2013年01月17日

国旗掲揚をめぐってアイルランドで騒動があるようですが...

[知恵袋]回答日時:2013/1/17 23:18:42

<IRA(アイルランド共和国軍)のお膝元、
 アイルランド・ベルファーストでは
 ユニオンジャックを掲げる掲げないで
 暴動騒ぎが起きているということです。
 民主党のように、日本の政党のくせに国旗を切って(中略)が
 横行するような、こんな国では考えられないことだと思います。
 さて、このアイルランドのありかたどうなのでしょうか?
 ご意見を。>


ご意見を、とのことですが、事実に混乱があり、何に対して「ご意見」さしあげていいやらわかりかねるので、事実を組み立て直すことから始めたいと思います。

まず、「アイルランド・ベルファースト」について。ベルファストは、1921年にアイルランド共和国が英国からの独立を果たして以来、英国帰属になった北アイルランドの首府です。アイルランド島にあるのは事実ですが、「アイルランド・ベルファースト」と書かれると事実関係にねじれが生じますから、「北アイルランドのベルファスト」と書かれたほうがいいでしょう。

続いて、「イギリス国旗のユニオンジャックを掲げる、掲げないで暴動騒ぎが起きている」について。「掲げる、掲げない」で騒ぎが起きているのではなく、「ユニオンジャックを365日掲げるのをやめる」とベルファスト市議会が議決したので騒ぎになっている、が正しいです。そもそもこのユニオンジャックは、上記のアイルランドの独立以来ベルファスト市庁舎に年がら年中掲げられていたものですが、この年間を通じての掲揚を年に15日(クイーンの誕生日など)に縮小しようという決定です。なぜ掲げられていたかと言えば、北アイルランドはイギリスの傘下にあることの象徴的行為ではなかったかと思いますが(調べてませんので憶測です)、いまやその必要もなくなり、イギリスのどこの市議会とも変わらない普通の市議会として記念日のみの掲揚にすることにしたわけです。それも、だれかが強権発動で決定したのではなく、市議会での多数決による決定ですから、手続きにもなんらおかしなところはありません。

では、議会のこの決定に反対し、年間を通じての国旗掲揚を求めて「暴動騒ぎ」を起こしているのはだれでしょう。

そういう徴の旗ですから、もちろんナショナリスト、別の呼び方ではリパブリカン(ナショナリストの強硬派、過激派、IRAを含む)ではありません。国旗掲揚を続けよと主張しているのはユニオニスト(英国への帰属を求める人びと)、言い換えればロイヤリスト(王党派、ユニオニストの強硬派、武闘派)です。

にもかかわらず、わざわざ「IRA(アイルランド共和国軍)のお膝元」と書くと、これでは「暴動騒ぎ」を起こしているのがリパブリカンみたいです。北アイルランドで騒ぎがあるとすぐIRAと結びつけるかたがいまだあとを絶ちませんが、まず事実を知り、その事実に基づいてお考えになるようお勧めします。

ご存知だと思いますが、1998年にアイルランド共和国とイギリスとのあいだでベルファスト合意が成立し、それに引き続きアイルランド共和国と北アイルランドで実施された国民投票を経て、アイルランドはイギリスに対する北アイルランドの領有権主張をやめると決定しました。つまり、北アイルランド紛争は政治的に決着しています。以降、紆余曲折はあるものの北アイルランドには自治政府ができ、現在の自治政府はナショナリストとユニオニストが共同統治しています(北アイルランド自治政府の副首相職をIRAの司令官だったマクギネスが務めてさえいます)。昨年には、クイーンが在位60周年の地方訪問の一環として、初めて北アイルランドを訪問しました。

長い紛争でできた溝は一朝一夕には埋まりませんが、以上のように、今日の北アイルランドでは、かつて反目していたユニオニスト(ロイヤリスト)とナショナリスト(リパブリカン)が荒廃したコミュニティの立て直しのためにともに働く姿が日常化しつつあります。つまり、ベルファスト市庁舎での国旗掲揚を記念日のみにする決定は、そういう流れのなかでとらえる必要があります。

ネットニュースで見つけた「国旗掲揚」という熟語に刺激されての質問ではないかと想像しますが、ベルファストで起きているのは、言ってみれば、蝦夷征伐で手に入れた北海道の札幌市庁舎にその象徴として1年365日日の丸が掲揚されていたとして、それを国民の祝日だけにしようと市議会が決定したら、かつて本土から入植した人の子孫が「日の丸を年中掲揚せよ」と主張して火炎瓶投げたり警官を襲ったりしているようなものです(ちょっと違うか)。後ろ向きであり、すばらしいこととはとても思えません。

* * *

とは言え、市庁舎前でプロテストをする人々の大半はピースフルな群衆で、暴れているのはごく一部のようだ。ロイヤリストの仕込みもあるみたいだし、思想信条よりただ暴れたいだけの十代のギャングも相当数混じっている。
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2013年01月16日

イギリスの右翼や極右の支持政党はどこですか。

*明日はMEP(欧州議会議員)選(プラス地方議会選)で紳士の極右UKIPの大躍進が予想されている。そんなわけでタイムリーでもあるし、古いエントリ(2013.01.16)ですがしばらくこのあたりに置いておきます。下記記事以降の変化は、UKIPがさらにメジャーになったこととBNPが崩壊寸前なこと、EDLのファウンダーがEDLを見限ったこと。(2014.05.21 nfsw19)

*オリジナルの日付に戻しました。(2014.06.15 nfsw19)



[知恵袋]回答日時:2013/1/16 10:14:28
[情報追加]:2013.05.27

<イギリスで右翼的な考えを持っている人の支持政党はどこですか?
 たまにyoutubeで右翼的な発言をするイギリス人がいます。
 その方たちの支持政党ってどこでしょうか?
 やはり、保守党?
 日本のネトウヨと呼ばれる人は完全に自民党寄りですが、
 イギリスではどうなんでしょうか?>


イギリスの政党について、それぞれの政党が右翼であるか左翼であるかは何をイシューにするかで変わってくるので一概には言えませんが、とりあえずナショナリストかどうかで回答します。

イギリスの場合、ナショナリストか否かはEUおよび移民に対する姿勢で判断するとわかりやすいです。ものすご〜く大ざっぱに言えば「アンチEU」「アンチ移民」がナショナリストで「親EU」および「寛大な移民政策支持派」はそうではありません。これで分けると、保守党はおおむねアンチで、保守党と連立を組む自民党はたいへん熱心な親EU、労働党も親EUです。

タカ派ワナビーのキャメロンは昨年からさかんにEU攻撃をしてますが、保守党の中には親EUの政治家もいますから党として大きな声でEUからの離脱を提唱するわけにもいきませんでした。そのため、アンチEUの有権者にとっては保守党では役不足のようで、EU議会選では保守党は分が悪いです。ちなみに、EU議会への議員を選出するEU議会選は国会議員選とは異なり中選挙区制で争われるので、二大政党以外の小政党が議席を得やすく、シングルイッシューの政党がけっこうな議席を獲得しています。

EU議会選になるとがぜん注目を浴びるのは略称UKIP(ユーキップ)のUK独立党(UK Independent Party)です。UKIPはアンチEUが旗印のほとんどシングルイッシューの政党で、国会に議席はありませんがEU議会には10議席以上持っています。自称右派ですが、実態はアンチEU、アンチ移民の極右で、スーツの似合うなおじさんが揃っているので「紳士のBNP」と呼ばれたりしています。[*1]

BNP(英国国民党 British National Party)は、有色人種移民排斥の極右政治結社NF(国民戦線 National Front)から派生した政党で、その出自の通りやはり極右ですが、この政党もEU議会に議席をもっています(いまはたぶん2議席だと思います)。しかし、最近BNPは旗色が悪く(中央政界に切り込もうとして有色人種の候補を立てたりしているせいかもしれません)、もっとも先鋭的なナショナリストを集めて拡大中の新興極右政治結社の英国防衛同盟( English Defence League)に党員を持って行かれたりしています。[*2]

といったあたりが、イギリスのおもな右翼および極右の政治結社と政党で、これらの団体がいわゆる右翼や極右の受け皿です。

ただし、上記はイングランドにおけるナショナリストの定義で、スコットランドとウェールズにおけるナショナリストは「スコットランドが一番」「ウェールズが一番」の政党なので、党としての姿勢は比較的左寄り(労働党と近い)です。また、特にスコットランドのナショナリストの場合はイギリスからの分離独立を目指しているので親EUです。

* * *

回答には書き忘れたが、北アイルランドのナショナリストは「北アイルランドが一番」であるだけでなく、地続きの「アイルランド共和国」との結びつきを重視する。北アイルランドの極端な一派が「リパブリカン(IRAを含む)」。ただし、トラブルズ(北アイルランド紛争)は政治的に決着済み。

* * *

以下追記:2013.05.27(NFSW19)

[*1] UKIPは2013年5月の統一地方議会選でリブデムを抜いて第三の勢力に躍進(全議席が改選されたわけではないが)。統一下院選の谷間に実施される統一地方選では現政権に対する不満票/抗議票が野党第一党に投じられるのが常なので、今回も連立政権を組む保守党&リブデムの惨敗は開戦前から予測済みだったものの、野党第一党である労働党が思ったほど伸びず、下院選で保守党&リブデムに投じられていた抗議票はもっぱらUKIPにまわった模様。

[*2] EDLについてのわたしの知識は浅かったみたいだ。構成員はフットボール・フーリガンとほぼ変わらず程度の知識はあったが、ほとんど完全に「反イスラム」に的を絞った(ヘイト)集団のようである。そんなわけで構成員はムスリムでなければだれでも良く、人種的には比較的寛容とのこと。つまりBNPが黒人候補を立てたことを理由にFDLに鞍替えした人は、仮にいたとしてもごく少数と思われる。EDLについてはこちらに詳しい(エントリが複数にわたっているので読むなら冒頭から順を追って読むこと)。
http://nofrills.seesaa.net/article/363616621.html



タグ:英国政治
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2013年01月09日

似てる?似てない?英国労働党のミリバンド兄弟と日本の鳩山兄弟

知恵袋回答日時:2013/1/9 06:07:31

<イギリスのミリバンド兄弟って
 日本の鳩山兄弟のようなものですよね?
 上流家庭、超インテリ、ホープとして注目を受けている。
 次期英国首相に最も近いミリバンド兄弟って、
 まさに鳩山兄弟じゃない?>


鳩山兄弟とミリバンド兄弟はまったく違うと思いますよ。似ているのは兄弟で政治家という点だけではないでしょうか。

ミリバンド兄弟の両親はともにナチスの迫害を逃れてイギリスに渡ったユダヤ系ポーランド人です。ナチスの目を避けて親切にもかくまってくれる他人の家を転々をするなど、それぞれたいへんな苦労をしてイギリスに渡り、イギリスで出会って結婚しました。つまり、ミリバンド兄弟はユダヤ人移民二世です。

父親はもう亡くなりましたが高名なマルクス主義学者で、まだご顕在の母親も学者で、人権活動家(パレスチナ支援の活動家としても有名)、反核活動家でもあります。そんなカップルの家は左派インテリのサロンのようなものだったようで、若い労働党の政治家や活動家、作家、外国人などが集まり、毎夜、議論に花を咲かせていたとのことです。兄弟はその中で子どものころからいわば左派の英才教育を受けて育ったと言えます。

ふたりとも地元の公立小学校から公立中等学校に進学し(あいだにアメリカにも住んでました)、その後オックスフォードに進学しました。年が離れていますから同じ時期には在籍していませんが、ともに学生組合の議長をつとめました。兄のデイヴィッドはオックスフォードとMIT卒業、弟のエドはオックスフォードとLSEを卒業して一時はジャーナリストとして働いていました。

親が学者ですから中流家庭ではありますが(上流ではありません)、箱入りで育てられた坊ちゃん兄弟の鳩山兄弟とは異なり、ミリバンド兄弟はロンドン北部のカムデン(けっこうラフな地域です)の公立学校で、さまざまなバックグラウンドの人びとにもまれて育ちました。政治家として頭角を現したのは兄が先で、ブレアのニューレイバー内閣で環境大臣、ブラウン内閣で外務大臣を務めました。弟のエドはニューレイバーのホープだった兄に比べるとかなり左寄りで、ニックネームはレッド・エドです(エドの方がより強く両親、特に母親の感化を受けたと言えそうです)。

前回の議会選で労働党が負け、下野した後にあった党首選を兄弟で争い(他にも候補がいましたが)、もっとも前評判の高かった兄のデイヴィッドではなく、組合の支持を得た弟のエドが勝ちました。ちなみに、この党首選の際、労働党員である母親は二人の息子のどちらも支持せず、唯一の女性、唯一の黒人候補だったダイアン・アボットを支持しました(わたしはディヴィッドが嫌いなのでエドが勝ってたいへんうれしかったです)。エドが党首になったときは「赤過ぎる」のでこれでは選挙に勝てないと心配されましたが、昨年の党大会で原稿なしで1時間余の演説をする様などみるに(すばらしい演説でした)、2年後の選挙に希望が持てます。

エドは私生活も政治家としてはユニークで、党首になったときは環境弁護士の奥さんとは事実婚で子どもがいました(その後、もう一人子どもが生まれてから結婚しました)し、無宗教を公言しています。ちなみにデイヴィッドの奥さんは音楽家です。

鳩山兄弟とはだいぶ違うと思いませんか。

* * *

2012年労働党党大会でのエド・ミリバンドのスピーチ


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2012年11月19日

ガザ地区はなぜイスラエルに攻撃されているのですか

[知恵袋]回答 2012/11/19

<なぜパレスチナは攻撃されて
 がれきの山にされなければならないのでしょうか
 なぜ血まみれに>


イスラエルの言によれば「ガザを実効支配しているハマスがイスラエルの人びとに対してテロリズムを仕掛けるから」です。

これは、イスラエルがただ一人主張しているわけではなく、アメリカ(イスラエルの全人口に匹敵するユダヤ人が住んでいます)でもヨーロッパの国々(過去70年近くもホロコーストを座視した償いを求められています)でも、強弱の差こそあれ多くの「政府」に支持されています。それぞれの国の市民の考えは政府とは異なることも多いですけど。

では「テロリズム」とは何かを考えてみましょう。テロリズムとは、人びとにテラー(恐怖)を引き起こすことで政治的な目的を達しようとする行為(肉体的な暴力と精神的な暴力の両方)やそのイデオロギーのことです。ただ無目的な暴力の行使ではなく、その暴力によって自分の意に従わせようとすること。つまり、目に見える暴力行為はある目的を達するための手段ですから、その暴力によって何を達成しようとしているかに注意を払う必要があります。ハマスは何を目的にイスラエルにテロ行為をしかけているのでしょう。

では現在、ハマスが実効支配する(ゆえにイスラエルの攻撃下にある)ガザ地区(パレスチナ領土の一部)とはどんなところでしょうか。

ガザ地区は地中海沿いの細長い地域で、海に面した一番長い辺が差し渡し約40キロ、内陸に向けた短い辺は6キロから10キロです。面積は名古屋市よりちょっと大きいぐらい。エジプトと国境を接する南の一部を除き、北と東はイスラエルと接し、西は地中海です。この狭い地域に150万人が生活し、人口のほぼ半数が未成年を含む子どもです。

パレスチナは1967年の第三次中東戦争以来、イスラエルの占領下にあります。国際法に違反する占領ですから、国連はイスラエルに対して何度も占領を解くように要求していますが、イスラエルは聞き入れず現在に至っています。占領下にあるパレスチナの人はイスラエルの許可なく外国に行くことはできませんし(つまり、ほぼ不可能です)、何を輸入し、何を輸出するかも独自には決められません。

ガザ地区は1994年以来周囲を壁で囲まれており、特に2006年にハマスがパレスチナ評議会選挙で勝利して以降は完全封鎖されています(選挙は国際監視団もお墨付きを与える「民主的な」ものでしたが、ハマスが勝利したとたんに国際社会から「無効化」されました)。海からはイスラエルの軍艦が常に見張っています。つまり、どこにも逃げ場はありません。水も燃料も建築資材も食糧も医薬品も、ハマスのテロを助長するとイスラエル当局が指定するだけでもうガザには入ってきません。二つのパレスチナの領土(軍事占領されている西岸地区と封鎖されているガザ地区)の行き来も自由にはできませんから、家族を尋ねることも学校や仕事場に行くこともできなくなりました。

いま、イスラエルはこのガザ地区に対して約1000ヵ所のターゲットを決めて「外科手術のように精密な(とイスラエルは言っています)ピンポイント攻撃」を加えています。その「外科手術のように正確な攻撃」で昨日、ほとんどが子どもと女性ばかりの一家11人が殺されました。その家の稼ぎ手が「ハマスの幹部だから」とイスラエルは言っていますが、その人はハマスの警察で働いていたようです。ガザは完全封鎖されているので仕事がなく(材料が手に入らないので工場なども仕事ができません)、ちゃんと給料をくれる仕事のほとんどはハマスがらみです。

このような行為こそをテロリズムと呼ぶべきだとわたしは思います。いまのような攻撃がなくても、いつ終わるとも知れない、仕事も食糧も燃料もないような生活を強いられること自体が、イスラエルによるテロリズムではないかと思います。時々鬱憤ばらしのように打ち上げるハマスのホームメイド・ロケットなど、まあ、それもテロと言えばテロでしょうが、イスラエルの1トン爆弾に比べれば子どもだましのように見えます。

では最初の疑問に戻って、なぜハマスはイスラエルにロケットを打ち込むのでしょう。「ガザの封鎖を解け」というのが第一義の理由ではないかと思います。何十年もイスラエルの占領を許してきたイスラエル国民と国際社会に対して、これを訴えるための他にどのような方法があるか、わたしにはわかりません。


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2012年11月15日

エジプトはイスラエルとの和平条約を破棄するでしょうか

[知恵袋]回答 2012-11-15

<エジプトがイスラエルとの和平条約を
 破棄する可能性はありますか?
 破棄されたら中東戦争がまた勃発しそう... >


エジプトが和平条約を破棄する可能性は「ありうる」と思います。どういう方法でかはわかりませんが、なにしろ、それ(エジプトの和平条約破棄)が今回イスラエルがガザへの攻撃を始めた理由の一つでしょうから。エジプトがイスラエルの挑発に乗らないでくれるといいんですけど。

イスラエルは今回のガザへの攻撃を「雲の柱作戦」と名付けています(もう名前をつけてるんです)。作戦名まで付けたのは、これはガザへの一時的な攻撃ではなく(そんなものは日常的に行われてましたから)、4年前の「キャストレッド作戦」と同様に徹底的にやるぞ、という意味でしょう。もう3万人の予備役を招集し、地上戦も含めて「すべてのオプションがあり得る」と発表しています(核兵器まで含むかどうかはわかりません)。もう何ヵ月も準備してきたみたいに手際がいいです。

今回の作戦名の「雲の柱」は「出エジプト記」に出てくるそうです。モーゼに先導されたイスラエルの民のエクソダスの際に、荒野を追いかけてくるエジプト軍に対して、イスラエルの民を「昼は雲の柱が導き、夜は火の柱が導き」、エジプト軍が追いつくと「雲の柱がイスラエルの民とエジプト軍のあいだに入って」目くらましになり、かれらの脱出を助けたとあるそうです。ムバラクなきあと、いまや地理的にだけでなく精神的にもパレスチナと地続きになったエジプトに当てつけた作戦名でしょう。やれるもんならやってみな、とあおっていると思いませんか。

4年前のようにガザを痛めつけて、子どもを殺して、周囲の国々の市民の怒りが燃え上がるのを待つ作戦でしょう。そうなれば、市民はまだ新しくて脆弱な政府に対して「パレスチナを見殺しにするな」と迫るでしょうし、それに答えなければ政府が倒れかねません。

そうして中東におけるイスラエルの孤立が深まり(イスラエルが自らそういう状況を作ってるんですよ)、パレスチナ以外のどこかからイスラエルにロケットが飛ぶと、アメリカとヨーロッパも座視できなくなります。イスラエルはロムニーが米国大統領になるのを望んでましたが、それがかなわなかったので何か始めるかもと思ってましたけど、介入に消極的なオバマを行動させるためなら自国民だって見殺しにするんじゃないでしょうか。

そうなるということは、またガザで虐殺が起こるということなので、そういう展開にならないことを望んでいます。でも、どういう褒美を手に入れたら、イスラエルが抜いた刀を鞘に納める気になるかわかりません。

* * *

「雲の柱作戦」下のガザ
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<2012年11月16日付けメールの引用>

イギリスでは一昨日(14日)からイスラエルのガザ攻撃がトップニュースです。外務大臣は、ハマスが先に手を出した、イスラエルには国民を守る(ためにガザを攻撃する)権利がある、と会見で発表しましたが、先に手を出したのはイスラエルであることは他のニュースが報じています。

今回の「作戦行動」は、オバマが大統領に再選されると(イスラエルが強く望んでいたロムニーの落選が決まると)すぐに開始されました。イスラエル軍の地上作戦で13歳の少年が殺され、ハマスの報復ロケット攻撃はこのあと開始されたものです。続いてハマスはガザとの境界付近でイスラエル軍を攻撃してイスラエル兵が負傷、双方の攻撃が激化しそうになったためエジプトが介入し、イスラエルとパレスチナ(ハマス)のあいだで休戦が決められていました。これに対し、一昨日、イスラエルはハマスの軍事部門のトップをミサイルで暗殺し、休戦を破りました。昨夜のチャンネル4に出演したハマスの報道官の話によると、この間に市民(子どもを含む)など19名がイスラエル軍に殺されたとのことです。

ハマスは、「アラブの春」でイスラエル寄りのリーダーがいなくなったエジプトを初めとするアラブ諸国が(ハマスをトップとする)パレスチナ支持を鮮明にする行動を求め、一方、イスラエルは中東へのこれ以上の介入をしぶるオバマにプレッシャーをかけるために、双方が作戦を激化させようとしています。市民(特に子ども)が多数死ぬほどどちらにとってもプロパガンダの材料が増えるわけで、攻撃を弱める理由にはなりません。

現在、エジプトの首相がガザを訪問し、ハマスにロケット攻撃をやめるよう説得しているようです。ガザ側では引き続き犠牲者が増えていますし、イスラエル側にもハマスのロケットによる市民の死者が出ています。昨夜までは3万人だった予備役の招集が6万人まで引き上げられたようですし、本格的な地上作戦の準備が進んでいます。


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2012年10月18日

パレスチナ問題へのアメリカの介入について

[知恵袋]回答 2012/10/18 03:04:45

<イギリスと「パレスチナ問題」についての質問です。世界史でユダヤのことをまとめで勉強したのですが、第一次世界大戦の時にユダヤ人はイギリスと「バルフォア宣言」の事項を結びましたが、イギリスの二枚舌、三枚舌外交で矛盾が生じ、現在の「パレスチナ問題」に発展してしまいました。
ここで疑問なのですが、一次、二次、冷戦の戦後処理として、現在はアメリカが主に「パレスチナ問題」の収拾に介入しているのはニュースなどでよく目にします。しかし、当事者であるイギリスはこの問題にあまり介入していないようにみうけられます。なぜでしょうか?
しっかり学習してから質問しろと思われるかもしれませんが回答おねがいします>


予想されているとおり、「しっかり学習してから質問」を、と言わざるをえません。「現在はアメリカが主に「パレスチナ問題」の収拾に介入しているのはニュースなどでよく目にします」という前程が大間違いで、アメリカの「介入」は「事態の収拾」のためではありません。むしろ、アメリカの「介入」がなければパレスチナ問題はとっくに解決していたでしょう。

アメリカのパレスチナ問題への「介入」は3つの分野を中心に行われています。

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2012年09月20日

尖閣問題、イギリスではどう報じられてますか

[知恵袋]回答(*) 2012/9/20 19:50

<領土問題に関してはどちらが正しいかではない。
 正しい方が負けている事例は多くある。
 流れを先に読みどう先手を打っていくかが大事と
 誰かがテレビで言っていました。
 海外メディアも中国側につくように仕向けられ、
 日本は巧妙に尖閣諸島を奪われるのではないでしょうか?>


イギリス在住です。今回の件についてイギリスでは報道そのものがあまり多くないですが、わたしがテレビで見たり新聞で読んだものに限って言えば、特に中国寄りでも日本寄りでもないですよ。むしろ、アジアの経済ビッグ2がたいへんなことになっているのに、イギリス人の関心が少ないことを叱ったり嘆いたりしている論調をよくみます。なにしろ連日ケイトのトップレス写真の件でニュース枠をどっさり消費してましたから。

中国については、国内の政治の混乱を外に向けることで目くらまししている部分があるが、放置すると政府そのものに矛先が向かう可能性があり、危険だといった論説がありました。日本については、問題があるのがわかっているのに尖閣諸島を国有化することでわざわざ火に油を注いでいるといった論調もあり、わたしもその通りだと思います。もともと言い出したのは石原慎太郎ですが、それに乗る政府もそうとうな馬鹿で、こんな外交音痴な政府をもつ日本の人が気の毒だと イギリスのメディアは思っているかもしれません。(「短気(怒りっぽい)」というより「短慮(考えが足りない)」だと指摘してますね。)

とは言え、アメリカ人がアップロードした動画に刺激されて、中東やアジアのイスラム国ばかりでなくローロッパでも暴動に近いデモが起きている件についての日本の関心は薄いですよね。自国の事情に差し障りのない遠い国の事件に関心がないのはどこでも同じですね、つまり。

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ケイトのトップレス写真についてイギリスはどうですか?

[知恵袋]回答(*)2012/9/19 00:24:02

ケイト・ミドルトンのトップレス写真について
 イギリスの反応はどうですか?>


ケイトは人気ありますから個人的に怒っている人は多いと思いますが、それよりもタイミングが悪過ぎるとニュースでは報道されてます。というのも、いまウイリアムとケイトは女王の名代としてコモンウェルス各国をまわって王室外交を展開中で、各国で盛んな歓迎を受けており、この写真の曝露がその歓迎ムードに水を差すのではないかと懸念されたからです。特に写真が公になったときはイスラム国のマレーシアに滞在中だったので、盗撮とはいえセミヌード写真が世に出たことに対するマレーシア国民の反応が心配されましたが、幸い写真が出る前と変わらずに歓迎が続いているようです。

王室としては、盗撮した匿名のカメラマンと最初に掲載した出版社を(フランスで)民事で訴えるとともに、犯罪としての訴訟も検討しているようです。いくら相手が公人でも、個人の敷地のなかでの行動を超望遠レンズで写真に撮って本人の許可なく発表していいはずなどなく、個人の権利の深刻な侵害である以上これは当然の措置だろうと思います(プライベートな時間だっただけでなく、塀で囲まれた個人の敷地の中です、お城ですけど)。もし裁判になれば、権力が報道の自由を侵害するとは、とかなんとかいった展開になると思われますが、「公の利益」のためという理由もかなりあやしいのではないでしょうか。

* * *

[知恵袋]回答 2012/9/20 18:41:48

<イギリスでは女性が
 トップレスで日光浴するのは普通のことですか?>



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2012年07月28日

ロンドン・オリンピックの開会式、すばらし過ぎ。泣いた。

時間がないので詳しく書いていられないのがちょ〜残念ですけど、昨日の今日で記憶が新しいうちに書いておかないと忘れちまいそうなので覚書として。

ロンドン・オリンピックの開会式がすばらしかった。ダニー・ボイルの演出で、北京にはないものをやる(「金はないけどポップカルチャーの歴史は長い」とか「ばらばらなのは多様性の表れ」みたいな感じ)と聞いてたので少しは期待してたけど、期待をはるかに上回るすばらしさだった。以下、さっき知恵袋に書いた回答を貼付け。


* * *

<ロンドンオリンピックの開会式の演出についてどう思いますか?>

開会式の予算は北京の3分の1とか4分の1とか言われていて、「イギリスは(金じゃない)文化でいく、統一感でなく多様性でいく」とは聞いてましたが、ほんとにすばらしかった。特に、産業革命からNHS(国民健康保険制度)に至る冒頭の1時間は(歌のない)オペラを見ているようで、見逃しがもったいなくてテレビの前から動けませんでした。また、女性選挙権運動の人びとや労働者の台頭、社会福祉などを前面に出した非常にリベラルなストーリーで、いまの保守党政権への強烈な当てつけにもなっていたと思います。

* * *

<開会式の最後、ポール・マッカートニーが登場した場面は、どうでしたか?>

ポール・マッカートニーが出てきたときには「え〜、またポールかよ」みたいな感じだったんですけど(こういった大きな催しには必ずかれが呼ばれて歌う、もうあまり声が出ないのに)、会場との合唱になった場面で「あ〜、世界の人を相手にこれができるのはビートルズのナンバーしかない、これがやれるのはポールしかいない! ダニー・ボイル(開会式の総監督)はこれがやりたかったんだ〜」と思って涙ぐんじゃいましたよ〜。特に「はい、次は女性だけ歌って〜」とかって仕切ってるとことか良かったです。

* * *

<いまオリンピック開会式を見ていますが、
めちゃくちゃ良すぎませんか!!
感動して涙が出てきた。
こういったパフォーマンスを見て感涙するのは生まれて初めてです。>

その気持ち、共有します。何度も涙ぐみました。

セットの美しさ、音楽の多様さ、演出の楽しさなどエンタテイメントとしてもすばらしかったんですけど、ストーリーと演出全体に流れるリベラルな哲学がすばらしく、イギリス人の多くが開会式を見ながら「これだよ、われわれは」と自信を取り戻したんじゃないだろうかと想像します。

総監督のダニー・ボイルの政治的な姿勢が全体に強く感じられ、そういう箇所に特に感動しました。作業革命以降の労働者の台頭とそれに伴う社会改革、サフラジェッティ(女性の選挙権拡張活動家)、カリブ海からの移民船ウィンドラッシュ号の登場など、イギリスの中学で勉強する基本的な歴史的事実がリアルに視覚化されていて、イギリスの多様な社会をいまある姿にしたのはこうした無名の市民による歴史の積み重ねだったのがよくわかり、各場面で心から感動しました。最後の聖火の入場の際にも、会場作りで働いた労働者がヘルメット姿で迎える場面がありましたよね。

また、グレート・オーモンド・ストリート子ども病院を前面に出したNHS(国民健保制度)の大掛かりな紹介も、福祉予算に大鉈を振るう現キャメロン政権への強烈なカウンターパンチになってましたね。クイーンがカメオ出演どころかちゃんとセリフまで言われたのに(演技もされたのに)びっくりしていたら、そっくりさんがヘリコプターから飛び降りる演出まであって(イギリスの王室はほんとに進歩的!)、ほんとに楽しかった。

五輪旗が人権活動家6人に運ばれての入場という目を見はる演出で、特に指揮者のダニエル・バレンボイムが紹介されたときには(長年のパレスチナ支持者の一人として)感動し、泣きました。バレンボイムは、イスラエルとパレスチナの若い音楽家がいっしょに演奏するオーケストラを結成し、指揮するイスラエルの左派活動家の音楽家で、イスラエル右派にはファシストとラベリングされている人物です。ちょうどいまオリンピックと並行して開催されているプロムス(クラシック音楽を市民に解放するコンサート月間)でベートーベンのシンフォニー全曲を指揮するためにイギリスに滞在しています。

ポップミュージックの選択もかなり強烈で、セックス・ピストルズの「プリティ・ヴェイカント」など椅子から落ちそうなぐらい笑いました。そんなこんなで、いろいろな場面や登場した人物ががなぜ選ばれたかといった背景情報がわかるとなお感動しますよ。背景情報付きのDVDがあったら買います。

* * *

つなぎの映像のすばらしさ(冒頭の60秒カウントダウンでさえ目が離せなかった)、セットや舞台代わりのすばらしさ、中盤のポップミュージックの場面でのニューメディアとの融合のおもしろさ、ミスター・ビーンの遠慮の(あまり)ないお笑い、個人的にはマイク・オールドフィールドの最近の姿が見られたこと(かれのレコードのほとんどを持っているほどのハードコアなファンだったので)や、聖火の入場と点火の演出(歴史は常に積み重ね、伝えられていくこと、社会は一人の力では変わらない、大国も小国も同じ一つの火として世界を作っているという主張がもっとも端的に表れていた)も含め、すみからすみまで「なぜこうなのか」という理由が鮮やかにあり、だからといって説教臭いわけではない立派なエンタテイメントになっていた。『シャロー・グレイブ』を初めて劇場で見たときはもちろん、『トレイン・スポッティング』を見たときでさえ、ダニー・ボイルがここまで来るとは思わなかった。ほんとにたまげた。

* * *

書き忘れがあったので、すっかり忘れちまわないうちに付け足し。

中盤のニューメディアとポップミュージックのミュージカル場面で、家のセットの壁を取り払うとコンピュータをいじる地味なおっさんが出てきた。紹介がなければオタク以外はだれも知らない「ワールドワイドウェブ(www)」の発明者ティム・バーナーズ=リーだ(息子が受験した中学の出身者の一人としてわたしは記憶していた)。かれがその(大金を産む可能性のある)発明を独占せず、最初から世界に向けて公開したからこそ、その後のインターネットの発展があるともいえ、この開会式のメインテーマである「ジェネラシティ」の象徴として登場している(イギリスの国としての「ジェネラシティ」には異論があると思うが)。

もう一つは、開会式の冒頭で少年が独唱した『ジェルサレム(エルサレム)』について。イギリスのナショナル・アンセムは何かとイギリス人に聞くと、右派は『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』と答えるが(たぶん公式にはそうなんだと思う)、左派は『ジェルサレム』と答える。

この曲はウィリアム・ブレークの詩にバリーが曲を付けた聖歌で、第一次大戦の際に戦意高揚のために歌われるようになったという背景がある。とは言え、そのような意図で広めようとした大英帝国政府の思惑とは裏腹に、国民はこの曲を権威や権力に屈しない個人の自由な精神活動の継続を誓う歌ととらえており、そういうリベラルな歌を式の冒頭に置いたことで、このセレモニー全体のトーンを象徴していたと言える。

ちなみに、この曲は、高等文化の象徴でもあるクラシック音楽を安価で、また普段着で聞くために市民に解放されたイベントである毎年恒例の「プロムス」のエンディングでオーディエンスとともに合唱される歌としても有名。

また、「われわれはジェルサレムをこの緑の大地(イギリス)に作る」と歌い上げる歌詞は、ある意味、物理的なエルサレムをパレスチナの地に(暴力を使って)獲得しようとするイスラエルに対する強烈な反語にもなっていると思う。

歌詞が日本語のウィキペディアにあったので貼付けておきます。


「エルサレム」(Jerusalem)

 And did those feet in ancient time,
Walk upon Englands mountains green:
And was the holy Lamb of God,
On Englands pleasant pastures seen!
古代 あの足が
イングランドの山の草地を歩いたというのか
神の聖なる子羊が
イングランドの心地よい牧草地にいたなどと

And did the Countenance Divine,
Shine forth upon our clouded hills?
And was Jerusalem builded here,
Among these dark Satanic Mills?
神々しい顔が
雲に覆われた丘の上で輝き
ここに エルサレムが 建っていたというのか
こんな闇のサタンの工場のあいだに

Bring me my Bow of burning gold:
Bring me my Arrows of desire:
Bring me my Spear: O clouds unfold!
Bring me my Chariot of fire!
ぼくの燃える黄金の弓を
希望の矢を
槍を ぼくに ああ 立ちこめる雲よ 消えろ
炎の戦車を ぼくに与えてくれ

I will not cease from Mental Fight,
Nor shall my Sword sleep in my hand,
精神の闘いから ぼくは一歩も引く気はない
この剣をぼくの手のなかで眠らせてもおかない

Till we have built Jerusalem,
In Englands green and pleasant Land.
ぼくらがエルサレムを打ち建てるまで
イングランドの心地よいみどりの大地に
posted by nfsw19 at 00:00| ロンドン ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 知恵袋回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月28日

イギリス人のかれの階級観に困惑しています

[知恵袋]回答 2012/6/28 18:24:21

<イギリス人の彼がイギリスの階級制度について
語る時の態度に困惑してしまいます>


階級はイギリスの社会と文化を形成する代表的要素の一つですから、ニュースでもコメディでも階級が話題になることは多いですが、質問者さんのボーイフレンドのように自分の友人等についてこうまであからさまな階級批評をするのはファーストハンドでは聞いたことがありません。

<彼が自分のイギリスのお友達や共通の知り合いのことを私に話す時に「あいつは家はミドルだけど、勉強して出世してアッパーになった」や「両親が貴族階級だけど息子は今はセールスマンになって階級が落ちた」だとか、とある結婚するカップルについて「彼女はアッパーで給料がとてもいい世界的企業に勤めているけど、旦那になる友人は労働者階級で…」などと私に悪びれも無く説明してきます。>

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posted by nfsw19 at 10:00| ロンドン ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 知恵袋回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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