衆議院議員 河野太郎の国会日記
<2011年06月04日(月)〜06月26日(日)からより抜き>
Date: Mon, 20 Jun 2011 22:51:25 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月20日号
赤坂のBizタワーの30階にあるトムソンロイターのオフィスで開かれた「ロイター日本再生サミット」に招かれる。
Date: Wed, 22 Jun 2011 20:33:15 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月22日号
不安院は、6月18日の時点で、各地の原発のシビアアクシデントへの対応が適切に実施されていると評価した。大臣からの発言もあった。
Date: Fri, 24 Jun 2011 00:52:23 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月23日号
今朝入金するはずだった党本部からの交付金の振り込みが取り消されたという連絡で1日が始まる。議員会館の経常経費半年分だ。
Date: Sun, 26 Jun 2011 00:29:51 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月25日号−2
国内では再生可能エネルギーのことを盛んに発言する菅総理だが、一歩国外に出ると全く違う。
<拡大文字による強調はnfsw19の意図>
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Date: Mon, 20 Jun 2011 22:51:25 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月20日号
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赤坂のBizタワーの30階にあるトムソンロイターのオフィスで
開かれた「ロイター日本再生サミット」に招かれる。
ロイターサミットというのは、ロイターが世界各地でそれぞれのテ
ーマでオピニオンリーダーを連続インタビューし、世界各地にその
内容を記事、写真、映像で発信するイベント。
今回は日本で、震災からの復興をテーマに3日間開催され、その1
番手が河野太郎だった。
僕の持ち時間は50分で、その前に写真撮影、持ち時間の後に名刺
交換というプログラムなのだが、どのぐらい最初に話せばよいですかとたずねると、では5分ぐらい。そして45分が質疑応答。
海外に出ると、1時間ものだと最初に15分あるいは20分話をしてそれから40分ないし45分の質疑応答というのが標準。
逆に国内だと、では50分話をして最後に10分の質疑応答。
海外だとわっと手が上がるが、国内だと最初に手が上がるまで時間
がかかる。
英語で質疑をやるのは厳しいこともあるが、直接興味があることに
答えられるので、なれればむしろこっちの方がやりやすい。国内式
だと手が上がらなかったらどうしようと、ちょっとどきどきしてし
まう。
質問が多いかと思って40分で話をやめたら質問が出なくて早あが
りになってしまったりすると、話がつまらなかったのかとがっくり
くる。
その反面、核燃料サイクルの話など、それなりに時間をもらわなけ
れば話ができないわけで、では5分といわれても困る。
先週の初めから、中南米大使の朝食会、金融機関のセミナー、北野
誠さんとのトークライブ、戦略セミナー、NGOのセミナー、サン
デースクランブル、介護施設での勉強会、ロイターサミット、ワイ
ドスクランブルと原子力関連の話が続き、明日からも金融機関のセ
ミナー、CSISとの意見交換会、みんなの党の勉強会、スマート
グリッド研究会、雑誌の対談、スポーツ学会の講演、大使館の朝食
会、高校での授業等が続く。
いかにわかりやすく原子力に関連する話を説明できるか、それに本
の原稿も書かないと。
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Date: Wed, 22 Jun 2011 20:33:15 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月22日号
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衆議院議員 河野太郎の国会日記
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不安院は、6月18日の時点で、各地の原発のシビアアクシデントへの対応が適切に実施されていると評価した。大臣からの発言もあった。
しかし、6月18日までに、各原発ごとに対応が終わっていないも
のがある。いや、実は、全ての原発が、シビアアクシデントへの対応を終えていないのだ。それなのに不安院は対応が適切だと評価している。
以下、各原発ごとにシビアアクシデントへの対応がどこまでできて
いるかのまとめである。
例えば高線量防護服はほとんどの原発で配備が終わっていない。な
かにはこの7月末までに配備するといっている原発がある。それな
らば、それを確認して対応を評価すべきではないか。
水素に対する対応は、今後3年かけてという原発もあれば、平成2
4年末までにというところもある。対応する予定が決まっただけで安全だと不安院は評価しているのだ。
たとえばもんじゅのように、平成23年8月までに対応を検討し、
その結果で対策の完了時期が決まるといっているところもある。そ
れでも不安院は、シビアアクシデントに対する対応が適切に実施さ
れていると評価している。
6月18日までに、安全ですよという宣言を出さなければならない理由があったのではないかと疑ってしまう。(例えばIAEAの会合とか)
これで各知事に原発再稼働を認めろというのはむしがよすぎるのではないか。
北海道電力泊原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
格納容器内の水素を処理する装置の設置 今後3年程度
東北電力東通原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ1台配備 平成23年6月中完了予定
東北電力女川原発
電源確保に必要な資機材の配備 平成23年7月中完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年7月中完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ1台配備 平成23年6月中完了予定
東京電力柏崎刈羽原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ2台配備 平成23年度上期配備予定
パワーショベル3台配備 平成23年度上期配備予定
東京電力福島第二
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
中部電力浜岡原発
災害対策用発電機の追加配備 平成23年6月末完了予定
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年度末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度上期完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度上期完了予定
北陸電力志賀原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年6月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度末完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度末完了予定
ブルドーザ1台配備 平成23年11月末完了予定
関西電力美浜原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
関西電力大飯原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
関西電力高浜原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
中国電力島根原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度完了予定
四国電力伊方原発
津波対策で内線電話用交換機を高所に移設 平成24年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年9月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
九州電力玄海原発
高線量防護服20着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
九州電力川内原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
日本原電敦賀原発
電源確保のための必要機材を配備 平成23年12月末完了予定
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年12月完了予定
乾電池駆動の簡易通話装置を配備 平成23年6月末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度末完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置設置 平成25年完了予定
日本原電東海第二原発
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年12月完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成25年度完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成23年11月完了予定
JAEA もんじゅ
電源確保のための電源車置き換え 平成23年6月末完了予定
緊急時の運転手順の整備 平成23年8月末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年12月末完了予定
放射線管理に関する体制整備 平成23年6月末頃
原子炉補助建物に水素蓄積防止を実施 完了時期未定
JAEA ふげん 燃料プール
トランシーバを配備 平成23年上期完了予定
高線量防護服10着配備もんじゅと融通 平成23年12月予定
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今朝入金するはずだった党本部からの交付金の振り込みが取り消さ
れたという連絡で1日が始まる。議員会館の経常経費半年分だ。
党本部の外交部会。2+2について。アメリカ大使館の友人が、ど
ちらかというと2+2というより4−3だねといっていたのを思い
出す。(アメリカの国防長官も退任する)
ヨルダンのアラビア語新聞の取材と貸金業法改正の勉強会。
自分が正しいとは思っていても党と違う行動をとったのだから、役
職の辞表を書く。党本部に提出に行く時に、地下道で蓮舫消費者問
題担当大臣とすれ違う。「例の問題の打ち合わせをどこかでお願い
します」と言われて、いかん、消費者問題調査会長を辞表に書き漏
らした。
辞表の修正をしながら、来日中のシンガポールのゴー・チョクトン
上級相との昼食会に帝国ホテルに向かう。
昼食会のメンバーは、党三役と小坂参院幹事長、塩崎代議士と僕。
ここで辞表を手渡すわけにもいかないし。
しばらく静かにしていたが、上級相が原子力の問題を取り上げたの
で、Although today I am on probation, but 我が国の原子力業界
は腐っている、力説した。上級相、笑いながら、彼はまだ党内で少
数派かい。
遠藤筆頭副幹事長から、昨日の件で弁明を聞く機会をつくってから
処分ということになるからとの連絡をいただく。
議員会館に戻って、スタッフに、辞表を出してからみんなの党にい
くよと声をかけたら、ええっと驚いている。あれ、みんなの党の原
子力の勉強会は今日だろと言ったら、離党してみんなの党にいくの
かと思った、だって。おいおい、よせよ。
約1時間半、みんなの党の会議室で、原子力・エネルギー政策の勉
強会で講師。渡辺代表から、みんなの党の総裁ポストが空席なので
こちらでぜひ、とお誘いをいただく。
その後、学術会議から河川の基本高水の検討状況についての説明。
自民党は、前日まで50日の会期延長で与党と合意していた。だか
ら自民党は会期延長に反対しているわけではないという執行部の説
明はウソではない。
しかし、昨日の本会議には、50日間の会期延長の動議はない。
昨日の本会議の採決は、会期を70日間延長をするかどうかだ。
自民党は会期を50日間延長しろと訴えたが、結果として70日間
の会期延長の動議が本会議に提出され、採決となったのだから、そ
れぞれの議員がとることができる選択肢は70日間の会期延長に賛
成か、反対かだけである。反対が通れば、会期は延長されず、国会
は閉会する。
自民党執行部は50日が妥当であり70日は長すぎると主張し、私
は国会は通年でやるべきで70日は短すぎるという意見だ。
しかし、50日の延長も通年国会の開催も、そうした動議がかかっ
ていない以上、その選択はできない。主張の如何に関わらず、70
日の延長か閉会か、どちらかを選ばなくてはならなかった。
だから私は70日の会期延長に賛成した。
被災地の状況を考えれば、国会を閉会することはできない。東電に
代わって国が賠償金を仮払いする法案を自民党は提出したばかりで
ある。再生可能エネルギーの買い取り法案もある。そして特例公債
法案も待ったなしだ。二次補正もある。
だから、閉会という選択肢はない。それならば、70日という数字
にどの程度満足しているかは別として、賛成しなければならない。
私は、国会改革を訴える仲間や民自連といった超党派の仲間と一緒
に通年国会をずっと訴えてきた。
南三陸や陸前高田、気仙沼などの被災地に足を運び、被災された方
々や町長をはじめ行政に携わる方々の声を直接、聞いてきた。
今、政局で、復興を遅らせてはならない。永田町の理屈は、いや、
屁理屈はどうでもいい。国民に、まっすぐに、政治が国民のために
全力で動いているということを理解してもらえるような行動を議員
一人一人が行っていかなければならない。
政治不信は極まっている。いや、むしろ、政治家不信だろう。
会期を70日延長したら三次補正が遅れるなどというのは永田町の
理屈だ。世の中の理屈は、三次補正が必要ならば与野党の政治家が
力を合わせてそれを全力で早くやればいい。
もし、自民党の理屈が被災された方々にもきちんと伝わるのだった
ら、なぜ、小野寺、秋葉、吉野、梶山といった被災地の代議士が本
会議を退席しなければならなかったのか。彼らが一番、つらかった
はずだ。なぜ、彼らが、自民党はこう行動したと堂々と地元で胸を
張って伝えられるような行動を、自民党はとらなかったのか。
世の中が国会議員に望んでいるのは、与党も野党もなく、力を合わせて国民のために一生懸命仕事をしてくれということではないか。
永田町の屁理屈で行動するのはやめよう。
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国内では再生可能エネルギーのことを盛んに発言する菅総理だが、
一歩国外に出ると全く違う。
6月にボンで行われた地球温暖化対策の国際会議で、菅政権はなん
と日本が途上国に建設する原発による二酸化炭素削減分を、日本の
京都議定書の目標にカウントするように申し入れ、福島の事故後に
そんなことをまだ言うのかと、国際社会の大ヒンシュクをかった。
日本政府のあまりのひどさに、各国の環境保護団体から、交渉に後
ろ向きな発言をした国を対象とする「化石賞」が贈られた。
菅政権は、原発輸出に力を入れているようだが、果たして日本は原発輸出ができるのだろうか。
専門家の意見はNOだ。
というのも、日本国内で原発を建設する時に、プロジェクトの様々
なリスクを管理するのは電力会社だ。雨が降ったり、風が吹いたり
してプロジェクトが遅れた時に、電力会社がそのリスクを全部かぶ
る。原子炉メーカーは、言われたとおりの作業をするだけだ。
もちろん電力会社は、プロジェクトの様々なリスクを全て、総括原
価の中に入れて消費者に転嫁している。なんのことはない消費者が
プロジェクトのリスクを背負っている。
国内でプロジェクトのリスクをとらない原子炉メーカーが、海外で
もその調子でやれるだろうか。
海外の原子炉プロジェクトは、ターンキー、つまりスイッチを入れ
れば動くようになった状態で引き渡す契約だったり、あるいはオペ
レーションまでやる契約だったりする。
つまり、プロジェクトに関するリスクをとらなければならない。
原子力発電所のプロジェクトは極めてリスキーだ。例えば、フランスのアレバは、ジーメンスと組んでフィンランドの原発プロジェク
トを落札した。当初のコストはなんと5倍近くにふくれあがり、ジ
ーメンスは離脱。アレバはキャッシュフローを確保するために、儲
け頭の送電網を売却する羽目になった。
このプロジェクトは、2005年に始まり2010年に完成する予
定が、2010年になって2014年に引き渡し、今年になって2
015年に引き渡しと工期が遅れ、アレバの赤字がさらに膨らんで
いる。
韓国が落札したアブダビのプロジェクトも極めて難しくなっている
ようだ。元々赤字覚悟の落札と言われたが、赤字幅が相当に拡大し
ているようだ。例えば、原子炉まわりの溶接ができる人材は世界的
にも限られていてその確保ができなかったり、世界各国からの労働
者に指示するためにかなりの数の通訳が必要になったり、安全基準
が変わったり...。
アメリカのサウステキサスの原発プロジェクトも2基で52億ドル
という構想が、実際に詰めていくと180億ドルになり、投資家も
撤退。そこに飛びついたのが東芝と東京電力。このプロジェクトは
最後はいくらになるか読めないとまで言われたが、311で向こう
から契約が破棄された。たぶん、日本側は救われたのだろう。
ベトナムの原発プロジェクトも、他のプロジェクト同様に、プロジェクトの運営がうまくできない可能性が極めて大きいと言われてい
る。政府保証などでこのリスクが日本国民に転嫁されることがあっ
てはならない。
いい加減に菅内閣は、海外の原発ビジネスから撤退を宣言するべきだ。
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