2011年04月10日

<原発ダイアリー>統一地方選とデモ。今日、動き出そう!

チェチェンニュースの大富さんの「原発ダイアリー」2011年4月10日分ハイライトを転載します。段落等適宜変更しました。
全文はこちら http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20110410/1302396304


***

2011年4月10日原発ダイアリー

今日のトピックス/この日記の目的/福島第一原子力発電所の状況/使用済燃料プールの冷却/タービン建屋の汚染水/大気を経由した汚染/海水を経由した汚染(海洋投棄)/地下水を経由した汚染/モニタリングデータ/計画停電は何のため?/イベント情報/重要情報のブックマーク

今日のトピックス
統一地方選とデモ。今日、動き出そう!

 おはようございます。

 今日は日曜日。統一地方選です。こんな時こそ棄権せず、できれば原発に反対する候補に投票して欲しいと思います。坂本龍一さんや、大貫妙子さんらが呼びかけて「候補者のエネルギー政策を知りたい市民の会」というサイトがありますので、ぜひ参考にしてください。( http://energy-policy.net/ )

 ところで、ある候補者の発言を紹介しましょう。

国民全体の罪だ…石原知事「天罰」発言
(3/26 読売新聞)」

 石原知事は「東京で使う電力はほとんど福島からもらっていた。東京の生活は福島のおかげだ」と福島県に敬意を表した。その上で、「水力、火力では限界もある。原発を欠いては日本経済は成り立たない」と強調し、「依然として原発推進論者だ」と持論を展開した。[*]

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110326-OYT1T00223.htm?from=nwla
[*1] 全文は末尾に。

 こうした、「原発はコストの低い発電方法であり、日本経済を支えている」という意味の主張は、急速に無意味なものになりつつあります。むしろ、「原発は極めてコストの高い災害をもたらし、日本経済にトドメを刺そうとしている」と考える段階に来ているのではないでしょうか。ですので、私としては別の候補への投票をおすすめします。



 さて、ここで一曲おかけしましょう。ネットで話題の「ずっとウソだった」です。
http://www.youtube.com/watch?v=QCrducWV_p0



> 俺たちを騙して、言い訳は「想定外」 懐かしいあの空、くすぐったい黒い
> 雨。ずっとウソだったんだぜ やっぱ、ばれてしまったな 原子力は安全で
> す。 ほうれん草食いてえな 風に舞う放射能はもう止められない [*2]

 シンガー・ソングライターの斉藤和義さんが、自分のヒット曲「ずっと好きだった」を、自ら反原発ソングに替え歌。何というか、実に本質を突いた歌詞です。こんな風に、今、自分が一番気になっている問題を、歌で表現して人に伝えるとは、まさに真のアーチスト。石原慎太郎さんは、わかりましたか。

[*2] 歌詞書き起こしは末尾に。



 今度は私たちの番です。今日、全国各地で一斉にデモが行われます。あなたの好きな服を着て、コピー用紙にマジックで思いを書いて、街にくり出しましょう。初めての方も、気後れしないで列に入ってみて下さい。必ず、新しい出会いがあるはずです。

 私たちは「ただ祈るだけ」の存在ではありません。

 具体的な場所はこちらに。 http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20110410#event

 それでは、街角でお待ちしています。[*3]

[*3] 3月27日のデモの様子をBBCが報じました。末尾をご覧下さい。

***

<原発ダイアリー4月9日>日本の核開発を止めようとしたアメリカ人科学者 もぜひお読み下さい。

***

[*編註1]

国民全体の罪だ…石原知事「天罰」発言

(2011年3月26日09時44分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110326-OYT1T00223.htm?from=nwla

 東京都の石原慎太郎知事は25日、福島市の福島県自治会館に佐藤雄平知事を訪ね、「東京はできるだけのことをやるから、おっしゃってください」と最大限の支援を約束した。

 会談後、石原知事は「東京で使う電力はほとんど福島からもらっていた。東京の生活は福島のおかげだ」と福島県に敬意を表した。その上で、「水力、火力では限界もある。原発を欠いては日本経済は成り立たない」と強調し、「依然として原発推進論者だ」と持論を展開した。

 一方、農作物の風評被害については、「もうちょっと落ち着くべきだ。放射能の被害のない農産物(に関する情報)を政府は伝えろと要請するつもりだ」と述べ、パニックを避ける努力をすべきだとの認識を示した。

 また、東日本巨大地震に関連し、「天罰」と発言したことについては、「片言隻句をとらえて批判するのは報道として卑劣だ」としながらも、「福島県民に罪はない。国民全体の罪だ」と釈明した。[*4]



[*編註4]

東日本大震災:石原知事「津波は天罰」

毎日新聞 2011年3月14日 19時54分(最終更新 3月15日 0時07分)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110315k0000m040043000c.html

 東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災に関連し「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」と発言した。蓮舫節電啓発担当相から節電への協力要請を東京都内で受けた後、記者団に語った。多くの犠牲者が出ている災害を「天罰」と表現したことが、被災者や国民の神経を逆なでするのは確実だ。

 石原氏は「天罰」発言の前段として「去年一番ショックだったのは、おじいさんが30年前に死んだのを隠して年金詐取する、こんな国民は世界中に日本人しかいない。日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった」と述べていた。また「残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。(95年の阪神大震災の際の)村山内閣もそうだった」とも語った。【青木純】

◇石原氏「受け止め方の問題」

 「天罰」発言について石原氏は、14日夕に都庁で行った記者会見で「『被災された方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかも』と(前置きで)言ったんじゃないですか」などと釈明したが、実際には発言していない。

 発言の真意については「日本に対する天罰ですよ。これをどう受け止めるかという受け止め方の問題なんですよ。大きな反省の一つのよすがになるんじゃないですか」と持論を展開。「それをしなかったら犠牲者たちは浮かばれないと思いますよ」と述べ、撤回しない考えを示した。【石川隆宣】



[*編註2] 書き起こしはこちらからお借りしました。この場を借りて御礼申し上げます。

ずっとウソだった   作詞作曲:斉藤和義

この国を歩けば、原発が54基
教科書もCMも言ってたよ、安全です。

俺たちを騙して、言い訳は「想定外」
懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。

ずっとウソだったんだぜ
やっぱ、ばれてしまったな
ホント、ウソだったんだぜ
原子力は安全です。

ずっとウソだったんだぜ
ほうれん草食いてえな
ホント、ウソだったんだぜ
気づいてたろ、この事態。

風に舞う放射能はもう止められない

何人が被曝すれば気がついてくれるの?
この国の政府。

この街を離れて、うまい水見つけたかい?

教えてよ!
やっぱいいや…

もうどこも逃げ場はない。

ずっとクソだったんだぜ
東電も、北電も、中電も、九電も
もう夢ばかり見てないけど、

ずっと、クソだったんだぜ

それでも続ける気だ

ホント、クソだったんだぜ

何かがしたいこの気持ち

ずっと、ウソだったんだぜ

ホント、クソだったんだぜ



[*編註3]

3月27日の抗議行動(脱原発デモ)を報じるBBCの動画ページ
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12874198
 ↓
東京で反原発デモ 2011.3.27(日本語吹き替え)
http://www.youtube.com/watch?v=8xarKI926x0


 ↓

早くこんなになるといいね〜。

2011/3/26 ドイツで25万人の脱原発デモパレ1
http://www.youtube.com/watch?v=fNQPZJjIxSs&feature

大きなステージでスピーチとコンサート。何言ってるかわからなくて残念。日本でやるなら斉藤和義さんは呼ばないとね。RCサクセションの『サマータイムブルース』と『ラブミーテンダー』も歌わないと。

2011/3/26 ドイツで25万人の脱原発デモパレ2
http://www.youtube.com/watch?v=ir-G2m0tE9Y&feature

マーチの様子。イエローケーキ(粗精錬行程後のウラン)のコンテナを模した黄色いドラム缶のスティールバンドがいい。何言っているかわからないんですが、チャントの「フクシマ・チェルノブイリ!」だけわかった。

2011/3/26 ドイツで25万人の脱原発デモパレ3
http://www.youtube.com/watch?v=ojUyGhNixXU&feature

マーチの様子。真っ赤なお日様(?)のマークのついた旗を持っている人や緑の風船を持っている人や鼓笛隊や笛を吹く人もいるけれど(ブブゼラもいる)、ほとんどの人は何も持っていなくてただ歩いているだけ。これがヨーロッパで見られる普通のデモの風景。デモなんか行っても何も意味がない、何も変わらないって思っているかもしれないえれど、大群衆集が一つの目的の元に集まるということだけで政府にとってはすごい圧力。非暴力直接行動はデモクラシーの真髄。

小石のひとつになってみよう。
流れを変えられるかもしれないから。

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posted by nfsw19 at 06:00| ロンドン | Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガ引用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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