2011年07月03日

先週のごまめのより抜き2011年07月03日

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       衆議院議員 河野太郎の国会日記

<2011年06月27日(月)〜07月03日(日)からより抜き>

Date: Thu, 30 Jun 2011 21:31:59 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月30日号
ここ数日の東電管内の供給力とその日の最大消費電力量は以下のとおり。


Date: Fri, 1 Jul 2011 14:39:07 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月1日号
永田町の噂では、来週の金曜日あたりから、政府が提出した東京電力救済スキーム法案の審議が始まるらしい。


Date: Sun, 3 Jul 2011 21:29:38 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月3日号
放射性物質を含む汚泥を肥料に利用してもよいという農水省消費・
安全局の方針について全国で、懸念が表明されている。


<拡大文字による強調はnfsw19の意図>


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Date: Thu, 30 Jun 2011 21:31:59 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年6月30日号

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ここ数日の東電管内の供給力とその日の最大消費電力量は以下のと
おり。

日付 供給力 最大電力量 A B
6月12日 4,080  3,192   78% 58%
6月13日 4,450  3,499   79% 64%
6月14日 4,410  3,488   79% 63%
6月15日 4,300  3,403   79% 62%
6月16日 4,370  3,487   80% 63%
6月17日 4,310  3,473   81% 63%
6月18日 4,120  3,221   78% 59%
6月19日 4,090  3,158   77% 57%
6月20日 4,580  3,627   79% 66%
6月21日 4,700  3,809   81% 69%
6月22日 4,730  4,122   87% 75%
6月23日 4,780  4,221   88% 77%
6月24日 4,790  4,352   91% 79%
6月25日 4,370  3,614   83% 66%
6月26日 4,360  3,249   75% 59%
6月27日 4,880  3,597   74% 65%
6月28日 4,880  4,326   89% 79%
6月29日 4,900  4,570   93% 83%
(万kw)
A=当日の供給量に対する割合
B=最大供給可能量(5500万kw)に対する割合

6月29日の猛暑の中、東電管内では供給力に対して最大電力量が93%になったとの報道があったが、これはあくまでその日の供給可能量に対する割合であって、これから夏に向けて東電の供給可能電力量は増えていく。猛暑の6月29日でも最大供給可能量と比べれば、83%と余力がある。

例えば6月25日、26日には品川と袖ヶ浦の発電所が点検のため
に停止したので24日に比べると供給力が落ちている。

今後、7月2日には鹿島60万kwの修理が終了。
7月上旬には川崎50万kwの送電線修理終了、横須賀35万kw
の再稼働が始まる。
7月中旬には、常磐30万kwの再稼働、鹿島17.5万kwの再
稼働、広野320万kwの再稼働もある。

6月30日には供給力は5010万kwと5000万kwの大台に
乗っている。

夏に向けて5500万kwの供給力が確保されるので、6月29日
の電力消費量ならば17%の余力がある。
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この件に関しては、東電は毎日の発電量をコントロールして低く抑えることで分母を小さくし、相対的な電力使用量の値を大きくしている(一日あたりの発電量が小さければ、発電量に対する実際の使用量の割合は大きくなる)との報道をどこかで読んだ。足りない、足りない、停電する、大停電が来ると恐怖感をあおり、原発の必要性を強調するためだろう。記事を見つけたら持ってきます。(nfsw19)



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Date: Fri, 1 Jul 2011 14:39:07 +0900 (JST)
Subject: ごまめの歯ぎしり 11年7月1日号

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永田町の噂では、来週の金曜日あたりから、政府が提出した東京電
力救済スキーム法案の審議が始まるらしい。

これは極めておぞましい法案で、国民に負担が約10兆円余計にかかってくる。東京電力の経営陣や金融機関など、特定の利益を守るために税や電力料金という形態で、国民に負担をしわ寄せさせる。

ではどうすれば国民負担が最小化されるのか。
1.国が東電に代わって賠償金を仮払いする法案を成立させる。

2.破綻処理に伴い、被害者の賠償債権がカットされた場合には国
がその分を補填する旨を立法する。

3.政策投資銀行がDIPファイナンスを実施し国がそれを保証する。

4.東京電力をプリパッケージ型の事業再生をすると決め、調整に
入る。準備が整ったところで、会社更生法手続の申し立てをする。

5.法改正して使用済燃料再処理等積立金を取崩し賠償にあてる。

6.企業再生支援機構を通じて東京電力を公的管理する。

7.金融システム安定化のための公的資金の注入の用意をする。

8.電力会社及び電力労組、役員・従業員個人などによる政治家へ
の献金等便宜供与と電力会社による広告宣伝を禁止する。

政府案だと、東電の株主は保護されてしまう。他方、破綻処理をす
れば株主資本は100%減資され、再生した東京電力が売却されれ
ば、その分は国民負担から差し引かれる。事故前日の東電の時価総
額は3兆4599億円なので、ここで政府案と比べ、3兆円以上の
国民負担減になる。

次に政府案は、金融機関も保護している。金融機関からの融資が約
4兆円。最大で、この分が国民負担の軽減になる。

原子力環境整備促進・資金管理センターというところに、電力会社
は使用済燃料再処理等積立金を2兆4491億円積み立てている。

これで約10兆円になる。政府案では、この10兆円を使わないの
で、誰かがその分を負担しなければならなくなる。東電以外の電力
会社に負担させれば、当然、電力料金が上がる。東電が機構に返済
する原資も電力料金だ。国がお金を突っ込めば、それは税金による
負担だ。

つまり、政府案は、株主と金融機関という最初に責任を負うべき者の責任を追及しないので(だから当然に経営陣も居座る!)、そして、積立金にも手をつけないので、その10兆円分が国民負担になる。

あきらかに公平性を欠く。さらに、巨額の負債を抱えた東電は、や
る気のないままだらだらと存続し、電力改革の邪魔になる。

全く信頼できない経営陣を守り、現場で汗を流している社員の未来
を曇らせる。事業再生をすれば経営陣は引責するが、新企業として
再スタートを切ることができるし、電力体制も改革することができ
る。

国民に本来不必要な10兆円の負担を押しつける政府案ではなく、
法的破綻処理による事業再生をすべきなのだ。
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放射性物質を含む汚泥を肥料に利用してもよいという農水省消費・安全局の方針について全国で、懸念が表明されている

リスクコミュニケーションの典型的な失敗例と言ってもよいかもし
れない。

東京都などで汚泥の仮置き場が数ヶ月で溢れるおそれがあるが、そ
の汚泥がルールなしで肥料として利用されることがないように基準
値を定めたと、農水省はいう。

汚泥には集落排水から出るものと公共下水道から出るものがある。

集落排水の汚泥は、流域内流通が基本で管理がしやすいので2年間
の特例措置で、集落排水の地域内のみ利用可能。

広域化しやすいのはもう一つの公共下水道からでる汚泥のほうだ。

汚泥中の放射性セシウムの濃度が200Bq/kg以下であること
が確認され、証明がつけられたものに限り、流通が認められる。

農水省消費・安全局は、非汚染農地(放射性セシウム濃度が平均2
0Bq/kg)10aにつきこの基準の汚泥4トンを施用しても農
地土壌の放射性セシウムの濃度範囲に収まると説明する。

20Bq/kgの土壌の農地10aの深さ15cmまでに、セシウ
ム基準を満たした4トンの汚泥を投入してもセシウム濃度の上昇は
5Bq/kgにとどまり、そこで作られる農作物のセシウム濃度は
0.5Bq/kgしか上昇しない。これは農作物のセシウム基準5
00Bq/kgと比べても極めてわずかであるというのが、農水省
の考えだ。

セシウムを含む汚泥が基準なしで動かされるより、安全を考慮した
基準をきちんと作って、それに則って動かす、あるいは動かせない
ということにしたいということらしい。

しかし、現状では、政府の規制値そのものに対する信頼が乏しく、それがただちに健康に影響を及ぼさないと言われても、はいそうですかというわけにはいかない

子供を持つ親の気持ちとしては、放射能の絶対値よりも増えるか減
るかというベクトルのほうが正直、気になっているのではないか。

基準値の何百分の一、何千分の一といっても、なぜ増える方向にし
なければならないのか、減らす方向にしてほしいという声が上がる
のは目に見えている。

汚泥の処理ができないという問題は、これから先も当分処理ができ
なければ、大きな問題となっていくだろう。それはみんな理解して
いる。

だから規制値を作りましたといえば、これまでの対策本部のように
ご都合に合わせて規制値を緩めたと思うだろう。いえいえ、動かせ
ないような基準にしたのですというならば、単純にまず、禁止すれ
ばよかったのではないか。

まず、この規制値をいま定めることの必要性が伝わらない。次に、
この規制値が意味することが伝わらない。

伝えようという努力がどれだけ行われたのだろうか。

そして、とにかく政府の基準に対する信頼性のなさは決定的だ。外
国から専門家のトップを招いて、きちんと独立した目で確認をして
もらわないと、何をしても疑われるのではないか。

事故後のいい加減な対応のつけがまわってきた。

一度このルールを撤回して、きちんと議論した上で、ルールを作り
直すように申し入れる。
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