<イギリスのウィリアム王子がケイト・ミドルトンさんと婚約しました。
ケイトの本名はキャサリン・エリザベス・ミドルトンです。
「ケイト」は「キャサリン」の愛称だそうです。
本名が長いならキャサリン・ミドルトンでもいいと思うのですが、
ケイトはなぜ本名で報じられないのでしょうか? >
ケイトもキャサリンと同様に(短くした)本名で、イギリスでもずっとケイト・ミドルトンと呼ばれています。プリンセスになったら「プリンセス・キャサリン」になるかもと今日アナウンサーが言ってましたが、いまのところはケイト・ミドルトンです。
ウイリアムの弟は日本の新聞だと必ず「ヘンリー王子」と書かれてますが、イギリスでは通常はヘンリーの愛称である「ハリー」「プリンス・ハリー」と呼ばれています。ヘンリーもハリーも本名です。
他にもビル・クリントン(ウイリアム)、トニー・ブレア(アンソニー)、ニック・グレッグ(ニコラス)などなど短くしてますがみな本名です。トム(トーマス)、ベン(ベンジャミン)、アレックス(アレクサンダー/アレクサンドラ)、マギー(マーガレット)などなど。
たとえば:英国王室のホームページに掲載されているプリンス・ハリーのページです。
http://www.royal.gov.uk/ThecurrentRoyalFamily/PrinceHarry/PrinceHar...
ページのタイトルが「プリンス・ハリー」となっていて、本文には「Prince Henry Charles Albert David (always known as Prince Harry) was born on 15 September 1984 at St Mary's Hospital, Paddington. プリンス・ヘンリー・チャールス・アルバート・デイヴィッド(プリンス・ハリーとして知られている)はパディントンのセイント・メアリーズ病院で1984年9月15日に生まれた」と書かれています。
イギリス人の場合、出生証明書に書かれている正式の名前を全部使っている人はまれです。たいがいの人が1つ以上のミドルネームを持っていてそれを省略している場合が多いのがおもな理由ですが、ファーストネームも短縮したものを使っている場合もしばしばあるからです。
短縮形を使うかどうかは本人(あるいは保護者)が決めます。子どもの頃からそう呼ばれていて選ぶ場合が多いでしょうが、決めるのは最終的には自分です。学校や何かのソサエティ(ブッククラブとか)に入学/入会を申し込む用紙にも、どういうふうに呼んで欲しいか尋ねる欄がしばしばあります。
同じ名前でも短縮形を使う人と使わない人がいます。ウイリアムの短縮形はビルですがプリンス・ウイリアムは短くしていません。また、同じ名前でも短縮形が複数ある場合もあります。アレクサンダー(男子)とアレクサンドラ(女子)の短縮形は通常はアレックスですが、友人の息子はアレクシーと名乗っています。キャサリンの短縮形もキャシー、ケイト、キット、キティなど複数あるので、ケイト・ミドルトンはその中から「自分で」ケイトを選んでいるんだと思います。
カタカナだとわかりにくいですが、短縮形にすると頭のアルファベットが変わる場合があります。例えばケイト/キャサリンの場合、ケイトはKで始まりキャサリンはCです。アンソニーはAでトニーはT。ファーストネームを頭文字だけにする場合には短縮形のほうは使わず、C・ミドルトン、A・ブレアになります。(キャサリンは頭文字がKの場合もあります)
上に書いた「プリンセスになったらプリンセス・キャサリンになるかもと今日アナウンサーが言ってました」というのは、プリンセスになると正式な名前になるという意味ではなく、過去にプリンセス・キャサリン→クイーン・キャサリンが何人かいるので、それに続くものとしてウイリアムが即位したらケイトは「キャサリン6世(数字はうろ覚えです)」になるのかしら、と言っていたということです。
*追加します。
イギリスの報道でキャサリンと呼ばれているとの書き込みについて。仕事柄ほとんど一日中ニュース番組を聞いてますが、キャサリンという呼ばれるケースはまれです。結婚が近づけば逆転するかもしれませんが、いまのところはほとんどケイトと呼ばれています。文字報道も高級紙を含めてケイトと報じていますし、プリンス・ウィリアムもケイトと呼んでました。
* * *
[追加:2012-12-03] 日本の報道では「キャサリン妃」と呼ばれているが、ケイトはまだプリンセスではないのでこれは間違い。ケイトがプリンセス・キャサリン(キャサリン妃)になるのはウィリアムがプリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)になってから(つまり、エリザベス女王が亡くなって、長男のプリンス・チャールズ[ウィリアムのとうちゃん]が王位を継いでから)。それまではケイト・ミドルトンはプリンセスではないんだそうだ。
では結婚後、ケイトがなんと呼ばれているかと言えばあいかわらずファーストネームはケイトで、ときどきキャサリンと呼ばれることもあるが、正式にはケンブリッジ公夫人(夫のウィリアムがケンブリッジ公)でございます。
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