2011年07月27日

原発震災情報2011年07月27日 学校給食での内部ヒバクについて(京都・高槻など)

日曜日に京都在住の友人Kさんから受け取ったメールを本人の許可を得て転載する。あるMLでのやりとりの採録なので話題があちこち飛んでいる(たぶん、ML内では一貫性があるのだろう)が、そのどれもが大事な情報であり、また再構成している時間がないのでそのまま貼リ付ける。行替えに手を加えました。(nfsw19)

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Subject: 学校給食での内部ヒバクについて(京都・高槻など)
Date: Mon, 25 Jul 2011 03:20:19 +0900

みなさん、3つのMLと数人の友人に出しています。以下は別のMLでやりとりして、私が書いたレスです。元の発信者の方の発言を残さないと訳がわからないので、残しておきますが、匿名にしておきます。

京都だけでなく、全国のいろいろなところで、おそらく学校給食の食品汚染問題が勃発していると思います。


---------- 転送メッセージ ----------

2011年7月24日23:01 Tさんwrote:

> 福島では、子どもを県外へ避難させることを止めさせようと、
> 行政や学校長が圧力をかけていること、「とても心配だ」と
> いう母たちの声は「大丈夫 安全です」という政府と御用学者の
> 圧力によって沈黙させられている、という話が伝わっています。


はい、私が福島の人たちから直接聞いた話も大変つらいものでした。子どもへの内部被曝を恐れたお母さんが、家では奇人あつかいされたり、家族内葛藤が起こったり。特に高齢者(いわゆるお祖父さん、お祖母さんたちが、福島では「悪魔博士」と言われているミスター100ミリシーベルトこと山下(最近、福島大の非常勤副学長というなぞの地位についた)の洗脳にやられているとのことです。

もちろん、故郷を捨てて他の場所へ移ることは簡単なことではありませんが、それらを捨てて、「自主」避難している人たちもかなりいます。京都でもどんどん増えてきています。

> もしも本当なら、私たちにできることのひとつは、おそるべき内
> 部被曝にさらされている子どもたちの危険な状態を、京都で強く
> 訴えること、関東東北へ私たちの声を強く波及させることが、
> 福島の母子たちを助けることになる、とアイリーンさんはいいます。


はい、本当です。ただ、京都でだけ、内部被曝のことを訴えても、それは福島(またその周辺)の人たちのちからにはそれほどならないと思います。政府や東電は内部被曝、低線量被曝をまったく無視しようとしているからです。(これは後に発症しても因果関係を立証するのが難しい。原爆の入市被爆者の原爆症認定を見てもわかります)。

福島では「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」がかなり充実した活動を始めています。
http://kofdomofukushima.at.webry.info/

これはブログなので、わかりにくいんですが、4つのセクションに分かれ、「避難・疎開・保護セクション」「測定・除去セクション」「知識・普及セクション」「防護セクション」で構成されていて、独自の放射線量調査のほかに、食品検査の機械も入手され、もうすぐホールボディカウンターも入手されるそうです。小出先生や、矢ヶ崎克馬先生も、アドバイザーとして、参加されています。こういう所を支援することがひとつ重要だと思っています。

また、ここをモデルにして、放射線量が高いところで、似たような動きがどんどん生まれてくるのを期待します(小さな活動はたくさんありますが、まだ、十分に活動できていないようですね)。

> かって水俣で、工場廃水の危険が認識されていたにも拘わらず、
> その後も10年以上工場を止めず廃液を流し続けることを政府は認可し、
> 患者を大きく拡大させたあの水俣の悲劇を二度と繰り返してはならない。
> 今また、10年たって後に振り返り、あの数ヶ月、何をしていたかと悔やむ
> ことのないように<小さな勇気>を持ち続けていたい、と思います。


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福島から来た母と子 〜 京大原子炉実験所“異端”の研究者たち

子どもを連れて福島から京都に避難したおかあさんたちの証言を転載する。日付はちょっと古いが(つまり、長期化に伴って内部被曝が蓄積しているために事態はさらに深刻化している)、大事な一次情報なので収録します。これは友人でTUPのチームメイトのクンミさん(ニューヨーク在住)のブログ「Hi, How are you?」からお借りしました。
http://keukmi.sakura.ne.jp/blog/?p=602

証言するおかあさんたちが参加しているのが京都精華大学での親子キャンプ。これは、いままでに何通かメールを転載させていただいた早尾貴紀さんが寄付を募っていらした企画と同じものだと思います。
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/213550274.html

以下、勝手ながら文字サイズを大きくする強調を入れました(nfsw19)。


−−−−− 引用ここから

守田です。(2011 0504 17:00)

現在、京都精華大学のキャンパスと寮を使って、福島から避難してきた親子向けのキャンプが行われています。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/003/440/97/N000/000/000/130379410079516310294_gogocamp2.jpg

すでに関西で新しい生活を始めている親子もいれば、このときだけ、福島を離れて、キャンプに来た親子もいます。

実はその中に僕の古い友人も参加していました。それで昨日の午後に現場を訪れてきました。素晴らしい試みだと思いました。福島から、また宮城から来た子どもたちが、思いっきりはしゃぎまわっていた!今日は市内近郊の山に登るとの話でした。京大から福島の調査に赴いた滝澤さんたちも昨日、今日と参加しています。

そんな場で、昨日、子どもたちが山菜採りにでかけている合間を利用して、4人のお母さんたちからお話を聞くことができましたので、以下、紹介します。

Aさん
4月20日に、小学校5年生の娘さんを連れて、福島市から大阪のある街に避難。新たな生活を始めている。

Bさん
福島市内在住。事故後、小6の男の子と3週間、沖縄に避難。仕事の関係で福島に戻ったが、できるだけ福島滞在時間を減らすため、週末ごとに県外にでかけるようにしている。

Cさん
福島市郊外の農村に在住。中学生と小学生の女の子のお子さんとキャンプに参加。

Dさん
福島市内在住。6歳の女の子とキャンプに参加。

−Aさんはどのような経緯で、大阪に移られたのですか?

大阪市内に友人がいて、避難をするなら関西がいいと考えていました。福島からの避難者を京都府と滋賀県が受け入れていると聞いて、それぞれにメールで問い合わせを行いましたが、滋賀県からはメールでは詳しい話が分からないので、直接電話をくれという回答があり、京都府からは回答がありませんでした。

そんなとき、大阪府は罹災証明がなくても、受け入れてくれるという情報が入り、連絡を入れると、確かに証明がなくても大丈夫だといいます。詳しい話は現地でというので行ってみたら、あっという間に手続きを進めてくれて、今の街を紹介してくれました。

罹災証明があれば府営住宅に入れますが、ない場合でも雇用促進住宅に入れます。それで落ち着く先を見つけることが出来ました。

−子どもさんは、避難することをどう受け止められたのですか?

子どもには事故があって以降、外出時に被ばくへのそなえを徹底させていました。帽子にマスクに手袋にと、厳重なかっこうをさせました。折に触れて被ばくの怖さも教えました。

当時は寒かったのでまだ良かったのですが、だんだんあたたくなり、そぐわない格好になってきました。子どもは女の子なので、こんなの嫌だ。おしゃれがしたいと言いだしました。それじゃあ、移ろうかという話になりました。

友だちと離れるのは嫌だと言っていましたが、テレビを見ていて仕方がないとなりました。

−地震のときの様子はどうでしたか

Bさん
福島市では当日は15分に1回、余震が起こり、本当に大変でした。雪が降り出したのに、大きく揺れるたびに私たちは外に飛びなさなくてはなりませんでした。まったく寝ることができませんでした。

Dさん
断水で10日間、水がでなくて、お風呂にも入れませんでした。電気は来ていたのでインターネットは使えたので、それで情報を取りまくりました。あのときネットを使えた人は、みんな必死に情報を集めていたと思います。

−水はどうしたのですか

Aさん
給水車に並んでもらいました。放射能が降る中、立っていたのだと思います。

Bさん
そうそう。とくに私たちの地域は同じ福島市内でも、電気も止まってしまいました。それで原発事故のことも何も知りませんでした。3号機の爆発があって、初めて知ったのです。そのため放射能が来ているときに何時間も水を得るために外で並んでしまいました。

Dさん
まるで市内は戦時中のような感じでした。爆発した・・・。でも安心しろ・・・。と断片的な情報がラジオなどで流れていました。

Bさん
新聞は配られていたけれど、とても読む余裕がなかったですね。

Aさん
お米もすぐになくなってしまったし。

Dさん
私も買いにいったけど、翌日にはもうなかったですね。水は給水に頼るしかなかったのだけれど、福島市内には井戸を使っている家が多数あり、「この井戸を使ってください」と貼り紙をしてくれるところもあって、そこに行きました。

このころ放射能対策が新聞などに書かれました。放射性物質が身体についたらシャワーを浴びればよいと書かれていましたが、水がない私たちはどうしたらいいのと思いました。

移動は車を使うようにと書かれていましたが、ガソリンがありませんでした。カッパを着るようにと書いてありましたが、どこにも売っていません。頭が爆発しそうでした。

−農村にいたCさんの場合はどうでしたか

放射能汚染がどれほどか分からなかったのですが、友人がガイガーカウンターを持ってやってきてくれて、周辺を測ってみたら針が振れて、汚染を実感しました。

それで役場に連絡をしてみましたが、国が100ミリシーベルトまで安心と言っているので、独自の対応はできないし、考えてないと言われてしまいました。それでも風が強くなってきていて不安なので、学校に、風の強い日は外で子どもを遊ばせないでと申し入れをしました。子どもに聞いたら、実際に強い風の日は外にでてはいけないと言われたそうで、先生たちが対応してくれたことに少しホッとしました。

でも私の周りはいたって平和で、誰もが何事もなかったかのように暮しています。土壌の汚染も誰も気にしていません。実際には針が振れるのに。

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2011年07月05日

原発震災情報2011年07月05日 子ども再疎開/カンパのお願い/思考と言語化の困難

早尾貴紀さんのブログ<緊急、原発震災関連>から。講演のお知らせや子どもの疎開に伴う寄付金募集などだいじな情報がいくつも含まれています。

このメールを再掲載したいと思ったのは、子どもを放射性物質から遠ざける努力を実践している親である当事者がそれを公にすることが、まだ子どもたちを汚染地帯に置いたままにしている親たちへのもっとも効果的なプレッシャーになりうると考えるからです。

もちろん、子どもの疎開は行政が責任を持ち、税金を使ってやるべきことですし、疎開させないからといってその親が悪いわけではない。それぞれの家にそれぞれの事情があるのも事実でしょう。しかし、大人が責任の追及や善悪の判断などを争っているうちにも、子どもはどんどん体内に放射性物質を蓄積させてしまいます。いまは一刻も早く子どもを安全/安心な場所に移し、行政との戦い/家族との戦いはその後に本格化させるべきです。

福島では、地元の産業を守ると称して、学校給食に地元産の野菜などを使っているところもあると聞きました。そんなことをすると、呼吸を通して環境から取り込む放射性物質に加え、食べ物からも内部被曝を蓄積させてしまいます。

体内に取り込んだセシウムは排泄によって体外に出されるので、汚染されていない環境で汚染されていない食べ物を食べていれば100日で半減します。しかし、毎日新しい被曝が積み重なっていると追いつきません。どうか1日も早く、子どもを放射能の圏外に。(nfsw19)

***

子ども再疎開/カンパのお願い/思考と言語化の困難
作成日時 : 2011/07/05 18:25
http://hayao2.at.webry.info/201107/article_1.html


原発震災でご心配くださっているみなさま

 BCCで早尾です。


1、子どもが再度京都へ疎開

 私の子ども、樹人(たつひと)は、この7月1日から、再度京都に疎開させました。

 5月に仙台に戻してみてから、全基メルトダウンのニュース、県内全土の牧草から高濃度セシウム検出のニュース、ガイガーカウンター入手で「我が家のホットスポット」発見、宮城県の最北端の栗原市の全教育施設調査で0.4マイクロシーベルト/時超え連発、などなど、ろくでもない話ばかりが飛び込んできました。

 また矢ケ崎克馬氏の内部被曝講演もやり、樋口健二氏の原発労働者講演も聴き、想像以上の被曝リスクの厳しさを認識。やはりもうしばらくは安全圏に逃がしておくべきかと判断した次第です。

 幸い4月に続いての二度目の子ども疎開ということもあり、「ずっと京都がいい!」と言われてしまうぐらいの溶け込みようで、その点の心配がないのはいいですが、親としてはかなり寂しい話です。

 ともあれ、数ヶ月の時間稼ぎをして、どうするのかよりマシな方策を探ります。

 このかんもずっと、自分の頭が狂っているのか、世の中が狂っているのか、よくわからない事態が続いています。

 福島県のアドバイザーの山下俊一氏の福島民友のインタヴューにはぶっ飛びました。「自主避難は過保護。この放射線量のストレス下で子どもに苦労をさせるべき。あとは僕と県民との我慢比べだね」と。卒倒しそうになりました。本当に、文字どおりに殺されかねません。

 でも、これを福島市のとあるお母さんに言ったら、「周囲の大人たちの大半はもうこの考え方に染まってますよ」と、ぜんぜん驚かない様子。何かが完全に倒錯してしまっています。

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ラベル:原発震災 子ども
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2011年06月23日

原発震災情報 2011年6月16日 原発地下水、海水取水口付近からストロンチウムを検出

[毎度なことですが、下書きのまま、アップロードを忘れてました。
とりあえず上のほうにおいてあとで日付の位置に戻します]

<原発震災情報 2011年06月16日>GMT
原発地下水、海水取水口付近からストロンチウムを検出
2011-06-16 18:29:18 posted by nfsw19library

地下水からストロンチウムも検出された。炉心溶融してるんだからストロンチウムが出てないはずがないですが、なんでいままで検出されてなかったの? 発表しなかっただけで隠していたんでしょうか。

ストロンチウムは骨にたまる放射性物質。水に溶けやすいので海が危ない。水に溶けて骨にたまる、すなわち、この地下水が流れ込む可能性のある海域の魚は危険。風評でもなんでもなく。現に取水口付近の海水からも検出されたわけで、「魚介類で大きな値にはならないと思う」などと希望を述べたところで意味はない。

ヨウ素はカリウムに似ているために甲状腺に取り込まれ易く、甲状腺がんの原因になりやすい。しかし、甲状腺がんは手術で取り除くことが比較的容易なために、たとえ罹っても生存率が高い(だから「かまわない」わけではない。特に小児の場合は成長そのものを阻害されるし)。

対するストロンチウムはカルシウムに近いので、体内に取り込まれた場合はカルシウムが必要とされる器官に集中してとどまる。骨です。成長期の子どもの骨髄にストロンチウムが取り込まれた場合、白血病を発症する危険性が高くなる。白血病は、特に患者が若年の場合は、甲状腺がんに比べて「御しやすい」がんとはとても言えない(回りくどく書いてます)。

チェルノブイリ原発の爆発では、事故発生後3年めあたりから放射能汚染地域の子どもの甲状腺がんが目立って増加し、2000年ごろまで数多く発生したが徐々に減少傾向にある。しかし、これは甲状腺がんの発症そのものが下火になったのではなく、事項当時の子どもが大人になったからで、大人の甲状腺がん発症数が増えている。

しかし、事故当時、最初に心配されたのは甲状腺がんではなく(チェルノブイリ前まではヨウ素の放出に因る小児甲状腺がんの発症は知られていなかった)、広島長崎への原爆投下後に多数発生した白血病。幸い、チェルノブイリではストロンチウムはセシウムほど大量にはばらまかれなかったと言われているが、フクシマ事故は収束しておらず、汚染水はまだ海に流れ込んでいる。

フクシマ以降のがん発症に関する心配の順番は、まず甲状腺がん(特に子ども)、白血病(特に子ども)、事故後10年前後で乳がん、その他のがんになると思う。心当たりがあったらすぐ診察を。



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ラベル:放射能 福島第一
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2011年05月21日

原発震災情報 2011年5月21日 高線量の内部被曝が明らかに

<原発震災情報 2011年05月21日>GMT
高線量の内部被曝が明らかに

山崎さん(たんぽぽ舎):高線量の内部被曝が明らかに
もうだめです。この政府は。

記事情報:東日本大震災:内部被ばく4700件
県外原発で働く福島出身作業員、事故後立ち寄り

衆議院・科学技術特別委員会での
「放射線 の健康影響について」の参考人質疑の動画記録

  久住静代(原子力安全委員会委員)
  矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)
  崎山比早子(高木学校、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士)
  武田邦彦(中部大学教授)

記事情報:東日本大震災:福島第1原発事故
放射性汚染水、3号機流出は20兆ベクレル


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Sat, 21 May 2011 14:59:08 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):高線量の内部被曝が明らかに

山崎久隆です。毎日新聞記事を紹介します。あまりにひどい現実に、もう言葉がありません。

 東電に、タービン建屋などの水のサンプリングを要請し、放射性物質の種類を正確に公表するよう要請したら、「作業員の被曝を避けるためにサンプリングができない」と断られました。ところが一方では作業員の内部被曝を全く調べていなかったことが明らかになっています。

 つまり、本当に作業員の健康を心配していたのでは無く、恐ろしい量の放射性物質を海や空に放出し続けている実態を知られたくないために計っていなかったのです。

 もうだめです。この政府は。

 別に作業員に実施させる必要はありません。

 実施主体は原子力開発機構で良いのです。どうしてそういう大事なことが実行されないのかと思っていたら、作業員の被曝調査さえ全くしていなかったことがここにきてはっきりしました。

 理由は簡単です。プルトニウムやストロンチウムなどは別としても、ヨウ素やセシウムの体内半減期(生物学的半減期)は物理的半減期に比べて短いため、時間と共に急激に減衰し、後々測定しても見つからないことを知っているからです。3ヶ月くらいたってからおもむろに測定すれば、ほとんど検出限界以下になっていることでしょう。そのため誰もが被曝をした事実を知り得ないわけです。

 時間の犯罪と言ってもいいでしょう。

 内部被曝が分からない以上、その後にがんや白血病を引き起こしても因果関係は無いと言い張れます。さらにプルトニウムやストロンチウムはバイオアッセイ法で無ければ内部被曝を調べることも困難です。

 他の原発に仕事に行ったら、その原発で行ったチェックにひっかかったなど、ほとんど常識外の話です。これは国の犯罪をそのまま表しています。人の命を守るという当たり前のことが、この国の政府の中にはどうやら存在しない価値観らしいです。原発が大事か、人間が大事か、はっきりさせようではありませんか。


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記事情報:
東日本大震災:内部被ばく4700件
県外原発で働く福島出身作業員、事故後立ち寄り


毎日新聞 2011年5月21日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110521k0000m040151000c.html


 ◇周辺住民にも不安

 東京電力福島第1原発の事故後、福島県外で働く同県出身の原発作業員から、通常ならめったにない内部被ばくが見つかるケースが相次いでいる。大半は事故後に福島県に立ち寄っており、水素爆発で飛散した放射性物質を吸い込むなどしたとみられる。周辺住民も同様に内部被ばくした可能性もあり、福島県内の一部自治体は独自に検査を検討している。【日下部聡、石川淳一、町田徳丈、袴田貴行、池田知広】

 ◇時間と共に排せつ、半減期7〜90日

 経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長が16日の衆院予算委員会で明らかにしたデータによると、3月11日以降、福島第1原発を除いた全国の原子力施設で、作業員から内部被ばくが見つかったケースが4956件あり、うち4766件はその作業員が事故発生後に福島県内に立ち寄っていた。柿沢未途議員(みんなの党)の質問に答えた。

 保安院によると、体内からの放射線を測定できる機器「ホールボディーカウンター」による検査で、東電が内部被ばくの目安としている1500cpm(cpmは1分当たりに検出された放射線量を示す単位)を上回った件数を電力各社から聞き取った。1人で複数回検査を受けるケースがあるため、件数で集計した。1万cpmを超えたケースも1193件にのぼった。

 いずれも福島第1原発近くに自宅があり、事故後に家族の避難などのために帰宅したり、福島第1、第2両原発から他原発に移った人たちとみられる。

 柿沢氏によると、北陸電力志賀原発(石川県)で働いていた作業員は、3月13日に福島県川内村の自宅に戻り、数時間滞在して家族と共に郡山市に1泊して県外に出た。同23日、志賀原発で検査を受けたところ5000cpmで、待機を指示された。2日後には1500cpmを下回ったため、作業に戻ったという。

 取材に応じた福島第2原発の40代の作業員男性は第1原発での水素爆発以降、自宅のある約30キロ離れたいわき市で待機していた。その後、検査を受けると2500cpmだった。「大半が(半減期の短い)ヨウ素で数値は(時間の経過で)下がると思うが、不安だ」と男性は話す。

 同県二本松市には「市民から内部被ばくを心配する声が寄せられ」(市民部)、市は乳幼児や屋外作業の多い人などを選び、県外のホールボディーカウンターで内部被ばくの有無を測定することを検討している。

 ◇扉ゆがむ棟「そこで食事すれば体に入って当然」−−福島第1の作業員

 福島第1原発で作業拠点となっている免震重要棟は、3月に起きた1、3号機の水素爆発で扉がゆがみ、放射性物質が一時入り込みやすくなっていたという。40代の作業員男性は「そこで食事しているから(放射性物質は)体に入っているでしょう」とあきらめ顔だ。「『ビール飲んで(尿で体外に)出しゃいいよ』って感じですよ」

 ◇空気中線量高く、機器測定不能に

 今月現場に入った作業員男性(34)は内部被ばくの検査態勢の不十分さを懸念する。「周りのほとんどは検査を受けていない。特に20代の若手が不安がっている」。東電は3カ月に1回の定期検査のほか、恐れのある時の随時検査を定める。だが今月16日現在、検査したのは全作業員の2割程度の約1400人、このうち結果が確定したのは40人にとどまる。最も高い線量を浴びた作業員は240・8ミリシーベルトで、うち39ミリシーベルトは内部被ばくだった。

 東電によると、同原発のホールボディーカウンター4台は空気中の放射線量が高すぎて正確に測定できず、使えるのは福島第2原発といわき市の東電施設、柏崎刈羽原発の3カ所のみ。今後増設するとしているが、内部被ばくした場合、作業に従事できないのが通例だ。県内のある下請け会社社長は「このままでは福島の作業員が大量に失業する可能性がある」とも懸念する。

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 ■ことば

 ◇内部被ばく

 呼吸や飲食などで放射性物質を体内に取り込み、体内から放射線を浴びること。体外からの外部被ばくに比べ継続的で危険が高い。体表から10万cpmを超す線量を検出すれば放射性物質を洗い落とす「除染」が必要とされるが、東電は内部被ばくの恐れがあるとする目安を、ホールボディーカウンターで1500cpm超の場合としている。大量の内部被ばくはがんになるリスクを高める一方、時間と共に排せつされ、排せつも含めた「半減期」は成人ではヨウ素131で約7日、セシウム137で約90日。


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衆議院・科学技術特別委員会での
「放射線 の健康影響について」の参考人質疑の動画記録


東京の杉原浩司です。[転送・転載歓迎/重複失礼]

5月20日(金)午前に行われた衆議院・科学技術特別委員会での「放射線の健康影響について」の参考人質疑の動画記録が「衆議院TV」にアップされています。

<参考人>
久住静代(原子力安全委員会委員)
矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)
崎山比早子(高木学校、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士)
武田邦彦(中部大学教授)

放射線被曝のメカニズム、内部被曝の危険性から、子どもへの「年20ミリシーベルト」被曝基準の非人道性に至るまで、図表も示しながら、わかりやすくかつ説得力のある議論が展開されています。NHKは当日午後の国会審議をTV中継しましたが、その重要性の点で午前の参考人質疑こそを中継すべきでした。必見の内容ですので、視聴可能な方はぜひご覧下さい。

<衆議院TV>
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

・左側の「ビデオライブラリ」のカレンダーで「5/20」をクリック
・「科学技術特別委員会」をクリック

……………………………………………………………………………

なお、5月23日(月)には、参議院の行政監視委員会で「原発事故と行政監視システムの在り方」をテーマとする参考人質疑が行われます。参考人は、小出裕章さん、後藤政志さん、石橋克彦さん、孫正義さんという強力メンバー。ある意味で歴史的な参考人質疑と言っても過言ではないでしょう。(ちょうど文科省包囲・要請行動が行われている時間帯です!)

◆5月23日(月) 午後1時〜4時 参議院行政監視委員会

<参考人の意見陳述(各15分程度)>

小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志(芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦(神戸大学名誉教授)
孫正義(ソフトバンク株式会社代表取締役社長)

<質疑 2時間>
参考人及び政府(経済産業省の政務三役の誰か)に対する質疑

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先日「NHKテレビ(◆電話:0570−066−066)に、中継するよう要請してください」とメーリングリストやツイッターで呼びかけたところ、多くの電話やメールがNHKに届いたそうです。ただ、「慣例」という壁によって、中継実現のハードルはなかなか高いようです。諦めず、可能な方は声を届けてみてください。

なお、23日当日(及び終了後にもアーカイブで)以下で視聴可能です。

<参議院インターネット審議中継>
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php


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記事情報:
東日本大震災:福島第1原発事故
放射性汚染水、3号機流出は20兆ベクレル


毎日新聞 2011年5月21日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110521dde007040024000c.html

 ◇年間限度の約100倍

 東京電力福島第1原発3号機の海水取水口近くにある「ピット」と呼ばれるコンクリート製の穴から、11日に高濃度の放射性汚染水が海に流出しているのが見つかった問題で、東電は21日、流出は約41時間続き、年間の海洋放出限度の約100倍に相当する20兆ベクレルの放射性物質が漏れていたことを明らかにした。

 東電によると、タービン建屋内やケーブルを納めるコンクリート製のトンネル(トレンチ)にたまっている汚染水がピットへ流れてきたとみられる。11日午後に作業員が発見、同日夕にピットをコンクリートで埋めて流出を止めた。流出は10日午前2時ごろから始まり、約250立方メートルに及んだと推定し、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。

 東電は流出した放射性物質の海洋への影響について「沿岸15キロ地点での測定で観測されていない」と説明した。【平野光芳、比嘉洋】




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2011年05月13日

原発震災情報 2011年05月13日 汚水は垂れ流しですか>東電への質問状

<原発震災情報 2011年05月13日>GMT
汚水1万トンは海へ垂れ流しですか
>東電への公開質問状
(続き)

本日の電力と賢人会議

山崎さんの質問状への東電からの返事と
山崎さんが東電へ送った公開質問状(続き)

記事情報:東電また“情報操作”「電力不足キャンペーン」にモノ申す
2011年5月12日 東京新聞


***


Fri, 13 May 2011 12:57:06 +0900
山崎さん:本日の電力と賢人会議

今日東電が準備している電力量は3900万キロワット、予想最大は3600万キロワット、予備力わずか5%でいいらしい。それに対して午前中の最大は3415万キロワット。well省エネ。でも昼過ぎには30度近くになるらしいのですが・・・。

 電力消費量などというのは、やろうと思えばこのくらいは下げられるという見本みたいな日になるかも。

 さて、賢人会議とやらを経産省で開いたそうだ。だいたい賢人などと自ら名乗る会議にろくなものはない。ある会議が後の人々にとって「あああれば賢人たちの会議だったね」と評価されるからそう呼ばれるというのがまともな感覚。自ら賢人と言ってはばからないなどというのはかなり恥ずかしいと思うのだけれども、そういう感覚は無いのだろうか。

 ネーミングだけにかみついているわけじゃあない。日経新聞の会議内容を見てほとほと呆れた。「米仏などの主要国だけでなく、中東なども原発を推進するなか、日本が原子力技術を放棄するのは難しいとの指摘」など、とんでもなくためにする議論。中東に地震はほとんど無いし、米仏以外に推進する「主要国」などない。日本は中東と米仏のために原発を推進するのか? こんなことを言う「賢人」は少なくともいらない。あとは金がかかるだの温暖化がどうだの、いままでの原発推進論者の能書きを繰り返すだけの(または再確認するだけの)「賢者」もいらない。

 こういう愚者の会議では無くて、ちゃんとものごとをかんがえられる人が集まって「普通の」会議を開けば、今後50年ほどたって世界でも先進的な再生エネルギー利用国になっていたら、そのときの人々が「賢人会議」と敬意を持って読んでくれる。そんな会議でなければ意味が無い。


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以下は、たんぽぽ舎の山崎さんが東電に送った質問状に対する東電からの返事と、それに対する山崎さんのメール。質問状を読んでいないかたは、まずそちらを読んでください。

これです
原発震災情報 2011年5月12日 1号機メルトダウン>東電への公開質問状

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Sat, 14 May 2011 01:21:52 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):Re : 1号冷却ついての質問です

 東電の返事と、そのあとに送ったメールです。

 日本の評判などどうでも良い、とにかく海を汚染しないでと言いたいところですが、東電に発信するので、このままでは日本の評判も失います的な文章にしています。おそらく今後水蒸気爆発のようなことは起こりにくいかと思いますが、水を入れ続ければ、壊れた容器や建屋から際限なく高レベル廃液が流れ出してしまいます。

 核燃料そのものを水に溶いて流しているようなものです。これがどんなにひどいことか。

 米ソは冷戦時代に原潜を何隻も沈め、原子炉を北極海や大西洋などに沈めてきましたが、すくなくても艦に閉じ込めた状態か、深海に沈めています。今回は海洋表面に流れ出していて、これはウィンズケールの汚染流出に近いのですが、それによりどうなるかの資料が美浜の会のHPにあります。
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news65/news65cesium.htm

 このアイリッシュ海の運命が福島沖であるとしたら、一体どうなるか。想像したくもありません。

 なお、このデータにはありませんが、核燃料を水に溶いて流せば、水に溶けやすいストロンチウムが流出します。爆発のときは幸いほとんど出ていないのに、水に溶けて流れ出したのでは、恐ろしすぎます。

 ストロンチウムは言うまでも無く骨ガンや白血病などを引き起こす極めて危険な放射性核種です。魚の骨などに蓄積しやすいと思われます。特に小魚はかなりの危険性があります。

 つい先ほど公表された、美浜の会の「翻訳委員会」が翻訳した「ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告」の、ストロンチウムに関する記述を引用します。

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ストロンチウムSr-90同位体への0.2mSvから1mSvの間の累積的な被ばくを受けた類似した集団についての差異を調査し、その核実験降下物への被ばくの変動が晩発性ガンの発生率と高い相関関係を持っている(R=0.96)ことを示すことができた。グリーン・オゥディットの研究者達は、これがICRPリスクモデルに300倍の誤差があることを実証していると指摘している。両グループは、河口や河谷のような降下物同位体を濃縮する地球物理学的要因の調査に取りかかっており、これらの地域でガンや白血病の過剰疾病のリスクが一貫して示されて
いることを明らかにしてきた。

RPHPの研究者達は、降下物中や核施設の風下でのストロンチウムSr-90によって乳ガンが引き起こされるという証拠を提供してきており、現在、彼らが乳歯内に存在することを測定したストロンチウムSr-90と発ガン率との関連を調査している。この研究の公表前の予備的な結果は、晩発性のガンと歯の中のSr-90のレベルの間に有意な相関関係を示している(Mangano2009)。

http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm
108ページの後段部分



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東電への公開質問状への東電の返事

山崎様

今日の朝刊や朝のニュースで詳しい報道があったので、自分が確認している情報として、あまり付け加えるものはありません。

昨日の午前中の会見で、「圧力容器内に入れてきた水の大部分については格納容器内から原子炉建屋付近に抜けているものと推定。現在、水の行き先としては、原子炉建屋やタービン建屋などが考えられるが確認できていない」と答えたのが記事化されてます。

ご提案の件は、本部に伝えてみたいと思います。

原子力センター 會田


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東電への返信:
From: YAMASAKI Hisataka
To: genshiryoku-center@tepco.co.jp
Cc:
Subject: Re : 1号冷却ついての質問です

 會田様お返事ありがとうございます。

 さて、おおむね質問の内容を確認していただいているようなので、つまり私と東電の認識について、確度に表現の違いはあっても現状の理解に大差は無さそうですが、そうなると、汚染水の漏出は確実とみられます。

 燃料はほぼ溶け落ちていることから考えても、汚染水の放射能濃度は再処理工場の高レベル廃液並みになっていると思われます。つまり人間が接近できるレベルではないと言うことです。

 こんな廃液を拡大再生産するような水の投入は危険だと思いますが、如何ですか。1万トンの高レベル廃液が1号機建屋のどこかに存在し、さらに入れ続ければ水位が上昇してくるとすれば、水没したら一切近寄れなくなります。つまり水棺そのものはもうなりたたない、あれは圧力容器内に燃料がとどまる限りの方法であり、いまや格納容器をも突破し始めていますから、それを阻止するのが先決だと思います。同時並行で冷却も考えるならば良いですが、冷やしたいあまりに大量の水の投入だけは避けてください。人間が近寄れないほどの汚染水があふれ出せば、取り返しが付きません。

 それから、1〜4号機のタービン建屋と海側を仕切る波板を打ち込む作業を急いでください。30mくらいは地下に入れて、放射性物質の流出を阻止しなければなりません。地下水から海への流出は、タービン建屋と海をコンクリート擁壁で塞ぐほか無いのですが、それがすぐには出来ないから、波板を打ち込むだけでも少しは違うと思います。その後に波板に沿ってタービン建屋側を掘削し、溝に流れ込む地下水をポンプでくみ上げて処理建屋に送る、これでもかなり汚染水の漏出防止になるはずです。その後梅雨の季節の前にはコンクリートの擁壁を完成させなければなりません。

 今守るべきは、まず海です。汚染水が大量流出すれば、金華山沖から静岡県沖(伊豆あたり)まで漁業は壊滅的打撃を受けます。また国際的にも日本は最悪の海洋汚染国になります。

 北方4島沖まで汚染が確認されれば、ロシアとの賠償問題に発展するでしょう。ロシアだけで無く韓国や中国の漁船も沢山この海域で操業していますから、それらへの賠償問題に発展します。さらに米軍はブイを海に投入し、海流の流れを測定しています。これはハワイや西海岸への影響を調べるための準備です。既に日本国ではなく米国は海洋汚染の拡大に対して科学調査を開始しています。

 日本政府はぼーっとしたままなすすべ無しです。GPの海洋調査さえ拒否しました。単なるばかです。国際問題になろうと言うときに、十分な調査と情報提供をまたしてもしないつもりです。二度と日本は国際社会で発言できなくなるかもしれません。そのくらい海洋汚染の拡大は深刻です。なんとしても水際防御をしなければ、とてつもない事態になります。東電の賠償問題レベルでは済まなくなるのです。


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Thu, 12 May 2011 23:45:27
Mさん:2011.5.12 東京新聞「こちら特報部」より

【特報】東電また“情報操作” 「電力不足キャンペーン」にモノ申す

2011年5月12日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2011051202000064.html

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。 (佐藤圭)

>>>>> 続きが読みたいですよね。では、こちらで読みましょう

読んだら取材した記者と東京新聞にぜひ励ましのメールを。
http://www.tokyo-np.co.jp/reference/
<ご意見・ご要望>の窓口がよいと思います。

以前、朝日新聞の記者に聞いたところでは、読者からの励ましの手紙やメールは社内で回覧されたりして、直接取材にあたった記者にはたいへんな励みになるそうです。

ただし、上記のブログで読んだことは書かない方がいいでしょう。東京新聞はあくまでも有料記事で読んで欲しいとの希望ですから、東京新聞の買える地域にお住まいのかたはこれを機に東京新聞を購読するか、新聞を買う時は東京新聞を買いましょう。東京新聞の特報記事では、これまでにも特筆すべき調査報道記事が何度も報じられてきました。









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2011年05月12日

原発震災情報 2011年5月12日 1号機メルトダウン>東電への公開質問状

<原発震災情報 2011年5月12日>
1号機メルトダウン>東電への公開質問状

山崎さん(たんぽぽ舎)が東電に送った、1号冷却ついての公開質問状

福島第一原発1号機「メルトダウン」漏水も
読売新聞 5月12日(木)22時55分配信

空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く
ビデオニュース スペシャルリポート (2011年05月12日)

たねまきジャーナル」MBSラジオ 小出裕章さん音源一覧
(5/12の電話インタビュー)メルトダウン(meltdown) しています・1号機 ほか


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Fri, 13 May 2011 01:12:12 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):
東電宛に送った1号冷却ついての質問です

1号機はメルトダウンが確定しました[下記新聞記事参照]。それどころか、格納容器内に燃料が漏出しています。このまま水を突っ込み続ければ、たいへんな量の放射能が海に流出します。とんでもないことを止めさせないとと、下記のような質問と要請を東電宛に送りました。

-----------------------転送元のメール-----------------------
From: YAMASAKI Hisataka
To: genshiryoku-center@tepco.co.jp
Cc:
Subject: 1号冷却ついての質問です

 YAMASAKI Hisatakaです。先日は、有用な情報をありがとうございました。

 さて、今日の新聞に一斉に「1号機の水位は無し」「圧力容器損傷の可能性」との記事があり、かねて予想通り、圧力容器底部が損傷し水が溜まらない状態にあることが分かったとされています。

 この事態に東電はまだ水を入れようとしているようですが、そんなことをしたら大量の汚染水を海に流してしまうことになります。

 以下の質問にお答えください。

 1号機の燃料は全て露出しているとのことですが、その状況を東電は「燃料の位置が下にずれているか、溶けて容器の底に落ちたか」と言っていますが、位置がずれるとはどういう意味でしょうか。下部格子板が外れたと言うことですか。

 1号機原子炉建屋から汚染水が流出していると思われますか、していないと思われますか。

 していないとしたら、これまで投入して行方不明となった水がどこにあるのでしょうか。

 しているとしたら、その水は主に何処に溜まっていますか。タービン建屋において水位上昇が確認されていますか。

 しているとしたら、さらにその水が地下を通じて海に流れ出していることを否定できますか。

 海に流れ出しているとしたら、重大な海洋汚染を招いているわけですが、今後も水を入れ続ければさらに拡大の一途となります。これで良いのですか。

 さらに、提案ですが、こうなると水を入れ続けていたら冷却以前に汚染の拡大にしかなりません。鉛を投入することを考えたらどうですか。鉛を散弾のような小さい粒にして水といっしょに送り込み、一定の量に達したら水を止めれば鉛に覆われて冷却できるようになると思います。鉛の利点は融点が低いので燃料冷却能力が相当程度期待でき、さらに放射線を遮る効果があり、最後に仮に漏えいしても水のように流出することが無いことです。鉛の融点は330度ほど、沸点は1700度以上なので圧力容器を破壊する可能性は低いです。

 2号機と3号機についても同様の結果と思われます。もはや水は無くなっていると仮定して、鉛投入をすべきでは無いでしょうか。


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福島第一原発1号機「メルトダウン」漏水も

読売新聞 5月12日(木)22時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110512-00001114-yom-sci

 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、原子炉内の核燃料の大半が溶融し、高熱で圧力容器底部が損傷した問題で、東電は12日、直径数センチ程度の穴に相当する損傷部から水が漏れていると発表した。

 溶融した燃料は圧力容器の底部にたまっていると見られ、東電は、この状態が、核燃料の「メルトダウン(炉心溶融)」であることを認めた。

 東電はこれまで、燃料の一部損傷などと説明していた。

 東電は、圧力容器の温度は100〜120度と安定しているため、事態がさらに悪化する可能性は低いと見ているが、圧力容器を覆う格納容器からも水が漏れだしている可能性が高く、格納容器を水で満たす「冠水(水棺)」など事故収束に向けた作業は難航も予想される。

 東電の松本純一原子力立地本部長代理は同日夕の記者会見で「燃料が形状を維持せず、圧力容器下部に崩れ落ちた状態」と現状を説明し、メルトダウンを認めた。

 東電によると、1号機では現在、燃料を冷却するため圧力容器内への注水(毎時約8トン)が続き、累積注水量はすでに1万立方メートルを超えている。ところが、10日に圧力容器の水位計を調整した結果、冷却水の水位が容器の底部から最大4メートル程度しかないことが判明。この漏水量から圧力容器の損傷を計算したところ、直径数センチの穴に相当することが分かった。

最終更新:5月13日(金)1時33分


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空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く


2011-05-12 23:52:20 | 社会
■スペシャルリポート (2011年05月12日)

 福島第1原子力発電所1号機の圧力容器内部が空焚き状態になっていることが明らかになったことで、これまでもっとも状態が良いとされてきた1号機の現状認識を根底から変えなければならない事態に陥っている。

 東京電力は12日、福島第1原発1号機の圧力容器内に、ほとんど水がたまっていないことがわかったと発表した。

 京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これまで1万トンあまりの水を注いできた1号機の圧力容器にほとんど水がたまっていないことから、「圧力容器の底に大きな穴が開いている」との見方を示した上で、1号機の核燃料は完全に溶融し、崩落している>ことはまちがいないと指摘した。ビデオニュース・ドットコムの電話インタビューに答えた。

 小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100〜120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまっ た核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。

 「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。

 その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかに溜まった水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。

 これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。

 更に小出氏は、東京電力は一旦発表したデータを訂正してまで55%だと明言してきた1号機の燃料の損傷が、全くの嘘だったとすれば、「これまでわれわれは東電の発表するデータを信用して、それを元に原子炉の状態を判断してきた。そのデータが間違っているとなると、今原子炉がどのような状態にあるのか全くわからない」と語り、東電の不正確な情報公開への怒りをあらわにした。

− インタビューアー・神保哲生(ビデオニュース・ドットコム)

ビデオニュースからです http://www.videonews.com/


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2011年05月09日

原発震災情報 2011年5月9日 福島第一はPSA報告の想定通りに壊れた

[2011年5月9日 20:00 GMT 電気料金についてのやりとりを末尾に追加しました]

Mon, 09 May 2011 03:49:57 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):
福島第一原発は「PSA報告」の想定通りに壊れました(1)

 これまで東電社長などは「想定外の津波に襲われたから」とかなんとか言い逃れに汲々とし、なんとか賠償額を抑えようと必死の様子ですが、そう世の中甘くはありません。

 ちょうど米国のニューレグ1150と同様の確率論的安全評価(PSA)の手法を使った津波の影響評価がされており、とっくに一定の確立で炉心損傷することは分かっていたのです。

 福島第一原発の津波被災については、

平成21年度
地震に係る確率論的安全評価手法の改良
=BWRの事故シーケンスの試解析=

という表題の報告書に、地震や津波により原子炉炉心損傷が起きる確率の解析が載っています。
http://www.jnes.go.jp/content/000117490.pdf

 この中の「3.津波PSAの試解析」という部分に、今読んでも背筋が凍り付くことが書いてあります。特に3−11にある「図3.2 津波時のイベントツリー」を見ると、海水ポンプの破壊でもう炉心損傷が起こりえることが示され、海水ポンプが機能しても全交流電源喪失が回復しなければRCIC(原子炉隔離時冷却系統)継続運転不能により炉心損傷に至ることが書かれています。まさに福島第一で起きたことがそのままです。

 さらに3−8、3−9ページを見ると、「8時間以内の外部電源復帰」は津波波高が13メートルを超えたら「0.0」すなわち復帰の可能性ゼロと書かれています。

「図3.1 津波時の解析シナリオ」3−10ページは、今回の福島第一原発の運命を正確に記述していました。津波が海水ポンプを破壊し、さらに外部電源喪失に至った場合、もはや望みは絶たれていたと言うことを。

 もうちょっと詳しく引用します。

「本解析条件のもとでは、津波の波高が一定値以上(防波堤の効果を考慮しない場合には約7m、考慮した場合には約15m)の場合に条件付炉心損傷確率がほぼ1.0 となり、炉心損傷頻度(相対値)は津波発生頻度(相対値)とほぼ同一となる。これは、それぞれのケースでこの波高を超えた場合に海水ポンプが機能喪失すると仮定していることによる。」

 解析はたった一つの、実に簡単なことを書いています。津波波高が7メートルに達したら福島第一原発に望みは無かったのだと。そして実際に津波が来てしまったこと、そして波高が7メートルを超えていたこと。それが全てだったのです。防波堤の効果は、期待は出来ません。なぜならば福島第一の防波堤は5.7メートルしかなかったからです。7メートルを超えれば全て同じということになります。

 この後、どのようにしすれば最悪のシナリオを脱することが出来るのかについては、この報告書には一切書かれていません。なぜならば、この報告書の任務では無かったからです。

 東電は知っていました。このような事態になることを。そして最悪の事態を回避したいのであれば、別に外部電源を引き入れて、冷却ポンプを動かせば良いことも。そうしていればもしかしたら炉心は破壊されても大量の放射能放出は回避できたかもしれないのです。TMIレベルで回避できたかもしれなかったのです。海や大地をこれほどまでに汚染せずに済んだかもしれないのです。

 報告書が作成されたのは昨年12月でした。



Mon, 09 May 2011 12:51:16 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):
福島第一原発は「PSA報告」の想定通りに壊れました(2)

 「地震に係る確率論的安全評価手法の改良・独立行政法人 原子力安全基盤機構10 原確報」(以下PSA解析)について紹介をしたが、これを福島第一に即して見直してみよう。

 PSA解析では防波堤の高さを基準海面+13mとしているが、福島第一はそんなに高くは無かった。実際の高さは5.7m。さらに海水ポンプ設置高はそれよりもさらに低く基準水面から4mしかない。これを先のPSA解析に照らせば、もともと波高が6m程度で海水ポンプは使用出来なくなることになる。6mの津波が「とても予想が出来ないほどの大津波」だろうか。

 ここでも東電と報道によるミスリードがある。

 津波の波高が6mで、福島第一は海水ポンプの破損により冷却不能になり、炉心損傷は免れない。PSA解析はそう断じていたのだ。

 2010年12月公表のPSA解析は、BWR4について津波波高が少なくても15mあればアウトと書いていた。

 微妙に福島第一と似ていて違えている。

 BWR4とは、日本で最も古いBWRである敦賀1や福島第一1の後継としてGE社が開発したもので、日本では福島第一の2〜4と浜岡1,2、女川1がこれにあたる。BWR5(改良標準型を含む)は東海第二、福島第一6、第二、柏崎刈羽1〜5など多数ある。

 BWR4で敷地高さ13mというと、福島第一の5に相当する。1〜4は10mしかないのだ。この3mの差が、福島第一の1〜4と5,6の運命を分けた。

 さらに言えば女川もまた、敷地の高さが津波の高さをやや上回ったこと、外部電源が取れていたことが幸いした。福島第一は外部電源が無く、非常用ディーゼルも6号機の1台だけしか動いていなかった。

 PSA解析は、海水ポンプが水没し、非常用ディーゼルや外部電源の全喪失が起きれば、炉心損傷を免れないことを明確に記述しており、その最初の関門が津波波高6m超えだった。1〜4号機については、敷地の高さが10mしかないので、2m高い12mが最終防衛線だった。ここを超えたら、もはやなすすべはなかったのだ。

 まとめると、既に昨年のPSA解析において、福島第一は津波波高6mで海水ポンプは使用不能となり、炉心損傷の確率が極めて高くなり、波高が12mに達したら、その確率はほぼ100%になっていたこと。その対策をしなければならないという危機感が当時も無かったし、地震発生時点でも無かった。すなわち、原子力安全基盤機構という原子力産業の側の機関が行っている解析に対してさえ、真剣に対処する必要を感じていない人たちが、現在の原発を動かしていることになる。

 ことは東電だけの問題ではない。この解析に従って津波対策を強化していた原発など一つも無いのだから。


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Mon, 9 May 2011 08:13:00 +0900 (JST)
Mさん:福島第一原発は「PSA報告」の想定通りに壊れました(1)から続く

さらにこんなこともあります。

5月1日予算委員会の質疑をご存知なら重複になります。ごめんなさい。知人からの情報です。

4月下旬の共産党議員の追及(外部電源喪失は地震による鉄塔損壊が原因。国会で前から約束していた対策がとられていなかった)も説得力ありました。ただ、こういった「対応がなってない」批判が「安全な原発要求」に収束されないように、同時にその本質的絶対的危険性にもスポットをあて続けないといけないと思います。共産党はメーデーでの志位さんの演説から判断する限り、反原発へと方針を転換したように思われますが。

(以下知人からのメール)

> 5月4日に、ハイロアクション福島原発40年実行委員会の大賀あや子さんから「昨年6月に福島原発で燃料棒露出」というお話を聞きました。その時は確信が持てませんでしたが、森ゆう子民主党参議院議員がTさんに宛てた手紙で解った気がしました。以下、抜粋してお知らせします。

mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm

日付: Mon, 02 May 2011
差出人: "参議院議員 森 ゆうこ"
件名: 昨日の予算委員会について

いつも私の政治活動にご指導ご支援を頂き、本当に感謝申し上げます。また、昨日の質問にたくさんのご提言と応援をありがとうございました。

昨年6月に全電源喪失、冷却水2m低下が30分継続し、あわやメルトダウン という事故を起こしていたことを東電清水社長の答弁で確認しました。 佐藤栄佐久前福島県知事から頂戴した1枚の要請書を基に質問したものです。

昨年全電源喪失を経験しながら対策を講じなかった東電。

そして事実を知りながら指導しなかった保安院。

今回の原発事故は明らかに「人災」です。

放射線管理区域は立ち入り禁止ですが、その4倍が福島の学校安全基準値になっていることを示して、20ミリシーベルトの即時撤回と子どもたちの安全確保を求めましたが、総理も閣僚もそして安全委員会も曖昧な答弁を繰り返すばかり。

予算委員会は与野党を超えて非難の嵐。

国民の生活と命が第一の民主党はどこに…

今まで、子どもたちを一時避難させ、新学期が始まる前に除染作業を行い、数値が下がっていれば授業再開すべきと再三再四要請してきました。



Mon, 09 May 2011 13:32:35 +0900
山崎さん:福島第一原発は「PSA報告」の想定通りに壊れました(1)から続く

 国会で鉄塔倒壊が取り上げられていたことは知りませんでした。たぶん吉井さんでしょう。

 「安全な原発」に収束されるといけないということですが、それにどれだけの費用がかかるかと言うことも問題になると思います。浜岡1,2号機が廃炉になったのも、実は耐震性工事を行うと合わせて2000億円を超えるという結果が出て、そんなにつぎ込んだら新しい原発が建ってしまうと言うわけで、止めています。

 仮に浜岡耐震津波対策が1兆円になるとしたら、一体誰がその費用を負担するんだと言うことになると思います。国も地元対策でこれまで以上に莫大な税金をつぎ込む必要があるなどとしたら、誰もそんな政策には賛成しないはずです。

 なので、本当に安全な原発なるものがあるとしたら、一体いくらかかるんだと、そういう追求もあっていいと思います。



Mon, 9 May 2011 16:24:58 +0900 (JST)
Mさん:「真に安全な原発は高くつきすぎる」について

それはそうでしょうが。さっきの自分の意見にちょっと追加すると反原発の声が高ければ高いほど「安全な原発」への圧力も高まるともいえるでしょう。

ところで、私もこの311以降に知ったことですが日本の電気料金は総コスト方式で決定されるので設備費がかかる原発にはむしろうまみがあるといわれていますね。それなら、安全対策にお金がかかっても回収できるリクツにはならないのでしょうか?

あんまり高価だと資金繰りができないとか?



Tue, 10 May 2011 02:42:00 +0900
山崎さん:「真に安全な原発は高くつきすぎる」について

 電気料金を決める方法を総括原価方式といいまして、必要経費を積み上げた上に、その4.4%相当分の報酬を乗せて、電力料金を決められる仕組みになっています。そのうえ石油の値段が上がったら(下がってもですが)三ヶ月後にその価格に見合って変動させることが出来ますから、至れり尽くせりです。

 他の産業ではエネルギーコストが増えても簡単に商品価格に転嫁など出来ませんから、異常な過保護体制です。

 必要経費には当然ながら発電所建設費用が含まれますので、発電所コストか電気料金に跳ね返ります。これ自体は当然ながら高ければ高いほど利益が上がる仕組みであることになりますが、ものには限度があり、いまでさえ日本の電気料金は世界でも高いとされています。欧米諸国の倍くらいなので、そろそろ限界ですが、それ以上に、この総括原価方式と地域独占がセットになって、電力のやりたい放題を許してきたわけですから、今後も継続できるとも思えません。いいかげん、この方式そのものを転換しないと、日本ではエネルギー政策を転換することなど不可能です。



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2011年05月03日

[街頭行動資料] 2011年5月 原発いらない! 街頭行動と講演会

3.11福島第一原発震災を受けて、原発に反対する/疑問を呈する立場から実施された街頭行動やイベントの一部を、当ブログでは<[掲示板] 原発いらない! 街頭行動と講演>に集約していましたが、1通の記事の分量が多くなり過ぎたので(すばらしい!)、実施済みのものについては資料として残すために別に収録するしました。

いままで政治的な活動にかかわったことのない人たち、むしろ、そうした活動は一部の人のものであり、うさん臭いものとさえ感じていた普通の人たちが、原発震災に直面し、政府も企業も有名学者も信用できないなかで、自ら考え、行動することを決意した記録が含まれています。これから行動しようとするかたの参考に、また勇気づけにご利用ください。



<[街頭行動資料] 2011年5月 原発いらない! 街頭行動と講演会>には、以下のイベントの告知が収録されています。詳細は「続きを読む」のあとをご覧下さい。


[2011年5月 反原発街頭行動&講演会等の一覧]

5月03日火曜日 東京 新宿公園 自由と生存のメーデー集会とデモ
4月28日〜5月2日『100,000年後の安全』緊急レクチャー付き上映*専用ページあり


(詳細は「続きを読む」のあとにあります)

続きを読む
ラベル:原発震災 デモ
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2011年04月30日

[街頭行動資料] 2011年4月 原発いらない! 街頭行動と講演会

3.11福島第一原発震災を受けて、原発に反対する/疑問を呈する立場から実施された街頭行動やイベントの一部を、当ブログでは<[掲示板] 原発いらない! 街頭行動と講演>に集約していましたが、1通の記事の分量が多くなり過ぎたので(すばらしい!)、実施済みのものについては資料として残すために別に収録するしました。

いままで政治的な活動にかかわったことのない人たち、むしろ、そうした活動は一部の人のものであり、うさん臭いものとさえ感じていた普通の人たちが、原発震災に直面し、政府も企業も有名学者も信用できないなかで、自ら考え、行動することを決意した記録が含まれています。これから行動しようとするかたの参考に、また勇気づけにご利用ください。



<[街頭行動資料] 2011年4月 原発いらない! 街頭行動と講演会>には、以下のイベントの告知が収録されています。詳細は「続きを読む」のあとをご覧下さい。


[2011年4月 反原発街頭行動&講演会等の一覧]

4月30日土曜日 東京 渋谷 脱原発デモ@渋谷・原宿
4月30日土曜日 福岡 「ママは原発いりません」福岡パレード
4月29日金曜日 東京 明治大学リバティタワー(講演)*報告ページ
4月26日火曜日 東京 東電前 チェルノブイリ・デー・ヴィジル
4月26日火曜日 広島 原爆ドーム前(チェルノブイリ25周年)
4月24日日曜日 広島 ハノーバー公園 100万人アクション in ヒロシマ
4月24日日曜日 東京 芝公園 つくろう!脱原発社会 4・24集会&デモ
4月23日〜24日 東京 代々木公園 アースデイ
4月24日日曜日 東京 代々木公園 エネルギーシフトパレード
4月24日日曜日 名古屋 若宮大通公園 さよなら浜岡原発 愛と貧窮の大行進
4月23日〜24日 京都 同志社大学(研究集会)
4月17日日曜日 京都 三条河川敷 原発もうムリ!4・17鴨川大風呂敷
4月16日土曜日 東京 神宮通 野菜にも一言いわせて!さよなら原発デモ!!
4月16日土曜日 東京 明治公園 4.16「脱原発社会を作ろう!」デモ
4月16日土曜日 大阪 中之島公園 緊急4.16原発いらん!関西行動
4月16日土曜日 東京 明治大学リバティタワー(シンポジウム)
4月16日土曜日 東京 新宿区立大久保公園

(詳細は「続きを読む」のあとにあります)


続きを読む
ラベル:原発震災 デモ
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