2013年07月06日

【PUBLICITY】日の丸が泣いている――人種差別の報道考

長らくの沈黙を破って竹山さんが【PUBLICITY】の配信を再開した。直近の2号では「人種差別の報道考 」を取り上げている。(nfsw19)

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【PUBLICITY 1933】2013年7月2日
日の丸が泣いている――人種差別の報道考 その1
offnote@mail.goo.ne.jp

▼「綴老」の「老」の評判が悪い。「まだ老人じゃねえだろ」
とか「老成するな」とか。竹中労の一字を拝借して、「綴労」
にします。ネット内での主な動きがツイッターのメモであるこ
とは変わりませんので悪しからず。

▼新大久保や鶴橋などで猛威を振るう人種差別デモをめぐって
、熟読玩味(じゅくどくがんみ)すべき言葉を見つけた。20
13年6月21日付毎日新聞に載っていた鈴木邦男(一水会顧
問)の談話だ。在特会(在日特権を許さない市民の会)につい
て、鈴木はこうコメントする。

「彼らがどんな言葉を吐いているのか、メディアは包み隠さず
報道すべきだ。報道することが助長するという考えもあるだろ
うが彼らの主張に共感する日本人はほとんどいないはずだ」。
「包み隠さず報道すべきだ」と鈴木邦男に言わしめるところに
、在特会の問題の深刻さが浮き彫りになっている。

▼鈴木は「右翼」の概念を更新し続けている言論人だ。数えき
れないデモと演説を繰り返してきた彼の眼には、在特会に対す
る「警察の対応」の意味が、はっきり映っているはずだ。

鈴木たちはかつて何度も警察からデモを邪魔され、妨害され、
闘ってきた。翻って在特会は決して警察から邪魔されたり、妨
害されたりしていない。警察は在特会を放置しているのだ。警
察は、あの程度の動きを、つぶそうと思えば瞬時につぶせる。
それを「しない」のは、あの「暴力の塊(かたまり)」を「認
めている」に等しい。

▼じゃあ警察が介入すべきか。それは最悪だ。すでに「レイシ
ストをしばき隊」や「プラカ隊」など、在特会の狂ったデモに
対抗する素晴らしい「民間」の動きがある。少しずつ分厚くな
っている。この運動に携わる人々をぼくは心から尊敬する。人
種差別デモを止める方法は、これしかない。

▼「ヘイトスピーチデモを見て、私は使われている日の丸の旗
が泣いていると思った」(鈴木邦男)この一言にぼくは胸を打
たれた。そのとおりだと思った。日の丸は涙を流し続けている。

「明治」という時代が始まった頃、薩長をはじめとする連合軍
は、会津の掲げた日の丸に照準を合わせて銃弾を放った。「平
成」という時代、政府は国旗国歌法をつくり、日の丸と君が代
を教育現場で「強制して敬わせる」という、「克(よ)ク忠ニ
克ク孝ニ」を強いた教育勅語式の倒錯を繰り返している。

▼人種差別の被害を調べたり、罰則のない人種差別禁止法をつ
くったり、国家権力を使ってできることはある。「市民の力だ
けで防げるなら、なぜ欧州では法規制があるのか」という角度
からニッポン社会を相対化する必要もある。これらの検討が進
むかどうかも含めて、最も重要な鍵はマスメディアの態度だ。

人種差別の報道はすべて、人種差別を食い止める動きにつなが
る内容でなければ価値がない、とぼくは考える。
(つづく)

2013年7月2日 竹山綴労
offnote@mail.goo.ne.jp

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【PUBLICITY 1934】2013年7月6日
日の丸が泣いている――人種差別の報道考 その2
offnote@mail.goo.ne.jp

▼在特会の人種差別デモがどれほど凶暴か。現場であの大音響
の罵倒に頭蓋骨を震わせてみないと、本当にはわからないし、
いや、所詮、ニッポン人にはわからないだろう。

「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」「朝鮮人は皆殺し
」(2013年6月8日付東京新聞)、「ゴキブリ、ウジ虫、
朝鮮人。お前らを一匹残らずたたきつぶす」(2013年6月
18日付毎日新聞)、女子中学生が「鶴橋大虐殺を起こせ」と
叫び、大人たちが拍手喝采を送る(2013年7月3日付東京
新聞)。

こうした在特会デモの言葉は、新聞、雑誌にそこそこ報じられ
ている。YouTubeで検索すれば動画も簡単に見つかる。それら
から、少しは現場の恐怖を想像することができる。

ぼくの場合、コリアンタウンの旨い焼肉屋に行く途中、あの暴
力集団に出くわした。「血が凍る」ってのはこういうことか、
と感じた。彼らにこそ「暴力団」の名が相応しいと思った。

▼警察が在特会のあの朝鮮人いじめを野放しにするのは無理も
ない。なにしろ日本政府は朝鮮学校をわざわざ高校無償化から
排除しているのだ。政府が人種差別政策をとっている以上、警
察組織がその方向に逆らって動くはずはないだろう。

平成の世になって、朝鮮学校の女子生徒がチマチョゴリを切り
裂かれても警察はろくに捜査せず、あの美しい民族衣装を街中
で一切見かけなくなった。

5年後に日の丸が法制化された。その日の丸を高く掲げて、今、
子連れのお母さんや制服姿の未成年の女の子が街を練り歩き、
在日コリアンに罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせ続けてい
る。

▼どう報ずるか。ぼくの尊敬するある人が「無視すべし。安田
浩一氏の『ネットと愛国』は良書だが、あれが彼らを増長させ
てしまった」「悪質な政治家から在特会に対して経済的援助も
出ている。むしろそこを叩くべきだ」と言っていた。そうかも
しれない。実際に在特会に対するエールを公言する議員もいる。

8月15日を前後して、人種差別の嵐が狂気の度を増すかもし
れない。ぼくは彼らの発言を「包み隠さず報道」するだけでは
足りないと思う。彼らに対抗する運動に光を当て、ぐっと重点
を移せば、新しい報道のかたちが生まれるのではないか。

▼発表報道漬けの仕事に慣れた人たちにとっては「民間」対「
民間」の闘いなんて不向きな取材だろうが、「人種差別に関す
る全国会議員アンケート」や「外国人100人に在特会デモを
見てもらいました」えとせとら、手軽で価値的な企画もあろう。

そこらにいる人が、暴力に対して知恵と勇気で立ち向かう。そ
の生活感情と葛藤こそ、ジャーナル=日々の記録に馴染(なじ
)む。新しいニッポンの自画像が浮き彫りになるかもしれない。

人種差別をめぐる「客観報道」とは、差別されている側に立っ
た「主観報道」である。「中立的立場」に立つとは、いじめら
れている人々の側に立ち、徹底的に「偏向」する勇気を持つ、
ということだ。(了)

2013年7月6日 竹山綴労
offnote@mail.goo.ne.jp

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2012年11月17日

[ナブルス通信] ガザで殺人を行っているのは誰かーーチョムスキーらによる呼びかけ

***拡散希望***【ナブルス通信】
http://0000000000.net/p-navi/info/column/201211170633.htm

***

「ガザで殺人を行っているのは誰か」
 ノーム・チョムスキーらによる報道への呼びかけ

2012年11月14日

欧米各国でこれまでの戦争でなくなった軍人の追悼が行われた(第一次大戦の終結した)11月11日、イスラエルは一般市民に銃口を向けました。翌11月12日の朝刊はこれまでの戦争や現在進行中の戦いで犠牲になった人に関する報道であふれ、読者はこうして新しい週を悲痛な思いで迎えました。

しかし、これらの報道には、今日の戦争の犠牲者の大半が一般市民であるという事実に言及するものはほとんどありませんでした。

11月12日の朝の報道には、週末中続いたガザへの軍事攻撃に言及するものも、ほとんどありませんでした。カナダのCBC、『グローブ・アンド・メール』紙、モントリオールの『ガゼット』紙と『トロント・スター』紙、『ニューヨークタイムズ』紙、英BBCをざっと眺めた限り、これが当てはまります。

11月11日(日曜)の「パレスチナ人権センター(PCHR)」からの報告によれば、それまでの72時間に、2人のパレスチナ治安要員*だけでなく、3人の子どもを含む5人の一般市民がガザ地区で殺されました。

そのうち4つの命が失われたのは、サッカーをする子どもたちに向けイスラエル軍が砲撃したからです。この砲撃で4人が死亡しただけでなく、6人の女性、12人の子どを含む52人の一般市民が負傷しました(この文を書き始めてからも、パレスチナ人犠牲者の数は増え続けています)。

ガザにおける殺害を報道する記事でさえも、論点はパレスチナ治安要員が殺されたことに集中する傾向があります。たとえば、11月13日にCBCの世界ニュースが報道したAP通信の記事のタイトルは『イスラエルはガザの武闘派に対する標的殺害の再開を検討中』であり、一般市民の死傷については何も言及がありませんでした。その報道ではイスラエルの殺害は『目標を狙った暗殺』のように描かれました。犠牲者の大半が一般民間人であるという事実は、イスラエルの攻撃が『目標』を狙ったものというよりは、『総体』を対象とした殺害であり、イスラエルがパレスチナ人という総体に罰を与える犯罪を犯していることをあらためて明らかにしました。

11月12日にCBCニュースで放送された別のAP電は『ガザからのロケット砲撃で、強まるイスラエル政府への圧力』と伝え、イスラエル人女性が自分の居間にできた天井の穴を見つめる写真が添えられていました。もちろん、ガザ地区の数えきれない犠牲者、死者への言及もなければ、それを伝える写真もありませんでした。

同じように、11月12日のBBCの報道は『ガザからの激しいロケット砲撃の再開にさらされるイスラエル』でした。同じ傾向は、ヨーロッパの主要メディアでも見られます。

ガザから発射されるロケット弾は一人の犠牲も出していないにも関わらず、報道は圧倒的に、これに集中しています。報道が目を向けないのは無数の重傷者、死傷者を出しているガザへの爆撃であり空爆です。メディア学の専門家でなくても、私たちが目にするのは、ひいき目に見ても粗悪なゆがめられた報道であり、最悪の場合、読者を故意に不正に操作しようとしているものであることがわかります。

さらにまた、ガザ地区のパレスチナ人犠牲者に言及する記事でさえ、イスラエルの攻撃はイスラエル兵を負傷させたガザからのロケット砲撃に対する報復であるという論調に終始しています。しかし、今回の事件を時系列で見ると、発端は11月5日、アフマド・アル=ナバヒーンという精神障害を持つ何の罪もない20才の青年が国境近くをぶらついていて撃たれたことでした。かけつけた医者たちは6時間も足止めをされ、その遅れが彼の命を奪ったに違いないと思っています。

そして、11月8日、家の前でサッカーボールを蹴っていた13才の男の子がガザ地区に戦車やヘリコプターを伴って侵攻したイスラエル軍の銃撃で殺されました。

したがって、11月10日に4人のイスラエル兵が国境付近で負傷したのは、ガザ地区で暮らす一般市民が殺された後のことであり、すでに進行中の事態の一環であり、それが(今回の攻撃の)きっかけとはなりえないのです。

私たち、下記に署名する者は、最近、ガザ訪問から戻りました。私たちの中にはソーシャルメディアなどを通じて、ガザに暮らすパレスチナ人と連絡をとるものもいます。ガザの住民は2晩続けて眠ることができませんでした。人口が密集するガザ地区内の様々な目標に向けた無人航空機、F16戦闘機の飛来、無差別爆撃が継続的に続いたからです。

これらの攻撃の意図は住民を威嚇することであり、それが効果を上げていることは、私たちの友人たちの話からわかります。フェイスブックへの投稿がなかったとしたら、ガザで暮らす普通のパレスチナの一般市民が、どれほどの恐怖にさらされているのか、知ることはできなかったでしょう。イスラエルの市民が置かれている恐怖やショックが世界の耳目を集めているのとは、際立った違いです。

偶然ガザにいて、シーファ病院の緊急病棟で治療を助けたカナダ人医師は次のように報告しています。「負傷者は全員一般市民であり、銃撃による複数の刺創があった。脳や首の損傷、血気胸、心膜タンポナーデ、脾臓断裂、腸管穿孔、切り裂かれた四肢、トラウマを引き起こす切断。これらの治療をするのに、モニターもなく、聴診器も足りず、超音波機械も1台だけ」

「犠牲者の数が多すぎて、重傷でも致命傷ではない怪我人のほとんどは、翌朝に再診断するということで、帰宅させられた。突き刺さった弾片の傷はおぞましかった。表面の傷は小さいのに体内の広い範囲が損傷していた。… 麻酔のためのモルヒネもほとんどない」

どうも、ニューヨークタイムズ紙、CBCやBBCにとっては、このような情景は報道に価しないようです。

西側メディアがパレスチナ人の弾圧に関して偏っており、不正を働いていることはこれが初めてのことではなく、これまでにも指摘されてきたことです。

にもかかわらず、イスラエル政府は米国、カナダ、EUなど私たちの政府からの暗黙の了解のもと、資金面でのサポート、軍事支援、道徳的な支援を受けながら、人道に反する罪を犯し続けています。

ネタニヤフは西側からの外交支援をえて、ガザへの新たな侵攻作戦を展開しています。これがあらたな『キャスト・レッド(いわゆるガザ紛争、2008~9)』につながるのではないかと心配しています。実際、最近の情勢、死傷者の数の増加を見るにつけ、段階的な拡大はすでに始まっていることがわかります。これらの犯罪に、広く一般社会が激怒を示さないのは、犯罪の事実が正確に報道されなかったり、ゆがめられて報道される計画的なやり方によるものです。

私たちは、これらの行為をしっかりと報道しない主要(商業)メディアに対して憤激を表明します。事実を覆い隠そうとする組織的な方針の道具になることを拒否せよと、報道機関で働いている世界中のジャーナリストに呼びかけます。

世界の市民には、独立系メディアなどから情報を収集し、どんな手段を使ってでも、できる方法で、自らの良心を声にするよう、呼びかけます。

Hagit Borer, linguist, Queen Mary University of London (UK)
Antoine Bustros, composer and writer, Montreal (Canada)
Noam Chomsky, linguist, Massachussetts Institute of Technology, US
David Heap, linguist, University of Western Ontario (Canada)
Stephanie Kelly, linguist, University of Western Ontario (Canada)
Máire Noonan, linguist, McGill University (Canada)
Philippe Prévost, linguist, University of Tours (France)
Verena Stresing, biochemist, University of Nantes (France)

***

翻訳:折口学

*「治安要員」と訳しているのは、原文でsecurity personnelとしているところで、通常よく使われるresistance member や militant という用語を故意に使用していないため、こう訳出した。

**日付に関しては、時差の関係か、1日ずれている箇所もある。

原文: Who is doing the killing in Gaza? Noam Chomsky and others challenge world's media
http://stopwar.org.uk/index.php/palestine-and-israel/2027-who-is-doing-the-killing-in-gaza-noam-chomsky-and-others-challenge-the-worlds-media

Linguists including Noam Chomsky condemn "reprehensible" Gaza coverage
http://electronicintifada.net/blogs/maureen-clare-murphy/linguists-including-noam-chomsky-condemn-reprehensible-gaza-coverage

(2つのリンク先の内容は同じもの)

参照:PCHRの記事 New Israeli Escalation against the Gaza Strip, 7 Palestinians, Including 3 Children, Killed and 52 Others, Including 6 Women and 12 Children, Wounded
http://www.pchrgaza.org/portal/en/index.php?option=com_content&view=article&id=8978:new-israeli-escalation-against-the-gaza-strip-7-palestinians-including-3-children-killed-and-52-others-including-6-women-and-12-children-wounded-&catid=145:in-focus

***

編集部による解説:この記事は14日(現地時間)に、ガザでハマスの軍事部門最高責任者が暗殺され、イスラエルが言う「雲の柱」作戦が開始される前に書かれたもので、すでに現在起っていることを予見している。

この14日には、暗殺の後、ガザ一帯にイスラエル軍による空爆が行われ、保健省の発表によると、11人が殺害されている。この日のことは「ガザへの攻撃激化 緊急」 でも書いている。そこにあるように、イスラエルの大臣は「ガザをreformする」と語り、大規模な虐殺がまた行われるような可能性を示唆した。

また、このチョムスキーらの文章とだぶるが、 「始まりはいつも同じ 「雲の柱」作戦」 でも、14日に先行するガザへの攻撃、一時的「停戦」などをまとめている。

16日の状況については、日本時間17日午前7時現在までずっと情報を追っているが、「かなりひどい」状態としか言いようがない。

ガザから数分ごとに発信されてくる情報は、「この10分間に5回の空爆」「建物全体が揺れている」「〜〜で大きな爆撃」「隣のビルが爆撃された」「〜〜で○人死亡、○人負傷」という感じで延々と続き、カオスと化している。

その中ではっきりしたことをまとめると、16日午後の保健省発表によると、14日からの死者は24人以上、うち8人が子どもで4人が女性、3人が高齢者。負傷者は280人以上。

この発表の後も死傷者の情報は入ってきているので、現在の数は増加していると思われる。

この発表より早い段階で、450箇所への空爆があったとされている。内務省のビルも爆撃されたとの報告が。

ガザからのロケット弾発射も14日以降、いちだんと激しくなり、16日には2012年で初めてイスラエル人3人を殺害した。また、飛距離が伸びていることも確認され、テルアビブまで10数キロの地点やエルサレム近郊に着弾(負傷者なし)したとイスラエル当局は発表している。これまでと同じように、大規模な攻撃を受けると、反撃もまた大きくなる。

ガザでロケット弾がイスラエルの戦闘機を墜落させたという情報もあり、少なくとも1人のイスラエル兵が捕虜になっているとイスラエル筋も認めている。

イスラエル軍は空爆のほかにも、海からガザの海岸部を攻撃し、またガザ周辺に大量の軍用車両が待機している。

ガザでは(いつも起こることによるのか、イスラエル軍によるインフラ破壊なのか)停電が起きていて、ネット接続ができなくなっている人からのツイート発信(携帯からか?)もある。

最も危惧するのは、医療関係での停電、医薬品の不足だ。ガザの基幹病院であるシーファ病院では、発電機のためのガソリンがもう底を尽きていて、あと1日か2日しかもたないという。医薬品も決定的に不足している。医師が停電のため、自分の携帯電話のライトを使い、負傷した子どものバイタルチェックをしている写真が上がってきている。(In photos: Israel attacks Gaza *負傷者の写真あり)

2008~9年の「キャスト・レッド作戦」(ガザ大侵攻)と同じように、イスラエルの総選挙前、米国の大統領選後に、このような虐殺が続いていることは注目に値する。

イスラエルの運輸大臣、リクード党のイスラエル・カッツは「すべての責任はハマスにある。ハマスを取り除く」と11日に発言した。その上、ガザから電気、水、食料、ガソリンを取り除くべきだとしている。これが脅しならいいのだが、本当に実行されると、今までにない悲劇が起こることも考えられる。(もう限界なので、ここは大雑把に書いてます)。

最後に、今、見てしまった嫌な情報。イスラエルの内閣はこの攻撃に関して、予備役兵を7万5000人まで召集できるよう決定したとのこと…。

***

西岸の各地、また世界中ですでに、このイスラエルの攻撃に対して、抗議行動がとられている。(西岸各地の抗議では逮捕者もかなり出ている。なぜ?)フランスでは23都市で、イギリスでも10都市くらい。エジプトやトルコでも何千人もが抗議をしている。こちらにわかっている抗議行動リスト:「【Emergency Global Actions for
Gaza】https://docs.google.com/document/d/1Iq4XZx9Vj0BDIiWzlHi2mUS0VUOn_t-
prgtGGCzatQw/mobilebasic?pli=1」

posted by nfsw19 at 02:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガ引用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

[たんぽぽ舎] 計画停電で「恫喝」首相が方針 なし崩し大飯再稼働

[地震と原発事故情報]2012年6月11日(月)〜2012年6月16日(土)抜粋

* * *

たんぽぽ舎です。【TMM:No1482】
2012年6月11日(月) 地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.電気は足りています。地震・津波対策はできていません
   大飯・伊方原発の再稼働はやめて下さい
   ハガキの新版(第3版)完成、絵も新しく、1万3000枚突破
★2.報告 内閣総理大臣・野田佳彦事務所前で怒りのデモ
   「6・10消費税増税TPP反対 脱原発デモ」
★3.計画停電で「恫喝」
   大飯再稼働 首相が方針 なし崩し再稼働に道
   東電 今年は300万kw余裕

★4.<テント日誌6/7(金)
   ―経産省前テントひろば271日目 稼働原発ゼロ33日目>
   フクシマの怒りと叫び 官邸前ダイ・イン&座り込み&カンショ踊り
   加藤登紀子さんも激励に 200名以上の参加で
━━━━━━━

┏┓
┗■3.計画停電で「恫喝」
 |  大飯再稼働 首相が方針 なし崩し再稼働に道
 |  東電 今年は300万kw余裕
 └────

 野田佳彦首相は8日、原発の再稼働方針をあらためて訴えた。「暫定はない」
と大阪市の橋下徹市長を追いこみ、「国民生活が大切だ」と再稼働に慎重な民主
党の小沢一郎代表を皮肉った。主張の柱は、電力不足による計画停電の回避だ。
だが、関西の首長らが大飯原発再稼働で譲歩した後も「停電恫喝」は続いている。
本当に原発抜きでは、計画停電は避けがたいのか。(中略)
首相は「期間限定」という妥協案については「夏場限定の再稼働では国民生活を
守れない」と拒否した。
この一言は、関西における夏場の緊急時のための再稼働という大義名分を超え、
その真意がなし崩しの原発再稼働であることを示唆している。
竹村副社長によると、昨年3月の震災後、都内の企業の多くは十分な節電準備も
できなかったにもかかわらず、照明を落とす程度で1〜2割の電力を削減できて
いたという。
「東電管内の企業は省エネでコストも削減できることを経験した。節電は企業活
動にとってマイナスばかりではない」と続ける。
「結局のところ、電気が足りるかどうかは、再稼働とは関係ない。電力事業者が
昨年、禁断の計画停電を強行して東日本にショックを与えた。それを関西での再
稼働への材料に使っている」。この手法は関電管内にとどまらない恐れがある。
(6月9日東京新聞より抜粋)

(以下略。メルマガの全文はここに)
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1164

* * *

たんぽぽ舎です。【TMM:No1483】
2012年6月12日(火) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.絶対許さない★再稼働決定、6・14官邸前アクションにご参加下さい!
                    (再稼働反対!全国アクション)
★2.6月21日(木) 学習会【隠された福島事故を暴露する】
    徹底分析・福島原発事故<その2>『3号機と4号機の爆発の怪』
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇≪6・15沖縄意見広告報告集会・関東集会≫午後6時〜、御茶ノ水
★4「女川の教訓は」 海抜8メートル、津波に弱い地形、主要道は海沿い
  壊滅のオフサイトセンター・ルポ
    (6月12日 東京新聞より)
★5.<テント日誌6/8(金)
   ―経産省前テントひろば272日目 稼働原発ゼロ34日目>
    野田首相の再稼働宣言記者会見弾劾!!
    官邸前4000名の人波 怒りのコールを聴け!
( Y・T )
━━━━━━━
┏┓
┗■4.「女川の教訓は」大飯、不安要素さらに多く
 │  海抜8メートル、津波に弱い地形、主要道は海沿い
 │  壊滅のオフサイトセンター・ルポ
 └────(6月12日 東京新聞より)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働に向けた政府の最終決定が
秒読み段階に入ってきた。だが、たった一年前のことを忘れていないか。大津
波に襲われた東北電力女川原発(宮城県)は危ういところで事故を逃れたが、
事故時に対策拠点となる重要な施設オフサイトセンター(OFC)は壊滅。女川
の地から、もっと津波に弱いOFCしかない大飯原発のことを考えた。(福田真
吾)(中略)

 女川町の心配はまだある。原発のある半島は山ばかりで主要な道は海沿いに
あり、津波に襲われれば陸の孤島となることだ。住民の避難はもちろん、原発
への要員派遣も難しそうだ。町の幹部は「防災道路の補強が急務。ちゃんと逃
げられる手段を確保しない限り、女川原発の再稼働はあり得ない」と厳しい表
情で語った。
 政府が再稼働しようとする大飯原発のOFCは海まで百メートル、海抜はわず
か二メートル。代替施設の高浜原発のOFCも海まで五百メートル、海抜四メー
トルしかない。
 津波で壊滅した女川のOFCよりずっと津波に弱い。これで、どうやって住民
を守る対策拠点となるのか。また、津波と原発事故の複合災害は「想定してい
なかった」とでも言うのであろうか。

┏┓
┗■5.<テント日誌6/8(金)
 │  ―経産省前テントひろば272日目 稼働原発ゼロ34日目>
 │   野田首相の再稼働宣言記者会見弾劾!!
 │   官邸前4000名の人波 怒りのコールを聴け!
 └────( Y・T )

6月8日(金) 曇り
 今日午後6時から野田首相の大飯原発再稼働問題での記者会見があると
ニュースが報じている。福井の西川知事の要求に応えてのものだという。
 6時からは恒例の官邸前行動が予定されている。この記者会見の瞬間にには
是非とも官邸前に立って対峙したいものだと心がはやり、5時半に官邸前に着
く。既に数百人が集まっていた。
 午後6時、人の波はもう1000名を超えているだろうか。記者会見のラジ
オの実況中継が設置されたスピーカーから流れてくる。みんな気持ちを張り詰
めて聴き入っているのか静寂が覆う。そのうち堪えきれずに抗議の声が上がり、
最後にまとめとして「国民生活を守るため、再稼働すべきというのが私の判断
だ」と述べたとき、一斉に再稼働反対!のコールが湧き上がり、怒濤のように
数十分続いた。人の波はアクションの終了時まで増え続け、最後尾は高速道路
のある六本木通りの間際にまでなり、4000名ほどに達していた。

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2012年06月09日

[たんぽぽ舎]使用済み燃料は危険だが運転中の原発とは比べものにならない

[地震と原発事故情報]2012年6月4日(月)〜2012年6月9日(土)抜粋

* * *

たんぽぽ舎です。【TMM:No1476】
2012年6月4日(月) 地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします
                         転送歓迎
━━━━━━━
★1.日本全土のすべての原発を即時廃炉にできる重大な根拠を示します
   6/7ustream放送に、広瀬隆さんが生出演
★2.原発ゼロでも「なんとかなる」
   再稼働問題で管直人前首相語る

★3.情報上がらず手詰まり 「最も安全なのは脱原発」
   管前首相 国会事故調での聴取

★4.メールマガジン読者からの投稿
   −福井県周辺で大地震はおきないと断言できますか?
★5.<テント日誌6/1(金)
   ―経産省前テントひろば265日目 稼働原発ゼロ27日目>
   官邸前 2700名の怒りの再稼働やめろ!コールがとどろく
   6・3福井緊急行動へ バスツアーのお知らせ
★6.<テント日誌6/2(土)
   ―経産省前テントひろば266日目 稼働原発ゼロ28日目>
   緊急福井現地行動ツアー!東京から25名参加
   東京から届け!再稼働阻止の声
━━━━━━━

(中略)

┏┓
┗■2.原発ゼロでも「なんとかなる」
 |  再稼働問題で管直人前首相語る
 └────(デーリー東北6月3日より)

 管直人前首相は2日、静岡県湖西市内で講演し、原発再稼働問題に関し「場合
によっては国民もかなり我慢しないといけない。しかしそういう気持ちをもって
対応すれば、止まった状態でもこの夏、何とかなると思う」と述べた。
 管氏は「脱原発を進めるかの判断は国政選挙で決め、国民投票に代えて皆さん
の1票で日本の方向を決めるのが重要だ」と述べ、原発問題について各政党が態
度を明確にし、次期衆議院選や来年夏の参院選の争点にすべきだとの認識を表明。
「しばらく動かそうとか止めようとかいう議論もあるが、最終的に原発をやめる
のか、いつやめるのか議論しないといけない」と述べた。
 管氏は「最も安全な原発は脱原発。自分の目の黒いうちに原発を世界からなく
したい」と脱原発を目指す姿勢をあらためて強調。「再生可能エネルギーの普及
は、国内産業や地域の活性化につながる」とも述べた。
 講演のテーマは、首相として中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の停止要請を
決断した経緯や将来のエネルギー政策。脱原発と浜岡原発の廃炉を訴える湖西市
の三上元市長の招きを受けた。

┏┓
┗■3.情報上がらず手詰まり 「最も安全なのは脱原発」
 |  管前首相 国会事故調での聴取
 └────(東京新聞5/29より抜粋)

 管直人前首相は二十八日、国会の事故調査委員会に参考人として出席し、東京
電力福島第一原発事故で水素爆発など危機的な状況が続いていた発生当初、経済
産業省原子力安全・保安院や東京電力から「上がってくるべき情報が上がらず、
これでは手の打ちようがないという怖さを感じた」と証言した。事故で国が崩壊
しかねなかったとの認識を示し、「最も安全な原発は脱原発」と訴えた。(中略)
 一方、国が原発再稼働を急ぐ現状に対しては、電力会社を中心とする「原子力
ムラ」が「深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている」
と指摘。「原発の確実な安全性確保は不可能だ。最も安全な原発(の対策)は、
原発に依存しないこと。脱原発だと思った。野田首相や全ての人にそういう方向
での努力をお願いしたい」と述べた。

※編集部コメント(柳田真)
 管前首相の国会事故調での発言がテレビ、新聞で報道されたがその中で一番大
事なことがほとんど報道されなかった。それは「最も安全なのは脱原発」、「再
稼働急ぐ原子力ムラが深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けてい
る」という発言だ。今後の日本にとって一番核心的なことを話しているのに。し
かし、民主党野田政権の原発再稼働とは反対の内容なだけに、ほぼこの発言は握
りつぶされてほとんど報道されなかったと見られる。テレビ、新聞の大問題点を
今後も追及しよう。

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2012年06月02日

[たんぽぽ舎]大飯原発3,4号機格納容器にベントがない!?

[地震と原発事故情報]2012年5月28日(月)〜2012年6月2日(土)抜粋

* * *

たんぽぽ舎です。【TMM:No1469】
2012年5月28日(月) 地震と原発事故情報
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.6月4日(月)再稼働阻止・東電料金値上げ反対決起集会
   大飯が危ない!状勢認識・行動方針をみんなで討論
                    柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.確実な安全性が確保されない限り、原発の再稼働を許さない
   日弁連が5月25日の定期総会で宣言文を採択(上)

                海渡雄一(弁護士)
★3.<テント日誌5/24(木)
   ―経産省前テントひろば257日目 稼働原発ゼロ19日目>
   大飯・福井に思いを馳せながら
   テントひろばはゆったりと、賑やかに
━━━━━━━
┏┓
┗■2.確実な安全性が確保されない限り、原発の再稼働を許さない
 |  日弁連が5月25日の定期総会で宣言文を採択(上)
 └────海渡雄一(弁護士)

 みなさま

 日弁連は2012年5月25日大分県において開催された定期総会において、
「東日本大震災被災者及び福島第一原子力発電所事故被害者に対する支援活動を
継続し,確実な安全性が確保されない限り停止中の原子力発電所の再稼働を許さ
ない宣言」を採択しました。
 
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/assembly_resolution/year/2012/2012_1.html

 2011年3月11日に発生した東日本大震災と津波、福島第1原発事故に関
して、日本弁護士連合会が行ってきた1年と2ヶ月あまりの諸活動を総括し、今
後の課題を示したものです。二重ローン対策や災害後の街づくり、今後の災害対
策法制の在り方についても重要な提言を行っており、ぜひ、全体をお目通し頂き
たいと思います。
 とはいえ、この宣言は議案書でも17ページにわたる長文ですので、この報告
では、市民の関心がとりわけ高いと思われる原子力事故の被害に対する損害の賠
償と被害者への国のあるべき支援、原子力発電所の再稼働について、この総会決
議の内容を簡単にご説明したいと思います。

 まず、損害賠償については、「福島第一原子力発電所事故は、東京電力株式会
社が必要な地震・津波対策を怠ったために発生した災害であり、同社が事故の被
害者に対して損害賠償を行うべきことは当然であり、当連合会は完全賠償の実現
に引き続き取り組む。また、原子力損害賠償紛争解決センターについては、今後
増加が予想される受付事件の迅速かつ十分な解決のため、組織態勢の充実・強化
を求めるとともに、和解案に裁定機能を持たせるための新法の制定を要請してい
く。」としています。この活動は、現在日弁連が総力を挙げて取り組んでいる課
題です。提案理由中では原子力損害賠償紛争解決センターの実情なども紹介して
います。

 続いて、被害者への国のあるべき支援については、「福島第一原子力発電所事
故は、国の原子力政策の下で発生したことから、被害者に対する人道的援助の第
一次的な責任は国にある。当連合会は、被害者の居住地選択等に関する自己決定
権を尊重し、被害者への生活給付金の支給等の生活再建支援制度や福島県外在住
の避難者等を含む被害者に対する健康診断の実施と医療の保障など、より実情に
即した被害者援護立法の制定に全力で取り組む。」としています。この課題は、
通常国会に提案された与野党の議員提案立法の一本化が図られ、政府サイドとの
ツメがなされている段階です。5月29日には日弁連はこの法案の早期成立を求
める緊急院内集会を参議院会館で開催することを予定しています。
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120529_4.html

 そして、原子力発電所の再稼働については、「福島第一原子力発電所事故のよ
うな事故の再発やこれを更に上回る規模の新たな原子力発電所事故が起きれば、
日本社会は崩壊しかねない。このような深刻な災害を二度と発生させてはならな
い。そのため、当連合会は、

1 原子力発電所の新増設(計画中・建設中のものを全て含む。)を止め、再処
理工場、高速増殖炉などの核燃料サイクル施設は直ちに廃止する、

2 既設の原子力発電所のうち、(1)福島第一及び第二原子力発電所、(2)敷
地付近で大地震が発生することが予見されるもの、(3)運転開始後30年を経過
したものは、直ちに廃止する、

3 前記以外の原子力発電所は、10年以内のできるだけ早い時期に全て廃止す
ることとし、廃止するまでの間は安全基準について国民的議論を尽くし、その安
全基準に適合しない限り運転(停止中の原子力発電所の再起動を含む。)は認め
られない、との意見を既に公表している(2011年7月15日付け「原子力発
電と核燃料サイクルからの撤退を求める意見書」)。

 しかるに、近時、福島第一原子力発電所事故の原因がいまだ明らかになってお
らず、事故原因を踏まえた安全対策も確立できていないにもかかわらず、政府は
対症療法的な津波対策・電源対策を講じただけで、福島第一原子力発電所事故の
教訓を忘れ、電力不足の危機感を煽り、停止中の原子力発電所の再稼働を目指し
ている。

 深刻な原子力発電所事故被害の再発を未然に防止するため、現在停止中の原子
力発電所については、福島第一原子力発電所事故の原因を解明し、その事故原因
を踏まえた安全基準について、国民的議論を尽くし、それによる適正な審査によ
って確実な安全性が確保されない限り、再稼働しないことを求める。」と提案し
ています。(次号へ続きます)

(メルマガの全文はここに)
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1147

* * *

たんぽぽ舎です。【TMM:No1470】
2012年5月29日(火) 地震と原発事故情報
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
   2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
   おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
   「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告

               冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
   高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
   なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
               柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.「"再稼働ありき"の国の進め方は許せん!」
   「原発で大揺れのおおい町ルポ」
     (サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
★4.菅前首相「脱原発」にまい進
   消費増税政局に距離おく

    (茨城新聞5月29日号より抜粋)
★5.<テント日誌5/25(金)
―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>

パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
━━━━━━━

┏┓
┗■1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
|  2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
|  おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
|  「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 5月26日(土)13時から福井県大飯郡おおい町のあみーシャン大飯ふれあいホ
ールで開かれた‘もうひとつの「住民説明会」に参加しました。
主催者の予想をうわまわる120〜130人が参加しました。

第一部は福島のお話で、福島の女たち5人が発言しました。木田節子さん、黒田
節子さん、陶山三枝子さん、森園和枝さんは原発事故によって平和で健康な生活
を奪われてからいかに生きてきたかお話しされました。椎名千恵子さんは思いを
久間カズコさんの詩に託して詩集「山百合」を朗読しました。

第二部はお二人の講演で、小林圭二さん(元京大原子炉実験室)の「大飯原発再
稼働の問題点」と朴勝俊さん(関西学院大学)の「原発地元・未来への投資のた
めに」でした。

小林圭二さんのお話は、1から7までわかりやすいお話でした。
8.沸騰水型原発(福島第一原発)より加圧水型原発(大飯原発)の方が危ない、
は勉強不足私が知らないことだったので興味深い内容でした。
一番驚いたのは、9.大飯3、4号固有の危険性の(2)格納容器にベント(破
裂を防ぐための気体抜き)がついていない、でした。小林さんの事前質問に対し、
関電が前日(5月25日)の交渉で回答したので判明したことです。なんと、マス
コミ報道では、ベントはあるが放射性物質を除去するフィルターはない。しかし、
2015年までに設置する計画があるので「合格」だったはずです。関電がいうには
ウソをついたわけではなく、『フィルターつきのベントはない』と言ってきたそ
うです。小林さんの追及がなければ誤魔化し続けたと思うとマスコミも疑います。

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2011年11月22日

[たんぽぽ舎] 11.22 地震と原発事故情報 その243

たんぽぽ舎です。【TMM:No1258】   転送歓迎

         ◆ 地震と原発事故情報 その243 ◆
     6つの情報をお知らせします(11月22日)


 ★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
    関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
    九州電力2基(玄海1号、4号)、
    稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
   あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力

 ★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
  ―経産省前テントひろば 72日目―
  “民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任

 ★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ

 ★4.菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
    危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?

 ★5.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』

 ★6.山谷物資支援の受付は、12月5日(月)から14日(水)です


★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
   関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
   九州電力2基(玄海1号、4号)、
   稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力
柳田真

(1)11月末から12月に5つの原発が停止(定期検査入り)する。関西電力の3
基(高浜2号、美浜2号、大飯3号)と九州電力の2基(玄海1号、4号)であ
る。日本の原発54基のうち、48基もが地震、津波事故や定期検査で停止するわけ
だ。これは全原発の約90%に当たる。残りの10%=1割の原発で日本の電気は今
も大丈夫であり、その上、まだ余裕ありなのである。

推進派の言う、“原発がなければ、日本の電気はもたない=不足する”といって
いたあの大嘘はどこへ消えたのか。キチンと「説明責任」を果たしてほしい。真
実は原発無しで電気は大丈夫なのである。

(2)定期検査の原発を来年早々稼働させようという経産省、電力会社の陰の工
作が着々とやられている。福島原発事故の原因も解明されず、気象庁がM7台の
余震、地震発生(阪神淡路大震災はM7.3、6600人死亡)を警告しているにも
かかわらず、だ。「まず先に稼働ありき」で、机上のコンピューターテスト(ス
トレステスト)をやったことを口実に、危険な原発を動かそうとする。懲りない
人々=原子力村に、私たちは怒る。

原発=大惨事が心配。稼働中の原発を停止せよ、原発の再稼働をするな。
青森の六ケ所再処理工場を即時閉鎖せよ。
この一点にむかって、全力を傾注しよう。
その運動の巨大な前進基地=経産省前テントを全力で防衛し、原発廃止の拠点と
しよう。
12月11日(日)の「日比谷公園−電力会社各社申し入れ−経産省包囲」の大きなう
ねりを作り出そう(11月21日記)


★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
 ― 経産省前テントひろば 72日目 ―
   “民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任

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2011年08月31日

ノルウェイのテロとイングランド暴動にみる多文化社会の寛容さについて

7月下旬に発生したノルウェイでのテロに関連して、森達也さんのオフィシャルウェブサイトに在日ノルウェー人女性の手記が掲載されていた。書いた人の19歳という若さを考慮するとこの明晰な寛大さは驚きであり、ノルウェイの社会にあまねく行き渡る他者(少数者)への寛容についての教育の賜物であろうと想像される。

彼女の思考経路は、わたしが日頃、イギリスに暮らしながら感じていること、考えていること、学んだことに共通する。おそらく、これが大戦後、異文化を受け入れ、それを多文化主義に昇華していくときのヨーロッパ・リベラルの解答のスタンダードなのだろう。

身近な例を挙げれば、8月2週めに発生したイングランド全土での暴動に際して、日本語のブログなどに散見される「暴動は多文化主義の失敗(移民政策の失敗)が原因」との決めつけにしばしば出くわして、わたしが考えたことにとても近い。

ほぼ全文を引用するが、ここに引用しなかった部分も含む全文は以下のページに掲載されている。

http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html

***** ***** ***** ***** ***** *****
巻頭コラム No.138

ノルウェーで生まれ育ち、たまたま今は大阪にいる19歳のS.M.さんに、ウートイヤ島で起きた今回の事件について、思うことを書いてもらった。僕は彼女に会ったことはないし、どんな内容になるのかはまったく想像がつかなかった。でも読み終えて、できるだけ多くの人に読んでほしいと思ったので、了解を得て以下に全文を引用します。

* * * * *

ノルウェーには死刑がない。人間は苦しみを与えられてはならず、その命が他の目的に利用される存在であってはならないと考えるからです。今も死刑を行っている国は、(幼い子供たちも含めて)すべての国民に、「殺人で問題は解決する」というメッセージを与え続けていることになります。これは間違っています。犯罪者の命を奪っても犯罪は撲滅できません。残された憎しみと悲しみが増えるばかりです。ノルウェーに死刑がないことを、私はノルウェー人として誇りに思っています。

ノルウェーで死刑復活を望む人は多数派ではありません。もし誰か、たとえばウートイヤ島の若者たちを攻撃したテロリストが、私たちのこの価値観を脅かそうとしたら、そのときには私たちは、共に手をとることで応えることを望みます。憎しみで応えてはならないのです。

事件後にストルテンベルグ首相が、ノルウェー在住のイスラム系の人々と共にモスクで「多様性は花開く」と語ったとき、そしてこの民主主義の核心への攻撃がかえって民主主義を強くするのだと語ったとき(http://www.vg.no/#!id=42543, 2011年7月31日)、私は本当に誇らしく思いました。これこそがノルウェーだ、これは忘れてはならないこと、そして変えてはいけないこと、そう思ったのです。

首相の姿勢は、大多数、いえ、ほとんどのノルウェー人の思いの反映です。ノルウェー国民は今、なによりも共に手をとり、互いの肩にすがって泣き、こんな攻撃に連帯を弱めさせまいとしているのです。被害者の母親の一人は、事件後にインタビューで、「一人の人間がこれだけ憎しみを見せることができたのです。一人の人間がそれほど愛を見せることもできるはずです」と語っています。私の友人たちも知り合いも、みな同じ態度で臨むと言っています。
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2011年08月10日

<原発ダイアリー>止めよう再稼働!滞納しよう電気代! 泊原発3号機再稼働に反対

チェチェンニュースの大富さんの「原発ダイアリー」2011年8月10日分トピックスを転載します。段落等適宜変更しました。
全文はこちら http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20110811


***

大富亮です。

「原発ダイアリー」を更新しました。トピックスだけ流します。
原文はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/ootomi/

■止めよう再稼働!滞納しよう電気代! 
 北海道・泊原発3号機再稼働に反対します

 おはようございます。

 最近、電気代を滞納しつづけています。今日はやっと集金員と顔を合わせたので、こんな会話をしました。

集金員:「3か月分滞納されていますが、口座引落としに変えて、払っていただけませんか」

私:「東電が原発事故を起こしてから、すぐに口座引落としから、振替用紙の支払いに変えたんです。こんな事故を起こった後で、自動的に毎月支払うことはできません」

集金員:「・・・」

私:「そうは言っても電気が止まっては困ります。私は原発をすぐに止めてほしいです。このことを、上の人に必ず伝えていただけるのであれば、一か月分づつ支払うのにやぶさかではありません」

集金員:「伝えます」

私:「あなたにもご家族がおありだと思います。ここら一帯は、いままでより倍の放射線量になりました。こんなやりかたで電気をつくるのは間違ってますよ」

集金員:「・・・伝えます」



 さて、今日は緊急ニュースです。北海道電力の泊原発3号機は、定期検査が終わりに近く、「調整運転」をしていました。これは出力を100%出して発電もする、事実上の運転状態だったのですが、これを通常の運転に移行させようとして、政府・原発推進派は躍起になっています。おそらく、菅首相の退陣明言をふまえて、推進派の牙城・経産省が強力な巻き返しをしているのでしょう。

 泊が再稼働することで、他の原発もなし崩しに再稼働し始めたら、脱原発の動きは遠のいてしまいます。

 なお、これに関連して、明日、次のような集会があります。ぜひ、一人でも多くご参加ください。

 (以下転送)

【明日】北海道、泊3号の本格運転に関する緊急院内集会のお知らせ
【明後日】東電に自主避難で請求書提出&東電前アピール

1.【明日】北海道、泊3号の本格運転に関する緊急院内集会のお知らせ

http://www.foejapan.org/energy/news/evt_110811.html

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2011年07月24日

先週のごまめのより抜き2011年07月24日

......ごまめの歯ぎしり メールマガジン版......
       衆議院議員 河野太郎の国会日記

<2011年07月18日(月)〜07月24日(日)からより抜き>

Date: Tue, 19 Jul 2011 20:19:44 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月19日号
財団法人道路保全技術センター(現在、精算手続き中)というとんでもない組織があった。



Date: Thu, 21 Jul 2011 08:28:36 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月21日号
今、東京新聞がおもしろい。特に特報面が凄い。


Date: Thu, 21 Jul 2011 23:40:42 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月21日号−2
自民党の今後のエネルギー政策は、山本一太委員長率いる特命委員会が決める。これは決定事項だ。


Date: Fri, 22 Jul 2011 11:54:32 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月22日号
党本部の経産部会で、原発のストレステストに関する説明を保安院から受ける。


Date: Fri, 22 Jul 2011 22:24:21 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月22日号−2
東京電力福島第一原発事故に関する賠償スキームの法案の修正協議が与野党間でまとまった。


Date: Sun, 24 Jul 2011 23:19:46 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月24日号
7月23日の共同通信のニュースにこういう記事が流れた。


<今週はより抜きじゃなくて全部です。拡大文字による強調はnfsw19による>



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2011年07月23日

<原発ダイアリー>福島1号機は地震だけで破壊されていた!?元設計者の分析

チェチェンニュースの大富さんの「原発ダイアリー」2011年7月23日分トピックスを転載します。段落等適宜変更しました。
全文はこちら http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20110723


***

2011年7月23日原発ダイアリー 

今日のトピックス
福島1号機は地震だけで破壊されていた!?元設計者の分析


 おはようございます。

 まともな技術者なら、浜岡原発を再稼働させようとは思わないはず‥‥と思うのですが、中部電力としては、防潮提を設置することで、なんとか再来年くらいには再稼働にこぎつけたいようです。原発が儲かるからでしょうか。お金の魅力というのは、ほんとうに恐ろしいです。


(朝日新聞7/22) 中部電力は22日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)に、高さ18メートルの防潮堤を建設すると発表した。東日本大震災で、東京電力福島第一原発が高さ約15メートルの津波に襲われたことを考慮して、これまで「15メートル以上」としてきた高さを、18メートルに決定した。
http://www.asahi.com/national/update/0722/NGY201107220018.html

 18メートルというのは、ちょうどこのぐらいの高さです。
f:id:ootomi:20110723131041j:image
(お台場にあらわれた等身大ガンダム)

 ガンダムはさておき、今日の本題は、津波を防げれば、原発事故は防げるか?という問題です。原子力資料情報室に掲載された、サイエンスライターの田中三彦さんの記事を紹介します。


“想定外”のためなら何でもする 東電、「シミュレーション解析」騙しのテクニック(原子力資料情報室通信、2011/7/1)

  国と東電が、できることなら永遠に遠ざけておきたい話は、東電・福島第一原発1〜3号機の重要な設備や機器が、“想定外”の大津波とは無関係に、「地震動」によって重大な損傷を負ったとすることだ。なぜなら、もし福島第一原発1〜3号機のいずれか一つにおいてでも、たとえばなにがしかの重要な配管が地震動で破損し、その破損部から冷却材が格納容器に噴出するような「冷却材喪失事故」(LOCA)が起きていたことがわかれば、「原発中枢構造の耐震脆弱性」という、地震国日本の原発の安全性を根底から揺るがす深刻な問題が浮上するからだ。http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1159

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