2011年05月13日

原発震災情報 2011年05月13日 汚水は垂れ流しですか>東電への質問状

<原発震災情報 2011年05月13日>GMT
汚水1万トンは海へ垂れ流しですか
>東電への公開質問状
(続き)

本日の電力と賢人会議

山崎さんの質問状への東電からの返事と
山崎さんが東電へ送った公開質問状(続き)

記事情報:東電また“情報操作”「電力不足キャンペーン」にモノ申す
2011年5月12日 東京新聞


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Fri, 13 May 2011 12:57:06 +0900
山崎さん:本日の電力と賢人会議

今日東電が準備している電力量は3900万キロワット、予想最大は3600万キロワット、予備力わずか5%でいいらしい。それに対して午前中の最大は3415万キロワット。well省エネ。でも昼過ぎには30度近くになるらしいのですが・・・。

 電力消費量などというのは、やろうと思えばこのくらいは下げられるという見本みたいな日になるかも。

 さて、賢人会議とやらを経産省で開いたそうだ。だいたい賢人などと自ら名乗る会議にろくなものはない。ある会議が後の人々にとって「あああれば賢人たちの会議だったね」と評価されるからそう呼ばれるというのがまともな感覚。自ら賢人と言ってはばからないなどというのはかなり恥ずかしいと思うのだけれども、そういう感覚は無いのだろうか。

 ネーミングだけにかみついているわけじゃあない。日経新聞の会議内容を見てほとほと呆れた。「米仏などの主要国だけでなく、中東なども原発を推進するなか、日本が原子力技術を放棄するのは難しいとの指摘」など、とんでもなくためにする議論。中東に地震はほとんど無いし、米仏以外に推進する「主要国」などない。日本は中東と米仏のために原発を推進するのか? こんなことを言う「賢人」は少なくともいらない。あとは金がかかるだの温暖化がどうだの、いままでの原発推進論者の能書きを繰り返すだけの(または再確認するだけの)「賢者」もいらない。

 こういう愚者の会議では無くて、ちゃんとものごとをかんがえられる人が集まって「普通の」会議を開けば、今後50年ほどたって世界でも先進的な再生エネルギー利用国になっていたら、そのときの人々が「賢人会議」と敬意を持って読んでくれる。そんな会議でなければ意味が無い。


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以下は、たんぽぽ舎の山崎さんが東電に送った質問状に対する東電からの返事と、それに対する山崎さんのメール。質問状を読んでいないかたは、まずそちらを読んでください。

これです
原発震災情報 2011年5月12日 1号機メルトダウン>東電への公開質問状

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Sat, 14 May 2011 01:21:52 +0900
山崎さん(たんぽぽ舎):Re : 1号冷却ついての質問です

 東電の返事と、そのあとに送ったメールです。

 日本の評判などどうでも良い、とにかく海を汚染しないでと言いたいところですが、東電に発信するので、このままでは日本の評判も失います的な文章にしています。おそらく今後水蒸気爆発のようなことは起こりにくいかと思いますが、水を入れ続ければ、壊れた容器や建屋から際限なく高レベル廃液が流れ出してしまいます。

 核燃料そのものを水に溶いて流しているようなものです。これがどんなにひどいことか。

 米ソは冷戦時代に原潜を何隻も沈め、原子炉を北極海や大西洋などに沈めてきましたが、すくなくても艦に閉じ込めた状態か、深海に沈めています。今回は海洋表面に流れ出していて、これはウィンズケールの汚染流出に近いのですが、それによりどうなるかの資料が美浜の会のHPにあります。
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news65/news65cesium.htm

 このアイリッシュ海の運命が福島沖であるとしたら、一体どうなるか。想像したくもありません。

 なお、このデータにはありませんが、核燃料を水に溶いて流せば、水に溶けやすいストロンチウムが流出します。爆発のときは幸いほとんど出ていないのに、水に溶けて流れ出したのでは、恐ろしすぎます。

 ストロンチウムは言うまでも無く骨ガンや白血病などを引き起こす極めて危険な放射性核種です。魚の骨などに蓄積しやすいと思われます。特に小魚はかなりの危険性があります。

 つい先ほど公表された、美浜の会の「翻訳委員会」が翻訳した「ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告」の、ストロンチウムに関する記述を引用します。

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ストロンチウムSr-90同位体への0.2mSvから1mSvの間の累積的な被ばくを受けた類似した集団についての差異を調査し、その核実験降下物への被ばくの変動が晩発性ガンの発生率と高い相関関係を持っている(R=0.96)ことを示すことができた。グリーン・オゥディットの研究者達は、これがICRPリスクモデルに300倍の誤差があることを実証していると指摘している。両グループは、河口や河谷のような降下物同位体を濃縮する地球物理学的要因の調査に取りかかっており、これらの地域でガンや白血病の過剰疾病のリスクが一貫して示されて
いることを明らかにしてきた。

RPHPの研究者達は、降下物中や核施設の風下でのストロンチウムSr-90によって乳ガンが引き起こされるという証拠を提供してきており、現在、彼らが乳歯内に存在することを測定したストロンチウムSr-90と発ガン率との関連を調査している。この研究の公表前の予備的な結果は、晩発性のガンと歯の中のSr-90のレベルの間に有意な相関関係を示している(Mangano2009)。

http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm
108ページの後段部分



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東電への公開質問状への東電の返事

山崎様

今日の朝刊や朝のニュースで詳しい報道があったので、自分が確認している情報として、あまり付け加えるものはありません。

昨日の午前中の会見で、「圧力容器内に入れてきた水の大部分については格納容器内から原子炉建屋付近に抜けているものと推定。現在、水の行き先としては、原子炉建屋やタービン建屋などが考えられるが確認できていない」と答えたのが記事化されてます。

ご提案の件は、本部に伝えてみたいと思います。

原子力センター 會田


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東電への返信:
From: YAMASAKI Hisataka
To: genshiryoku-center@tepco.co.jp
Cc:
Subject: Re : 1号冷却ついての質問です

 會田様お返事ありがとうございます。

 さて、おおむね質問の内容を確認していただいているようなので、つまり私と東電の認識について、確度に表現の違いはあっても現状の理解に大差は無さそうですが、そうなると、汚染水の漏出は確実とみられます。

 燃料はほぼ溶け落ちていることから考えても、汚染水の放射能濃度は再処理工場の高レベル廃液並みになっていると思われます。つまり人間が接近できるレベルではないと言うことです。

 こんな廃液を拡大再生産するような水の投入は危険だと思いますが、如何ですか。1万トンの高レベル廃液が1号機建屋のどこかに存在し、さらに入れ続ければ水位が上昇してくるとすれば、水没したら一切近寄れなくなります。つまり水棺そのものはもうなりたたない、あれは圧力容器内に燃料がとどまる限りの方法であり、いまや格納容器をも突破し始めていますから、それを阻止するのが先決だと思います。同時並行で冷却も考えるならば良いですが、冷やしたいあまりに大量の水の投入だけは避けてください。人間が近寄れないほどの汚染水があふれ出せば、取り返しが付きません。

 それから、1〜4号機のタービン建屋と海側を仕切る波板を打ち込む作業を急いでください。30mくらいは地下に入れて、放射性物質の流出を阻止しなければなりません。地下水から海への流出は、タービン建屋と海をコンクリート擁壁で塞ぐほか無いのですが、それがすぐには出来ないから、波板を打ち込むだけでも少しは違うと思います。その後に波板に沿ってタービン建屋側を掘削し、溝に流れ込む地下水をポンプでくみ上げて処理建屋に送る、これでもかなり汚染水の漏出防止になるはずです。その後梅雨の季節の前にはコンクリートの擁壁を完成させなければなりません。

 今守るべきは、まず海です。汚染水が大量流出すれば、金華山沖から静岡県沖(伊豆あたり)まで漁業は壊滅的打撃を受けます。また国際的にも日本は最悪の海洋汚染国になります。

 北方4島沖まで汚染が確認されれば、ロシアとの賠償問題に発展するでしょう。ロシアだけで無く韓国や中国の漁船も沢山この海域で操業していますから、それらへの賠償問題に発展します。さらに米軍はブイを海に投入し、海流の流れを測定しています。これはハワイや西海岸への影響を調べるための準備です。既に日本国ではなく米国は海洋汚染の拡大に対して科学調査を開始しています。

 日本政府はぼーっとしたままなすすべ無しです。GPの海洋調査さえ拒否しました。単なるばかです。国際問題になろうと言うときに、十分な調査と情報提供をまたしてもしないつもりです。二度と日本は国際社会で発言できなくなるかもしれません。そのくらい海洋汚染の拡大は深刻です。なんとしても水際防御をしなければ、とてつもない事態になります。東電の賠償問題レベルでは済まなくなるのです。


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Thu, 12 May 2011 23:45:27
Mさん:2011.5.12 東京新聞「こちら特報部」より

【特報】東電また“情報操作” 「電力不足キャンペーン」にモノ申す

2011年5月12日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2011051202000064.html

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。 (佐藤圭)

>>>>> 続きが読みたいですよね。では、こちらで読みましょう

読んだら取材した記者と東京新聞にぜひ励ましのメールを。
http://www.tokyo-np.co.jp/reference/
<ご意見・ご要望>の窓口がよいと思います。

以前、朝日新聞の記者に聞いたところでは、読者からの励ましの手紙やメールは社内で回覧されたりして、直接取材にあたった記者にはたいへんな励みになるそうです。

ただし、上記のブログで読んだことは書かない方がいいでしょう。東京新聞はあくまでも有料記事で読んで欲しいとの希望ですから、東京新聞の買える地域にお住まいのかたはこれを機に東京新聞を購読するか、新聞を買う時は東京新聞を買いましょう。東京新聞の特報記事では、これまでにも特筆すべき調査報道記事が何度も報じられてきました。











posted by nfsw19 at 12:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発震災備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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