2011年07月21日

全身スキャン拒否したら性的暴行で現行犯逮捕? 無法地帯になった米国空港の身体検査

友人がアメリカと日本で突然「時の人」になった。仕事で滞在していたアリゾナ州から自宅のあるコロラド州に帰宅する際に空港のセキュリティチェックでの全身スキャンを拒んだところ、係員に取り囲まれてパニックを起こし、なんと「性的暴行(昔風に言えば「婦女暴行」)容疑で逮捕された。

事件の経緯を伝える朝日新聞の記事を貼り付ける。




空港の身体検査に抵抗 日本女性に米ネットで礼賛相次ぐ

2011年7月20日20時0分 朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY201107200457.html

 米アリゾナ州の空港で、日本人女性が身体検査に抵抗し、逮捕された。「テロ対策」の名の下での、厳しくなる一方の米空港の警備体制にへきえきしていた人々から、ネット上で「よくぞ当局にやり返した」と彼女への礼賛が相次ぎ、フェイスブック上の支援ページが続々誕生する社会現象になっている。

 弁護士によると、逮捕されたのは、日本出身で米コロラド州に住む通訳兼作家の女性(61)。アリゾナ州の地元当局の話では14日午後、フェニックス空港内で身体検査を拒否し、その際に女性検査官の左胸をつかんだとして、「性的虐待」の疑いで逮捕された。

 弁護士は「過剰な放射線被曝(ひばく)を避けるため、全身スキャナーでなく金属探知機を使ってほしいと頼んだだけ。検査官らに囲まれ、以前受けたボディタッチへの恐怖から、思わず払いのけた」と説明している。

 フェイスブックの支援ページの中には、4千人近くがお気に入りに登録したものも。1955年にバスの白人優先席に座って逮捕された「公民権運動の母」になぞらえて賞する書き込みが目立ち、大統領選候補に推すページまである。

 思わぬ反発に、地元の司法当局は19日、「容疑事実は重罪には相当していない」という声明を出すに至った。(ロサンゼルス=藤えりか)



朝日の記事では氏名は伏せられているが他のメディアでは写真付きで公になっている。翻訳家/ジャーナリストの宮前ゆかり。最新の仕事は先月、岩波書店から発売になったばかりの『ウィキリークスの時代』だ。http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/X/0222180.html

ゆかりさんはおそらく日本で一番最初にウィキリークスに注目した数少ない人のひとりだろう。岩波の月刊誌『世界』にもウィキリークスについて二度寄稿している(TUPで速報になった記事を当ブログに転載してある)。

2010年12月03日[TUP速報864号] ウィキリークスとジャーナリズム
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/172106356.html

2011年02月06日[TUP速報881号] ウィキリークス宣言:情報は民主主義の通貨だ
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/184569556.html

NHKのウィキリークス取材でロンドンに来た時は、取材班の人たちといっしょに我が家にも立ち寄った。土砂降りの夜で、NHKの人にアイスランドのお酒をいただいた。

続きは明日。
ラベル:アメリカ
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posted by nfsw19 at 22:00| ロンドン | Comment(0) | TrackBack(0) | 記事&番組クリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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