2011年10月28日

カダフィの殺害やリビア戦そのものも、アメリカが仕組んだんでしょうか?

昨年末のチュニジアの民衆蜂起からこっち、中東における欧米の存在感が急速に薄れつつある。「欧米」の主翼のひとつであるイギリスにいてさえひしひしとそれを感じる。

と言うか、イギリスだからそう感じるのかもしれない。なにしろ、この国は第二次大戦中のプロパガンダ映画でさえ、「うちはこことここ弱いから、なんとかしないといけない」と言って国民を鼓舞した前歴がある(それで士気を高める効果があるかどうかは不明だが)。植民地が続々と独立したときも、過日を懐かしむどころか、「これからは海外領土なしで自力でやっていかなければなりません」と小中学校の社会科で教えていたぐらいだ。

そんなわけで、リビアの民衆蜂起に際しても、キャメロン内閣ののん気ぶりや、のん気転じてのおたおたぶりはつぶさに報じられていたし、やる気満々のサルコジに比べてオバマの腰の引けた態度も丸見えだった。

つまり、チュニジアやエジプトの民衆蜂起もリビアのそれも「欧米政府」が裏で画策した事実などありそうにないことは、普通にニュースを追っていればだれでもわかった。最初からわかったわけではないが、1年足らずのあいだに3度も起きれば(継続中のものはまだたくさんあるし)誤解しようがない。サンやデイリーメイル(どちらも右翼の大衆紙、イギリスで1位と2位の発行部数)の読者だってそんな幻想は持っていないだろう(確認はしてませんが)。

にもかかわらず、日本では(ネット言論をみる限り)、アラブの春は欧米(アメリカ、あるいはユダヤ資本)が仕組んだという陰謀論がけっこうな幅をきかせているみたいだ。首相になるとすぐにアメリカのご挨拶に行ったりとか、政治家のへなちょこぶりが顕著だからか、日本におけるアメリカの巨人ぶり(巨大であるという刷り込み)はなかなか払拭されない。


***

[知恵袋]への回答 2011-10-25

<カダフィ大佐が殺害された理由は
西側諸国から反発を受けていたからでしょうか? 
アメリカの介入は石油利権を得るためですか?>


カダフィが殺されるように欧米が仕組んだ事実はないと思います。だた、反乱軍によって捕獲されればどっちみち殺されるのは目に見えてましたから、殺害に手を貸したとは言えるかもしれません。

だからと言って、カダフィが欧米に反感を持たれていたからというわけではなく(反感はずっと持たれてましたから)、もし動機を探すとすれば、国際刑事裁判所の証言台で公にされたくないことがあったからではないかと想像されます。下手な事をしゃべり出す前に、NATOの攻撃時に死んでくれれば事は簡単だとは考えていたでしょう。ダークな裏取引がいろいろあったみたいですから。

もともとアメリカはリビア戦に参加する気はなかったと思いますよ。アメリカのみならずEUも同様に。カダフィのリビアは核放棄を条件にとっくに「ならず者国家」の烙印から解き放たれてましたし、欧米諸国とロシア、中国は欲しい物(石油)をすでに手に入れていましたから。

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2010年08月20日

筋肉の痛みの原因と解消法を教えてください。

筋肉の痛みの原因と解消法を教えてください。

休暇中に海で事故に遭いました。と言っても、詳細を説明するのも恥ずかしいような事故なんですけど。

船着き場から海中に飛び込む際に着水に失敗して、腕を海面に強く打ち付けたようです。飛び込んだと言っても海面までは1メートルぐらいしかなく、普通なら事故など起きようもない環境なんですけど、日頃の運動不足がたたってとほほな結果になってしまいました。

海中で腕の異変に気づいてすぐに陸に上がったんですが、両腕の肘から指先までが痺れたような感じで、同時に無数の針で刺されているような鋭い痛みが持続的にありました(す)。

痛みを伴いながらではありますが指は動くので、骨折はしていないと思い、とりあえずイブプロフェンを飲んで様子をみましたが、痛みがいっこうにひかないので心配になり、夜、急患外来に駆け込みました。

ドクターはちょっと問診して腕を上げ下ろししたあと、骨に異常はないので鎮痛剤を服用して安静にしなさいと言い、海辺のリゾートの外来では珍しくもない症状のようで、薬の処方もなく(手持ちの常備薬があったので)治療代の請求もなく帰されました。

ドクターのアドバイスに従って、患部を冷やしつつ、イブプロフェンとパラセタモールを交互に2時間おきに服用していたら、朝方になって少し痛みがひき、短時間ですが眠れました。

で、その日は帰宅日だったので、家族に助けてもらいながら予定通り、帰宅しました。移動に要したのは乗り物は乗用車30分、フェリー30分、乗用車1時間、飛行機3時間、乗用車45分です。道中の不自由な姿勢と揺れがかなりこたえました。その間もその後も2種の鎮痛剤を適宜服用し(時間はあけています)、今現在、帰宅後約1日が過ぎたところです。

だいぶ慣れてきましたが、痛みそのものはほとんどひいていません。あいかわらず、肘から先がしびれるような感じがあり、指の動きは不自由です。親指と人差し指だけが少し回復したのでこうしてタイプができますが、他の指は先にものが当たっただけで鋭い痛みがあります。また、水に触れると(特に水道の水が当たると)手全体がとても痛いです。腕を下に降ろすと痛みがあります。

いったい私の筋肉に何が起こっているのでしょうか?(笑)

この痛みの理由とどのぐらいで回復するか、どうすれば早く治るか知りたいです。日常生活に非常に不自由しています。よろしくお願いします。

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回答があったら追加します。
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2010年06月12日

続・無印良品のイスラエル進出をどう考えますか?

続・無印良品のイスラエル進出(日本の小売業初)をどう考えますか?n>

知恵袋に出した上記の質問「無印良品のイスラエル進出(日本の小売業初)をどう考えますか?」に回答がつきました。質問(回答)に対する補足をつけることができますが、補足は1回しか付けられず文字数も限られるのでここに記録しておくことにしました。


1) ミニマリズム全盛のロンドンで受けたMUJI(無印良品の海外ブランド名)のシックでシンプルなデザインがアラブ世界でも受けるかどうか。海外のMUJIはけっこう高価だし、イスラエルに進出したところでビジネスとして成功するかどうかは未知数なので、まだそれを批判する段階にはないのでは?

無印良品がイスラエルに進出する意味をイスラエル側から考えた場合、経済的な重要性はほとんどなく、雇用機会と税収が多少増加するほかは直接的な利益はないと言っていいでしょう。イスラエルは経済的には成長国家であり、2000年にはGDP(国内総生産)6.5%の延びを記録しています。その後に起きた(イスラエルの攻撃を発端とした)レバノンやパレスチナとの対立の深刻化によって多少下がる傾向にありましたが、2009年でGDP世界49位、国民一人当たりでは世界29位です。

では他にイスラエルにとってどんな利益があるかと言えば、無印良品の持つ国際的な、特にヨーロッパにおける人気と信用です。無印良品の海外におけるブランド名であるMUJIは、ご指摘のようにヨーロッパ(特にイギリス)の室内装飾業界において90年代後半から2000年代前半に大流行したミニマリズム(あるいはZEN)の好みに合致し、確実にファンを増やし、定着しました。ミニマリズム商品のデザインコンセプトは華美な装飾を省いたシンプリシティで、一見とても質素なのに値段が高いのが特徴です(無印良品の当初のキャッチフレーズ、「わけあって安い」とは裏腹にMUJIは比較的高価です)。おもな購買層はミドルクラスとシティで働く金融関係のワーカーで、日本のバブル期によく似た不動産ブームの追い風もあり、その他のミニマリズムブランドと同様にMUJIも確実に固定客を増やしました。現在、イギリス国内の14店を筆頭にフランス8店、スウェーデン6店、ノルウェー7店ほかイタリア、ドイツ、スペイン他のヨーロッパ各国に50店舗以上が進出しています。

MUJIはヨーロッパだけでなくアメリカやアジア各国にも多数出店していますが、特にヨーロッパに限って述べたのは、イスラエルの対パレスチナ政策に対してイスラム圏を除けばもっとも厳しい反応をしてきたのがヨーロッパ各国だったからです。これは5月末に発生したイスラエル海軍によるパレスチナ支援船の公海上での急襲と活動家9名の射殺によって、いっそう厳しいものになっています。こういった背景をあわせ考えるとき、そういう各国で認められた人気と信用のあるブランドがイスラエルに進出する意味あいは自ずと明らかになるのではないでしょうか。

MUJIはイスラエルに出店することで、イスラエルに対し、また他国のMUJIファンに対し、対パレスチナ政策をはじめとするイスラエルという国のありようをまるごと認めると宣言することになります。先にも述べたように、MUJIのイスラエル出店はイスラエルに大きな経済的恩恵を与えるものではありませんが、イスラエルはヨーロッパで人気と信頼を得ている企業を自国の枠内に迎え入れることで、金銭に勝る利益、自らの倫理的正当性を主張する機会を得ます。

おそらくいまの良品計画にとってイスラエルへの出店は単に海外支店が1店舗増える以上の意味はないのではないかと思われます。ライセンスだけだと特に述べている点からも当初は大きな利益は見込めず、それほど重要でもない様子がうかがわれます。しかし、良品計画にいま問われているのはイスラエルという国のありようを企業として認めるかどうかの倫理であり、それによって金銭的利益を得る以前の問題なのです。

ひとこと加えるなら、ヨーロッパにはフェアトレードの推進や不買運動をはじめとする強力な消費者運動の歴史があり、いままでにもいくつもの大企業の重役室の決定を覆してきました。以上のような点からMUJIのイスラエル出店を考えたとき、ヨーロッパにおける今現在の人気と信頼を危険にさらしてまで実行に移すべきかどうか再考を望むというのが、「わけあって安い」ころからの無印良品ヘビーユーザーであるわたし個人の願いでもあります。

ヨーロッパの消費者運動の近年の成功例についてここに書きました。


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2010年06月07日

無印良品のイスラエル進出(日本の小売業初)をどう考えますか?

[知恵袋]に質問を投稿した。回答がないと質問そのものが取り消されてしまうし、ベストアンサーに選びにくい回答の場合は質問を取り消さざるをえなくなるので、こちらにも記録しておきます。回答がついたら補足の予定。

無印良品のイスラエル進出(日本の小売業初)をどう考えますか?

無印良品を展開する良品計画が2010年4月のニュースリリースで、2011年のイスラエル出店を発表しました。
http://ryohin-keikaku.jp/news/2010_0412.html

この件を受けて、良品計画にイスラエル出店を思いとどまらせるキャンペーンが展開されていました。
http://palestine-heiwa.org/news/201004191552.htm

しかし、このたびのイスラエル海軍によるガザ支援船急襲(市民の死者9名)が発生したことにより、無印良品そのもののボイコットに発展しつつあります。呼びかけは海外でも行われ始めています。
http://usacbi.wordpress.com/2010/05/08/we-urge-muji-to-drop-the-pla...

これについてどう考えますか?



どのような形であれ、イスラエルの経済活動に企業として参加することは、直接的間接的にイスラエル経済を助けることになり、ガザに対する違法な封鎖やパレスチナを分断するアパルトヘイトウォール建設を支持することと同様とみなされる。企業のモラルとして、イスラエル進出は思いとどまるべきだ。

エルサレムに出店したH&Mに対するボイコットキャンペーンは世界中ではじまっています。もし出店すれば同じことがMUJIでも起きるでしょう。H&Mの客層に比べるとMUJIの客層のほうが企業モラルには敏感だろうと想像されます。

BOYCOTT H&M over Israel stores! (London Protest April 2010)


Boycott Israell


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