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やっとロンドンに夏が来た。一昨日、昨日、今日と快適な天候が続く(そろそろ崩れるらしいけど)。<注意:前半はイギリスで一番人気のある話題「天気の話」。テニスの話は後半に>
暑い。
とは言え、体感温度は摂氏30度程度だ。温度計がないので実際の気温はわからないけど。湿気が高くて不快不快と天気予報は盛んに訴えるが、東京の夏に比べたら何のことはない、ほぼ快適に近い。時々微風も吹くし。
日差しが強いので日なたにいるとじりじりと焼けるようだが、家の中なら窓を開けていればしのげる程度。ただし、イギリスの家は伝統的に寒さに備える構造になっていて窓を開けても風の通り道が作れない、すなわち暑さに弱い間取りも多い。お年寄りや子どもにはつらい環境かも。うちでは居間を増築するときに風の通り道を作ったけど、庭に面した窓が全開になるので反対側の窓はめったに開けない。
エアコンはもちろんないので(イギリスではほとんどの場所にエアコンはない)さっき扇風機を出して来たが、うるさいのですぐ止めた。10年ぐらい前に新品で買った扇風機だが、デザインがレトロなだけじゃなく性能までレトロだ。ダイソンの羽のない扇風機がほしい。
東京ほど暑くないとは言え、たぶんこの夏の最高気温だろう。
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今年は4月の頭から半ば過ぎまで異常に暑い日が何日も続いていたのに(湿度が低くて快適だった)、6月に入ってからはほんとに天気が悪く、雨が続くだけじゃなく寒かった。そのせいで、せっかく4月5月に順調に育ってたくさん花を咲かせたイチゴの苗がすっかり成長を止めてしまい、付いた実もしなびてしまったり、小指の先ぐらいのサイズにしか育たなかった。
代わりに、もう秋が始まったと勘違いしたか、春から外に置きっぱなしにしていたシャコバサボテンがどっさりつぼみをつけた。この多肉植物は「クリスマスカクタス」と言われるぐらいで晩秋から冬に花をつけるのが普通。なんですが、できちゃったものはしょうがない(十代の娘の妊娠について書いてるみたいだな〜)、じゃあ、ゆっくり咲いてちょうだいと願ってたのに、昨日の暑さで一気に満開に。もう1回秋に咲いてくれないかなあ。
ブルーベリーの葉も一部は紅葉を始めた。
満開のクリスマスカクタス
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ともかくやっと夏である。
オールイングランドのセンターコートではヴィーナス・ウィリアムスがピロンコヴァに負けつつある。今日のヴィーナスは精彩がない。もらったも同然のスマッシュでラインを割ったりネットに引っ掛けたり。23歳のブルガリア人、ピロンコヴァは、ほとんど華奢と言っていいぐらい細い。あまり表情を変えず声も出さず、静かなプレーだ。
最後のリターンをヴィーナスのコート左端に突き刺して、初めて歯を見せて笑った。余裕あるし、優勝するかも。セレーナも脱落したし、さっき第1シードのヴォスニアキも去った。
今年の女子は20代前半のほっそりした選手がどっさり勝ち上がっていて、みんなおしゃれなウェアを着ている。見た目だけだとシャラポヴァだらけって感じだ。
でも息子の友達のあいだではやっぱり本家のシャラポヴァが「FIT=色っぽい」だそうだ。
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今日のセンターコート貴賓席にはケンブリッジ侯夫妻が来ていた。ウィリアムとケイトのことだ。ケイトはプリンセス・キャサリンじゃなくてケンブリッジ侯夫人なんですけど、日本の新聞はまたキャサリン妃と書くんだろうなあ。
ウィリアムは背広を着ていた。貴賓席と言っても特別に涼しいわけではなく、ぎらぎらと照りつける日差しの下にあるのは一般席と同じ。つまり、暑いと言ってもその程度だ。耐えられないことはない。
裸同然のかっこうで歩いている人がいる一方で、ネクタイを締めた人も同時にいるのがこの国の夏の気候で、そんな国で生まれた夏の服装の習慣を、亜熱帯の日本の夏に持ち込んでいること自体がありえない間違い。クールビズだろうがスーパービズだろうが、それが当然だと思う。
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今日はあまり面白い試合がない。テレビをつけていても仕事をじゃまされない程度につまらない。暑いせいかもしれない。暑くて試合が低調なのか、暑くてわたしが集中できていないかだ。
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伊達vsヴィーナスの2回戦を除くと、土曜日のジョコビッチとバグダティス(キプロス)、金曜日のマリーとルビチッチ(クロアチア)のマッチが面白かった。
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バグダティスは数年前にオーストラリアオープンで準優勝を飾ったこともある人気選手。がっちりタイプで愛嬌のある顔をしていて、今年は長髪をちょんまげ風のポニーテールにしていた。無精髭風のひげが(たぶんおしゃれのつもりなんだろうけど)全然おしゃれじゃなくて、ほんとに無精髭はやした道場破りの浪人風。
で、これは取れんだろう、あきらめろ、あきらめろ、というタイプの球にも食らいつく(そしてものにする)熱血プレーで人気が高い。サーブも強いけれどネットプレーも多く、見ていて楽しい試合をする。
対するジョコビッチは同い年のマリーと比べるといつもはるかに大人っぽく見えるのに、調子が良くなかったとは言え、バグダティス相手に苦戦する場面でいつもの冷静さを失い、ラケットを芝生に打ち付けて悔しがる場面があった。なんだ〜、やっぱ若いじゃんと思ってなんだかうれしかった。
結果は3対1でジョコビッチが勝ち上がった。
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32歳、世界ランク33位のルビチッチは、19年前、戦火のボスニアヘルツェゴビナから命からがら逃げ出した経験を持つ元難民のプレーヤーだ。「近所の人が毎日いなくなった。理由もなく、ただいなくなった」という環境に置かれていた家族は脱出を決心したが、当時、大人の男は国外に出ることを許されなかったので、ルビチッチの父親は国に残らざるを得ず、クロアチアにいた家族に半年後に合流するまで、ルビチッチは父親が生きているか死んでいるかもわからなかったという。
つるつるにそり上げた頭のてっぺんに静脈が何本も浮き上がる。表情もプレーも驚くほど冷静で、職人っぽい雰囲気を全身から漂わせているにもかかわらず、ぴくぴく動く頭の血管はものすごく雄弁で(それをまたBBCのカメラがしょっちゅうアップにするし)、コントラストがすごい。クールで頭のいいブレーだけど、よく走るしネットにも出てきて試合を面白くしてくれる。
結果は3対1でマリーが勝ち上がった。
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伊達が負けた翌日の試合評。インディペンデント紙スポーツ欄
James Lawton: Agonising outcome leaves Date-Krumm to ponder her lost years
She nearly turned back the clock in a scarcely believable fashion. It might have happened if she had put away an inviting smash in the deciding set
Thursday, 23 June 2011 The Independent
http://ind.pn/j3O3Y0
こっちは負けた当日に出た試合評。写真もタイトルもヴィーナスの勝利を報じてるけど、記事の大半は伊達について割かれている。同じくインディペンデント。
Venus Williams through after breathtaking drama
By Alex Lowe, PA
Wednesday, 22 June 2011 The Independent
http://ind.pn/j9ZwR7
ついでに伊達が1回戦を突破した翌日のガーディアンの1面。記事じゃなくて写真。負けた相手がイギリスのホープだから普通はこれが1面には来ない。
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