすると怖さ倍増。 で、選挙の結果、the most likelyに右派と極右と宗教右派が内閣と議会の3分の2を占めることになり、国防軍作って中韓露と領土争いって、いつの時代の話だ。

2012年12月17日 15:31
今日のうた3首。1)原発3基メルトダウンしても投票率50%の国民風土って究極のKeep calm and carry on。2)危機は頭で理解するものでなくもっぱら本能で察知するもの、ゆえに日本国民は世界一洗練された人類。3)1912年(百年前)は大正元年、いかれた元首と第一次世界大戦のはじまり。

以上mixiのつぶやき欄コピペ、タイムスタンプはGMTにつき9時間ずれてます。お間違いなく。

そんなわけで風邪ひいて寝ており選挙速報も見なかったんだけど、これは見逃して損したかも(唯一のエンタテイメントとして)。YAHOOニュースからの孫引きで貼り付けとく(そのうち読めなく/探しにくくなるかもしれないし)。

テレ東&池上彰の選挙特番、
容赦ないツッコミで異彩を放つ?

Business Journal 12月17日(月)17時10分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121217-00000308-bjournal-ent

 衆院総選挙が終わりました。自民党圧勝という選挙結果を受けての今後の政治情勢分析については、専門家のみなさんにお任せするとして、今回は、テレビ各社の「選挙速報番組」について書きたいと思います。

 各社のラインナップを見ると、NHKは、『衆院選2012開票速報』と題して、いつもどおりの淡々と速報を伝える硬派な番組演出。

 日本テレビ系は運悪く(?)、「FIFAクラブワールドカップ・決勝」と日程がかぶってしまったため、サッカーの試合時間中は、データ放送を使って当確情報を画面の隅に流すだけでお茶を濁し、試合終了後に『NNN総選挙特番 ZERO×選挙2012』を放送。アイドルグループ・嵐の櫻井翔くんが東京ドームのコンサート会場から駆けつけるなどの演出も入れて、巻き返しを図る作戦。

 テレビ朝日系『選挙ステーション』は、前半を『報道ステーション』の古舘伊知郎が担当し、後半は田原総一朗と各党論客が3時間の(『朝生』的な)討論番組という2部構成。

 TBS系は、『乱!総選挙2012』と題し、堀尾正明・膳場貴子キャスターをメインに、スペシャルキャストとしてくりぃむしちゅー上田晋也が参加していました。

 フジテレビ系『FNN総選挙2012・ニッポンの決意』は、安藤優子と三宅正治のメインキャスターに宮根誠司がナビゲーターとして加わる、ちょっとガチャガチャした感じ。

 ザッピングしながら見ていましたが、正直どれもこれも似たり寄ったりで、チェルシー(ヨーロッパ王者)がコリンチャンス(南米王者)に負けてしまったサッカー・FIFAクラブワールドカップ決勝戦が、各局の番組の中で最も盛り上がったかも……。

●突出していたテレ東

 さて、みなさん、まだご紹介していない局が1つあることに気づいていますか?

 そうです、テレビ東京系(テレ東)についてまだご紹介していません。

 ご覧になられた方はおわかりかと思いますが、テレ東の『TXN衆院選SP「池上彰の総選挙ライブ」』は最高に面白かったのです。

 今回のテレビ各局対抗・選挙速報番組対決では、(個人的には)テレ東の圧勝だと思いました。テレ東ではお馴染みの池上彰がわかりやすく解説する形式で、進行役は、『モヤモヤさまぁ〜ず2』や『出没!アド街ック天国』でお馴染みの大江麻理子アナ。番組としては、テレ東お得意のまったりとしたゆる〜い感じの番組なのですが、よく見ていると、テレ東&池上彰のとても挑戦的な番組でした。

 まずは、候補者のプロフィールに注目。普通の選挙速報番組ではありえない内容が書かれてました。

 例えば、石原慎太郎・維新の会代表のプロフィールには、「“暴走老人”、公式HP名『宣戦布告』」、同党の東国原英夫には、「たけし軍団→知事→国会、おそるべし上昇志向」って、これ、完全に悪意あるでしょ(笑)。

 ほかにも、石破茂氏のプロフィールには「カレー作りに異様な情熱」など、そのほかの候補者でも、

「母が振り込め詐欺の被害に」
「大学の先輩は長州力」
「繊維問屋の息子」
「父は偉大なるイエスマン」
「身長186cm」
「ブログに昼食メニュー掲載」
「元NTTドコモ採用担当」
「出馬による転居で息子が涙」
「村上水軍の子孫」
「カエルの置物が大好き」

など、正直どうでもいい情報すぎて、ほかに何が書かれているのかが気になって、開票速報への注意がおざなりになってしまいましたよ。

●容赦ない池上彰の突っ込み

 プロフィールには、どういう経緯で政治家になったのかというのも書かれていまして、池上彰は自民党・小渕優子に対して、「お父さんが議員じゃなかったら、あなたは政治家にはならなかったのでしょうか?」と、世襲議員にストレート過ぎる質問をしていました(小渕苦笑い)。

 各党幹部に対する池上彰のインタビューもすごかったです。

 石破茂・自民党幹事長に対しては、「自民党が勝ったんじゃなくて、民主党が負けたと言われていますが、石破さんどうですか?」と、オブラートにくるむ気ゼロの質問。

 石原慎太郎・日本維新の会代表に対して、「パプアニューギニアと北朝鮮を一緒にするから、石原慎太郎は暴走老人って言われるんですよ!」と、若干キレ気味。これを聞いた石原慎太郎も逆ギレな感じで中継が険悪なムードに。中継終了後に、石原代表は明らかに「バカ」と言っていました(音声がオフだったので、口の動きでそう見えたという話です)。

 池上彰は止まりません。

 無所属の鳩山邦夫(元自民党)に対して「選挙区、昔東京でしたよね? 福岡に移ったのは、(鳩山家が大株主である)ブリヂストンの工場があるからですよね? 自民党に戻るんですか?」

 前回の選挙で落選し、今回復活当選した公明党・太田昭宏へは、「今回は、自民も民主も対立候補を立てなかったから当選できたのだと思いませんか?」って、もう、狂犬のように牙剥きまくり、誰にでも噛みつきます(笑)。

 その、太田氏への中継終了後に出したフリップには、「宗教法人の信者数」というタイトルで、「創価学会:827万世帯、神社本庁:6242万人、幸福の科学:1100万人、立正佼成会:350万人」という内容。どこまで突っ込むんだ、テレ東&池上彰?

 ちなみに公明党関連では、一般視聴者からの質問で「公明党から出馬する候補者はみんな創価学会員なのですか?」(千葉県16歳高校生)との質問も、サラッとやってしまいます。これに対する池上彰の回答は、「会員が多いですが、それ以外の人もいます。意外と知られていないことですね」と、軽く答えてしまいます。

 もちろん、次期総理候補である安倍晋三・自民党総裁に対しても容赦ありません。

「戦争もする、交戦規定もある、ということは国防軍の兵士に死者が出ることもある。そういうことを命令する立場になるということですね?」

と、切れ味鋭いカミソリのような質問を次々と繰り出します。

 このほかにも見所がたくさんあったのですが、ありすぎて紹介できません。テレ東さん、ぜひDVD化してください!(文=アラキコウジ/ネタックス)

* * *

で、はたして池上彰氏はこれを投票前特番でもやれただろうか。単なるガス抜きではないかとの疑問が残る。
ラベル:日本政治
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2012年12月09日

2012「Xファクター」優勝決まる--ジェイムス・アーサー

<とりあえずポストしておこおうと思って書いたのに「非公開」を解除し忘れてました。いまあげます。2012-12-11>

2012年の「Xファクター」の優勝者が決まった。オーディション以来、ウィナーになるといいな(CD欲しいな)と思っていたジェイムズ・アーサーに決まった。良かった。いま、むちゃくちゃ忙しいので詳細は時間ができたら書くつもりでとりあえずあげておく。

オーディション
James Arthur's audition
Tulisa's Young - The X Factor UK 2012



ブートキャンプ
The X Factor Uk 2012 Bootcamp
"James Arthur" HD



ジャッジズ・ハウスでのパフォーマンス
James Arthur's performance
Bonnie Raitt's You Love Me
The X Factor UK 2012



ライブショーへ
James Arthur's Reveal
Judges' Houses - The X Factor UK 2012

http://www.youtube.com/watch?v=IQlc9vFLNsk

7週め:ボトム2
James Arthur sings for survival
Live Week 7 - The X Factor UK 2012



8週め:ターニング・ポイント
James Arthur sings Marvin Gaye's Let's Get It On
Live Week 8 - The X Factor



結果発表
The Final Result! - The Final - The X Factor UK 2012


ウィナーズ・シングル
James Arthur performs his Winner's Single
The Final - The X Factor UK 2012


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2012年12月05日

[TUP速報956号]サブラ・シャティーラの大虐殺30周忌によせて

2012-12-5 14:05:17

大虐殺を目撃し、支援を訴え続けてきた
国際ボランティア医師の証言

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今年2012年で、パレスチナ人が故郷を追われてから64年、そして追われた先のレバノンにあるサブラとシャティーラ難民キャンプで大虐殺が起こってからちょうど30年になります。

その大虐殺の30周忌に、大虐殺当時パレスチナ人支援のためにキャンプで活動していた外国人医療関係者たちが世界中からベイルートに集まりました。この記事の執筆者、シンガポール出身でイギリス在住のスウィー医師もその中の一人です。30年という年月が流れていますから当時の関係者たちもみんなだいぶ年を取っていましたが、とても小柄なスウィー医師は後ろから見たら子どもにしか見えませんでした。こんな小さな女性が本当に大虐殺現場や野戦病院で執刀していたのだろうかと目を疑いたくなるくらいでした。

スウィー医師自身、祖国であるシンガポールから追われて長年イギリスで亡命生活を強いられてきました。また、熱心なクリスチャンとしてイスラエルを支持して育ちました。その彼女が、30年前のイスラエルのレバノン侵攻とそれに続くサブラとシャティーラの大虐殺で、パレスチナ人と出会い、彼らを知り、一生の友達になりました。ともすると閉塞感が先行して希望を失いがちになってしまうパレスチナ問題ですが、彼女は大虐殺から30年経った今、パレスチナ人の中に何を見たのでしょうか。

(前書き:宮地葉月、翻訳:荒井雅子、解説・訳注:岡真理 / TUP
「サブラ・シャティーラ大虐殺」については、末尾の解説をご覧ください。)

希望について学んだこと
サブラ・シャティーラの大虐殺30周忌によせて

アン・スウィー・チャイ

今年、レバノンのパレスチナ難民が、サブラとシャティーラの大虐殺から30周忌を迎えようとしている中、レバノンはシリアから逃れてきた何千人もの難民を受け入れています。私たちは国際社会の断固とした姿勢の下、紛争が早く終わり、シリア難民が帰還できるよう祈っています。

64年前の1948年にも、レバノンは難民を受け入れました。パレスチナの街や村での大虐殺と破壊を逃れた75万人のパレスチナ人の一部でした。難民たちはテントに入れられ、帰還の権利を約束されました。しかしパレスチナの地のほとんどがイスラエルと名を変え、そのため難民とその子孫はレバノンに留まることになりました。国連の運営する12の公式難民キャンプに散り散りに住む彼らは、今日世界で400万人に上るパレスチナ人ディアスポラ[訳注1]の一部です。パレスチナ人にとっては、自分たちの土地を収奪された根本原因に取り組む熱意を欧米主要国からまったく感じられず、祖先伝来の故郷への帰還権への実質的支援もまったく得られません。

[訳注1]
国連に登録されている難民(登録難民=国連から支援を受けている人々)は、2012年1月段階で 470万人である。また、64年前に難民となったが、現在、国連の援助を必要とせず、たとえばクウェイトやアメリカのパスポートを所持し、国連に難民登録していない、いわゆるディアスポラのパレスチナ人も含めると、その数はそれをはるかに上回る。


毎年9月、何百人ものパレスチナ人、そして世界中から訪れる友人たちがシャティーラ・キャンプの殉難者広場に集まります。広場には、サブラ・シャティーラの大虐殺で殺された人たちのうち1000人が葬られています。私たちは無残に命を断ち切られた人たちを思い、悼むのです。彼らが忘れ去られてしまわないように。そして彼らの家族に弔意を捧げます。

30年前の1982年8月、若手ボランティア医師として[レバノンに]やって来た私は、ベイルート南部のサブラ・シャティーラパレスチナ難民キャンプにあったガザ病院で活動することになりました。ボーンアゲイン(再生)派原理主義クリスチャンとして私は、イスラエルを強く支持していました。その夏、イスラエルの爆撃機による容赦ないレバノン空爆をテレビで見ていました。数え切れない人びとが殺され、その中には多くの子どももいました。病院、工場、学校、家々が瓦礫の山と化しました。レバノンの人間はテロリスト集団であるPLO(パレスチナ解放機構)をかくまっているのだから苦しんで死ぬのは当然だとイスラエル寄りのクリスチャンの友人たちは言いましたが、私は納得できませんでした。レバノンの人びとの役に立ちたいと考え、それで、「クリスチャン・エイド」が負傷者の手当てを手伝う外科医を求める要請に応えて、イギリスの勤務先の病院を辞め、ベイルートに向かったのです。

中東に来るのは初めてでした。それまでパレスチナ人の存在をまったく知りませんでした。欧米の一般メディアは、テロリストPLOのことしか報じません。PLOはユダヤ人を憎み、爆弾を仕掛け、飛行機を乗っ取る。PLOはレバノンに拠点を築いており、イスラエルはレバノンがPLOを追い払うのを支援しているのだから、そのためにたとえレバノン中が瓦礫と化してもいいと言うのです。イスラエルのある政治家はこう宣言しました。「オムレツを作るにはまず卵を割らねばならない」と。

私が着いたのは、10週間にわたる激しい爆撃で破壊されたベイルートでした。攻囲のために食糧、水、医薬品が不足していました。家を失った人々が荒れ果てた駐車場や学校にあふれ、道端で眠る人さえいました。通りかかって案内されたアッカ病院は、5階建ての建物が瓦礫ともつれた鉄筋と化していました。アッカ病院は、シャティーラ・キャンプで一番の大通り、サブラ通りの端にあります。サブラ通りのもう一方の端にあるのがガザ病院で、こちらは10階と11階が砲撃で崩れていましたがまだ建っていました。どちらもパレスチナ赤新月社の最新鋭の病院で、国際赤十字社の旗が翻っていたにもかかわらず、どちらも標的とされたのです。私は整形外科の責任者として再開の支援をするため、ガザ病院に配属されました。

私の到着後まもなく、PLOがベイルートを撤退しました。イスラエルがさらなる空爆を中止し、攻囲を解くための条件として求めたのです。残していく家族の安全が守られるという保証を欧米主要国から受け、1万4000人に上るPLOの壮健な男女がベイルートを去りました。去っていた中には戦士もいましたが、医師、講師、労働組合活動家、広報担当者、技術者、技師といったPLOの文官もいました。PLOはパレスチナ人の亡命政府でした。こうして、レバノンでは、爆撃で殺された人びとに加えて、1万4000の家族が稼ぎ手――多くの場合、父親や長男――を失いました。

停戦は3週間しか続きませんでした。停戦協定によってベイルートの民間人の保護を任された多国籍平和維持軍が突然撤退しました。9月15日、イスラエルの戦車数百台がベイルート南部と西部に侵攻しました。その一部がシャティーラ・キャンプを取り囲み、封鎖して、住民が逃げ出せないようにしました。イスラエル軍は、同盟者であるキリスト教徒民兵の一団をキャンプに送り込みました。9月18日イスラエル軍戦車がキャンプ周辺から撤退したとき、3000人の民間人死者が残されていたのです。

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2012年12月03日

オリンパス[日本式経営]の秘密、映画化間近か?その他のつぶやき

[最近のつぶやき(mixi)] 2012年11月23日〜2012年12月3日

2012年11月23日 11:50
オリンパスの粉飾決算を追求して社長職を追われたイギリス人ウッドフォード氏の著書『暴露』が、今朝BBCのモーニングショーで紹介されていた。スタジオでインタビューを受けた氏は、自分の解任が採決された重役会の異様な様子を身振り手振りで説明。

2012年11月23日 11:53
「重役全員がこうやって(とソファから半ば腰を浮かして手を高く上げて見せる、先生の気を引こうとする小学1年生のように)自分がどんなに熱心かみせようとするんです」との説明を見聞きしながら失笑。えらくなさけない気分の今日のわたし。

Amazon UKのレビューによると「超お勧め!」だそうです。「日本型経営がどんなもんかわかる。あまりにも面白いので1日で読んじまった。すごい映画になるぞ」ともあり、そう言えばBBCのモーニングショーでもキャスターがそのように水を向けると、ウッドフォード氏は自分の役はコリン・ファースに演じてもらいたい語ってましたっけ。

ちなみに同書は現在、Amazon UKのビジネス書部門、企業史部門、犯罪実録もの部門で堂々の1位です。
http://www.amazon.co.uk/Exposure-Inside-Olympus-Scandal-Whistleblower/dp/0670922226
(2012.12.03)


2012年11月30日 11:19
ウィンブルドン(ロンドン南西部)に初氷。芝生も庭木も真っ白に染まっている。先週から今週にかけて大雨による洪水が英国各地で発生したので、泥に埋まった地域はそのまま凍ってしまったと想像され、たいへん気の毒だ。うちも近くにテムズ川の支流が流れているので人ごとでない。

2012年11月30日 11:25
昨日、レベソン査問会の報告書が発表になった。犯罪被害者や有名人、政治家などへの(おもに)タブロイド紙による電話盗聴などを調査した公聴会の報告書で、2000頁もある分厚いものだ。青いカバーの立派な装丁で、長期休みに読むのにぴったり。今年のクリスマスプレゼントのベストセラーになるかも(笑)。欲しい。

2012年12月2日 15:58
昨日も今日も天気はいいが気温が低い。そのため日陰の氷は3日前から凍ったまま。金曜日の午後になっても氷が溶けないので、庭の水まき用の水道2ヵ所をエアパッキンでくるんで凍結に備えたのは正解だった。夏からほったらかしだった水まきホースを伸ばして水抜きしたものの、ちゃんと抜けてるかどうか大いに疑問。

2012年12月2日 16:06
昨日は息子の学校のクリスマスフェアでクラフトグループの店番に行った。開店30分後に行ったら、作ったデコパージュ3点は売れてしまっていて(傘立てとトレイ2個)、完成品の写真を撮りそこねた。売れ残っても買い取る必要はない(来年のバーゲン品になる)けど、今年は少々デザインを冒険したので売れて良かった。

2012年12月3日 14:41
パレスチナの国連での地位が総会の圧倒的支持でオブザーバ国家に引き上げられた翌日、イスラエル政府が東エルサレムに3000軒の住宅建設にGOを出した件で、今日英国外務省が在英イスラエル大使を呼びつけた。二国家案による和平推進を危うくすると危惧してとのこと。フランスでも同様の呼び出しがあった模様。

2012年12月3日 15:02
入植者の住宅建設予定地はパレスチナ領東エルサレム郊外のE1地域。BBCの地図を見ると、エルサレム近辺だけでも既存の違法入植地の多さに圧倒される。http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-20552391外部リンク 本来ならここらはすべてパレスチナ領なのに。













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2012年11月25日

2012年『Xファクター』--ライラン・クラークさよなら記念9本立て+1

今年の『Xファクター』ファイナルでひいきにしていたライラン・クラーク(24歳)がとうとういなくなった。先週、唯一生き残っていた女子のエラがいなくなり、今週「オネエおにいさん」のライランがいなくなり、来週の準決勝は完全に男ばっかである。どうしたって華やかさに欠けるので、これをどう演出するかが見所かも(とでも考えないと見る気にならないかも。それほどまでにライランの抜けた穴は大きい、わたしにとっては)。

記念に(!)ライランの出し物を1週めから並べておく。歌はいまいち、いまに、いまさんだが、もつれそうに長い脚とエセックスなまり丸出しのベタなしゃべりのギャップが特徴、ショーマンシップは半端でない。

[ご注意1] 歌はだんだん上手になるので1週めの出し物で引かないでください。
[ご注意2] 全部見ると1時間以上かかります。歌の部分だけなら30分以下です。

<1週め>
Rylan Clark sings Spandau Ballet's Gold
- Live Week 1 - The X Factor



1週めで早くもボトム2[1]になり、オーバー25枠[2]のうたの上手なおねえさんと対決。デッドロック[3]で生き残ったものの番組プロデューサーの仕込みがあったのではないかと議論を呼ぶ[4]。もう一方のおねえさん(名前も覚えてない)のほうが確かに歌はうまかったがな〜んもおもしろくなかったので、ライランが残ったのは当然の結果だとわたしは思ったが同意しない人も多かったみたいだ[5]。しかし、週ごとに人気は上がる。

[1]一般投票で最下位になった2名による1対1の歌比べ。たいがいバラードが歌われるので上手下手が歴然。歌比べのあと4人のジャッジが投票してどちらを残すか決定するが、しばしば戦略的な結果になり(下手なほうが3票を得て残る)、議論を呼ぶ。

[2]コンテストのカテゴリーは4つ、16歳以上25歳未満の女子、16歳以上25歳未満の男子、グループ、25歳以上。4人のジャッジが一つずつのカテゴリーを担当し、出し物などを決める。

[3]ジャッジの票が割れた場合、判定は一般投票に戻り、その週の最下位が発表されて番組を去る。

[4]オーバー25枠のメンターであるギャリー・バーロウ(テイクザット)がこの結果に怒ってジャッジ席を立ち、帰ってしまった。

[5]判定の前に番組プロデューサー(?)がジャッジに耳打ちした場面が後にyoutubeに上がり、制作者側の意向が働いた、投票操作があると議論になった。しかし、その後の展開をみると投票操作はありそうにない。歌はそこそこうまいがまったく華のない25オーバー枠のおにいさんが、出身地(リバプール)の組織票を得て生き残り続け、優勝しそうな勢いである。

<2週め>
Rylan Clark sings
Groove Is In The Heart/Gangnam Style
medley - Live



モデル出身らしい華麗なウォーキングが見どころ。ただ歩くだけで、立ってるだけカッコいいので、これでショーモデルのすごさを見直したぐらいだ。カール・ラガーフェルド集団のダンスなど、振り付けも演出も力が入っており、これで一気に(セレブリティを含む)ファンを増やした。江南スタイルも出てくる。

<3週め>
Rylan Clark sings a Jennifer Lopez / Rihanna medley
- Live Week 3 - The X Factor UK 2012



ヒゲそって刈り上げたグレース・ジョーンズ風。中盤のリアナの歌のパートで「行儀が悪くてごめんなさい」と言いながらお尻を振るダンスがみどころかも。

<4週め>
Rylan Clark sings Toxic/Horny/Poison Medley
- Live Week 4 - The X Factor UK 2012



<5週め>
Rylan Clark sings Hung Up/Gimme Gimme Gimme Medley
- Live Week 5



再びボトム2になり、再びオーバー25枠のカイ・ソーンズと歌比べをし、再びデッドロックになり、再び一般投票で生き残る。

<6週め>
Rylan Clark sings a Spice Girls Medley
- Live Week 6 - The X Factor UK 2012



革靴にジャケット着用でスカイダイビングに挑戦。

<7週め>
Rylan Clark sings a Duran Duran/Bros Medley
- Live Week 7 - The X Factor UK 2012



ジャッジのコメントのコーナーにテイクザット・トリビュートバンドで歌うライランの映像が出てくる。「きみなんてテイクザットにいたっけ?」とのギャリーの感想に「テイクザットに入るにはわたしはヤセ過ぎ〜」と返し、大いに受ける。この週のボトム2は優勝候補と目されていた二人で、唯一の生き残り女子のエラが番組を去り、ライランは大泣きする。

<8週め-1>
Rylan Clark sings Abba's Mamma Mia
- Live Week 8 - The X Factor UK 2012



準々決勝。勝ち上がりの5組が2曲ずつ歌う(5組のうち3人がボーイズ・カテゴリー、つまり全員生き残っている)。さすがに2曲とも作り込むのは無理みたいで、1曲めはメドレーでなくダンスもなかった。

<8週め-2>
Rylan Clark sings a Supremes Medley
- Live Week 8 - The X Factor UK



こっちはメドレー、でもダンスは少ない。そんなわけでライランらしくない。

<おまけ>
Rylan Clark sings for survival
- Live Week 8 - The X Factor UK 2012



ボトム2での歌比べ、もう片方はボーイバンドのユニオンJ。リラックスしていて、すがすがしい顔をしている。

しっかり作り込んだド派手なプロダクションで、来年のユーロビジョン・ソングコンテストにイギリス代表で出てもらいたい。クリスマス・パントでクイーンやるのもいいと思う。



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2012年11月21日

ハマス-イスラエル休戦協定発効とバス爆弾の謎

夜7時のチャンネル4ニュース冒頭で、ガザで取材中の記者が「たったいま停戦に入りました」と第一報を伝えたように、英国時間の晩の7時をもって停戦協定が発効された。1日中アルジャジーラ・イングリッシュをつけっぱなしにして仕事していたんだけど、晩になっても全然進展がなさそうなので近所に新聞を買いに出かけたところ、留守にしていた15分ぐらいのあいだに「GMT19時に停戦協定発効」のアナウンスがあった、らしい。なんか決定的瞬間を逃した気がする。

今日は初めて「つぶやき」というものを使ってみた。ツィッターじゃない。mixiのアカウントにくっついてる「つぶやき」欄マキシマム150字。けっこう面白かった。いまは忙しくてメンテナンスができそうにないので手を出してないんだけど、一段落したらツィッター導入しようかしら。フェイスブックもまだやってない、というか、フェイスブックはたぶんやらない。個人情報の収集が半端でないようなので抵抗がある。

mixiのつぶやきは何日かたつと消えちゃうみたいなので、今日の(一連の)初つぶやきを貼付けておく。

* * *

2012年11月21日 11:08
ガザ攻撃8日目。テルアビブの町中で運行中のバスが爆発した。2人の人物が車中に置き去りにした包み[*]が爆発したと報じられている。爆発があったのはテルアビブの町中で、イスラエル国防省の近く。死者はいない。他に、南テルアビブでも爆発物が見つかった。この「攻撃」がだれによるものかまだ不明。

[*]置き去りじゃなくて投げ込みみたいだ。以下同。

2012年11月21日 15:38
テルアビブのバス爆破をハマスがコンファームした。爆発物の入った包みを置いていった[*]と見られる人物は捕まっていない。「過去10年テルアビブは静かだった。この爆破がイスラエル人に与える心理的影響は大きい」とイスラエル人ジャーナリストがテレビで言っていた。そりゃそうだ。本物の忘れ物でさえ恐怖の対象になる。

友人へのメール:今日、テルアビブの町中を運行中のバスの車内で爆発があり、さきほどハマスがリスポンシビリティをコンファームしました(日本語にしにくいです)。爆発したのは3キロぐらいの爆発物で、置いていった[*]人物をイスラエル警察が捜索中。けが人は出ましたが死者はいません。「過去10年テルアビブは静かだった。この爆発がイスラエル人に与える心理的影響は大きい」とイスラエルのジャーナリストがテレビで言ってました。

そりゃそうでしょう。これからはどんな包みを見ても、たとえ本物の忘れ物でも空っぽの箱でも爆発物に見えてしまうわけで、ガザへの攻撃を続ける限りその恐怖は消えませんから。北アイルランド紛争中のイギリスがそうでしたが、こういう心理的ダメージは経済的な損失も大きいです。

そのジャーナリストは、「4年前のガザ攻撃のときとは周囲はすっかり変わってしまった。これ以上の攻撃の激化はそうした国々の怒りを買い、地域一帯を巻き込むインティファーダに拡大する可能性がある」とも言っており、この爆発にはそれが現実化した場合を想像させる効果があったということだろうと思います。

この人は、ハマスのホームメードロケットに脅かされてシェルターに逃げ込むイスラエル市民の映像がテレビで流れるだけで、ハマスにとっては勝利も同然だとも語ってまして、レバノン在住のHさんが言われていたようなレバノンのハマス応援ムード、今回ハマスはよくやっているという応援ムードの背景にこういうものがあるのだろうと思いました。

バスに爆発物を仕掛けるなんて「鬼畜の仕業(2チャンネル風に)」と言っていいと思いますが、戦略的にはハマスの勝利と言えるかもしれません。これによって風向きが変わり、早期に停戦が実現することを望みます。悪い方に転がる可能性もあるので安易な判断はできませんが。<メールここまで>

2012年11月21日 18:21
新聞買いに行っているあいだに停戦成立のアナウンスがあったらしい。1日中アルジャジーラ聞きながら仕事してたのに、決定的瞬間を聞き逃しちゃったぜ。実際の発効にはまだ30分以上あるけど、ともかく地上戦は回避された。ハマスの作戦勝ち。仲介に入ったエジプトも男を立てた(笑)。ネタ二ヤフは選挙に勝てないだろう。

2012年11月21日 18:39
停戦の条件としてハマス側は、進行中の攻撃の停止だけでなくガザの封鎖を解けと要求していたので、そこまでハードルを上げると合意は遠いのではないかと思っていたんだけど、どうもそれも実現するみたいだ[*]。細かい条件はまだわからないものの、なんかすごい。アラブの春でほんとうに中東は変わったんだと、改めて感激。

[*]ガザの封鎖解除についてはこれからネゴシエーションだそうだ。まったく希望がないわけでもなさそう。

2012年11月21日 22:14
テルアビブのバス爆破をハマスがコンファームしたというのは間違いだったみたいだ。ハマスが賞賛したってことなので、つまりイスラエルにとってはもっと悪い国産の敵か、少なくともいままでは敵とは見なされていなかった種類の人間なのかも。ホームメードの敵が仕掛けたホームメードの爆弾だったってこと?

* * *

今回のガザ攻撃、ルーザーNO.1はファタハのアッバスだろう。

今回のガザ攻撃ではエジプト、チュニジア、トルコの首脳クラスや国連総長のバンキームンなどなど、政治界のセレブリティが続々空爆下のガザ入りして破壊現場を視察したり市民を激励したりとかしてたんだけど、結局アッバスは使者を送っただけで行かなかった(もしかすると今朝ヒラリーのお供で行ったかも)。仮にもパレスチナ自治区の代表なわけだし、敵陣に乗り込むのが怖かったとしても恥ずかし過ぎ〜。自分を唯一のパレスチナの窓口として扱ってくれるアメリカやイスラエルに「配慮」したか、停戦はまだ遠いと思っていたか。どっちにしろ、機を逃した。明日パレスチナ評議会選挙があれば、ファタハの支持者が雪崩を打ってハマスに投票するんじゃない?

ルーザーNO.2はネタニヤフ。

ハマスのカッサム・ロケット弾なんて最新鋭防衛設備アイアンドームで全部撃ち落としてやるわい、な予定だったんだろうけど、意外にもハマスのカッサムは飛距離を延ばしていた。イスラエルは「イラン製」だと主張しているが、テルアビブやジェルサレムまで飛んだロケットもカッサムだった可能性がある(今日のThe Independent紙によると)。ちなみに、カッサムの制作費は1発500ドル程度とも言われていて(ロングレンジはもっと高価かもしれないけど)、それを迎え撃つアイアンドームは1発6万ドル以上。ここにも非対称が。

<[後述]停戦成立直後のある世論調査によると、70%のイスラエル人が停戦に反対とのこと。

[さらに追加]テルアビブやジェルサレムに飛んだロケットはカッサムじゃなかったみたいだ。イランがハマスへの武器供与をコンファームしたとのこと。

ルーザーNO.3はオバマ。

過去8日間、イスラエルには防衛する権利があるってことしか言わなかった。ガザにも防衛する権利があると思うが、そこんとこは素通りだ。エジプトの1月25日革命のときにもやることなすこと後手後手だったけど、まだ「アラブの春」が消化できていないみたい。北アイルランドの例をみればわかるように、昨日のテロリストが明日もそうとは限らない。でも、かれは演説がうまいから機会を逃さずに中東に行き、(またカイロ大学とかで)いいスピーチすれば失点を取り戻せるかも。人びとは心から鼓舞される言葉を欲しており、オバマはそういう言葉を発することができる政治家の一人だ。残念ながら日本にはいない。



それにしても、今朝バスの中に爆発物を置き去りにした[*]のはだれだろう。自殺爆弾じゃないから英雄になりたかったわけではないし、勝利宣言がないところをみると組織でもない。どっかのだれかがガザに同情してネットで作り方みてホームメードしたのかなあ。ハマスのカッサムもそうだけど、たとえ破壊力は小さくてもどこで爆発するかわからない爆弾は高性能ミサイルより効果的なことがある。そういうものを「テラー(恐怖)」と言う。


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2012年11月19日

ガザ地区はなぜイスラエルに攻撃されているのですか

[知恵袋]回答 2012/11/19

<なぜパレスチナは攻撃されて
 がれきの山にされなければならないのでしょうか
 なぜ血まみれに>


イスラエルの言によれば「ガザを実効支配しているハマスがイスラエルの人びとに対してテロリズムを仕掛けるから」です。

これは、イスラエルがただ一人主張しているわけではなく、アメリカ(イスラエルの全人口に匹敵するユダヤ人が住んでいます)でもヨーロッパの国々(過去70年近くもホロコーストを座視した償いを求められています)でも、強弱の差こそあれ多くの「政府」に支持されています。それぞれの国の市民の考えは政府とは異なることも多いですけど。

では「テロリズム」とは何かを考えてみましょう。テロリズムとは、人びとにテラー(恐怖)を引き起こすことで政治的な目的を達しようとする行為(肉体的な暴力と精神的な暴力の両方)やそのイデオロギーのことです。ただ無目的な暴力の行使ではなく、その暴力によって自分の意に従わせようとすること。つまり、目に見える暴力行為はある目的を達するための手段ですから、その暴力によって何を達成しようとしているかに注意を払う必要があります。ハマスは何を目的にイスラエルにテロ行為をしかけているのでしょう。

では現在、ハマスが実効支配する(ゆえにイスラエルの攻撃下にある)ガザ地区(パレスチナ領土の一部)とはどんなところでしょうか。

ガザ地区は地中海沿いの細長い地域で、海に面した一番長い辺が差し渡し約40キロ、内陸に向けた短い辺は6キロから10キロです。面積は名古屋市よりちょっと大きいぐらい。エジプトと国境を接する南の一部を除き、北と東はイスラエルと接し、西は地中海です。この狭い地域に150万人が生活し、人口のほぼ半数が未成年を含む子どもです。

パレスチナは1967年の第三次中東戦争以来、イスラエルの占領下にあります。国際法に違反する占領ですから、国連はイスラエルに対して何度も占領を解くように要求していますが、イスラエルは聞き入れず現在に至っています。占領下にあるパレスチナの人はイスラエルの許可なく外国に行くことはできませんし(つまり、ほぼ不可能です)、何を輸入し、何を輸出するかも独自には決められません。

ガザ地区は1994年以来周囲を壁で囲まれており、特に2006年にハマスがパレスチナ評議会選挙で勝利して以降は完全封鎖されています(選挙は国際監視団もお墨付きを与える「民主的な」ものでしたが、ハマスが勝利したとたんに国際社会から「無効化」されました)。海からはイスラエルの軍艦が常に見張っています。つまり、どこにも逃げ場はありません。水も燃料も建築資材も食糧も医薬品も、ハマスのテロを助長するとイスラエル当局が指定するだけでもうガザには入ってきません。二つのパレスチナの領土(軍事占領されている西岸地区と封鎖されているガザ地区)の行き来も自由にはできませんから、家族を尋ねることも学校や仕事場に行くこともできなくなりました。

いま、イスラエルはこのガザ地区に対して約1000ヵ所のターゲットを決めて「外科手術のように精密な(とイスラエルは言っています)ピンポイント攻撃」を加えています。その「外科手術のように正確な攻撃」で昨日、ほとんどが子どもと女性ばかりの一家11人が殺されました。その家の稼ぎ手が「ハマスの幹部だから」とイスラエルは言っていますが、その人はハマスの警察で働いていたようです。ガザは完全封鎖されているので仕事がなく(材料が手に入らないので工場なども仕事ができません)、ちゃんと給料をくれる仕事のほとんどはハマスがらみです。

このような行為こそをテロリズムと呼ぶべきだとわたしは思います。いまのような攻撃がなくても、いつ終わるとも知れない、仕事も食糧も燃料もないような生活を強いられること自体が、イスラエルによるテロリズムではないかと思います。時々鬱憤ばらしのように打ち上げるハマスのホームメイド・ロケットなど、まあ、それもテロと言えばテロでしょうが、イスラエルの1トン爆弾に比べれば子どもだましのように見えます。

では最初の疑問に戻って、なぜハマスはイスラエルにロケットを打ち込むのでしょう。「ガザの封鎖を解け」というのが第一義の理由ではないかと思います。何十年もイスラエルの占領を許してきたイスラエル国民と国際社会に対して、これを訴えるための他にどのような方法があるか、わたしにはわかりません。


posted by nfsw19 at 13:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 知恵袋回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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