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2011年4月7日原発ダイアリー
今日のトピックス/この日記の目的/福島第一原子力発電所の状況/使用済燃料プールの冷却/タービン建屋の汚染水/大気を経由した汚染/海水を経由した汚染(海洋投棄)/地下水を経由した汚染/モニタリングデータ/計画停電は何のため?/イベント情報
今日のトピックス
原発推進派学者からの提言
おはようございます。3月末のことですが、原発推進派学者の一部の方々が「福島原発事故についての緊急建言」というアピールを出しています。
ーーーーー原子力の平和利用進めて、まさかこういう事態、これほど国民に迷惑をかけるような事態は予測してなくて、結果的にこうゆうことになっているということについては、やっぱり原子力を進めてきた人間としてやはりある種の、その、やっぱり国民に謝る、謝らなくてはいけないような気持ちはみんな持っていると思います。http://blog.livedoor.jp/pfj_blog/archives/50613110.html
この提言で、次のような問題は共有されているようです。
ーーーーー特に懸念されることは、溶融炉心が時間とともに、圧力容器を溶かし、格納容器に移り、さらに格納容器の放射能の閉じ込め機能を破壊することや、圧力容器内で生成された大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである。(同上)
推進側の人々にとっても、今の状況は非常に危機的だということがわかります。しかし、次のくだりは少し残念です。
ーーーーー事態をこれ以上悪化させずに、当面の難局を乗り切り、長期的に危機を増大させないためには、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、関係省庁に加えて、日本原子力研究開発機構、放射線医学総合研究所、産業界、大学等を結集し、我が国がもつ専門的英知と経験を組織的、機動的に活用しつつ、総合的かつ戦略的な取組みが必須である。
原発を推進してきた上記のような機関が寄り集まっても、あまり状況は良くならないのでは。こうした機関の「専門家」だけでなく、むしろ原子力資料情報室をはじめとする、今回の事故を事前に警告してきた市民のシンクタンクの参加こそ重要ではないでしょうか。
日本に住む人だけでなく、世界に対する徹底した情報公開が、この問題をより多くの人の知恵で解決に近づける鍵のように思えてなりません。
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