英国有力紙ガーディアン観光地ランキングで
東京が初の1位に選出‥‥
ほんとですか?
このランキング、信用に足りますか?
→英国の高級日刊紙「ガーディアン」がこのほど発表した『ガーディアン・トラベル・アワード2010』(満足度の高い観光地ランキング)において、都市別 部門(Favorite Overseas City)の第1位に東京が、国別部門(Favorite Long Haul Country)の第2位に日本が選出されました。
→『ガーディアン・トラベル・アワード2010』は英国3大高級紙の一角を占めるガーディアンの主催によるもので、全22部門の各賞はいずれも読者の満足度投票で決定される英国でも最も権威ある旅行賞の1つです。
→今回東京は97.4%という高い満足度で、2位のベルリン96.9%、昨年まで2年連続で1位にランクインしていたシドニー95.4%(3位)を抑えて堂々初の第1位に輝きました。国別についても1位のモルジブ97.8%に0.3%の僅差で続く97.5%で日本が第2位にランクインしました。ガーディアン旅行欄編集長のアンディ・ピエトラジク氏は、「ネオンライトやハイテク機器、ストリートファッションに代表されるような革新性と、歴史のある文化が共存しているところが日本の魅力。また、日本が手頃な値段で楽しめる旅行地であるということも、より多くの人々に理解されつつある。」と述べています。
日本政府観光局ホームページ掲載のプレスリリースより抜粋
http://www.jnto.go.jp/jpn/press_releases/101102_tyo1uk.html
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ガーディアンはほとんど毎日買ってますが、この結果は知りませんでした。と言っても、それでこの賞に信用がないというわけではなく、トラベルは土曜日のガーディアンに付いてくる数ある別冊にのひとつなので、わたしの場合は旅行に関心があるとき以外は読まないからです。
ちなみに土曜日のガーディアンには本紙の他にスポーツ、批評(映画、音楽、舞台、本など)、旅行、ファミリー、マネー、ワークといった別冊の新聞(各紙8〜20ページぐらい)と雑誌(120ページぐらい)とウイークリーガイド(映画、コンサート、展覧会、舞台、テレビ)などが付いてくるので、とても全部に目を通すことはできず、そのときに必要がないものは読まずにリサイクルビンに直行です(ほかの全国紙も週末には旅行の別冊がつきます)。
でも、旅行の賞なんて、普通の人は次のホリデイの予定をたてるときぐらいしか気にしませんよね。そういう時に検索してガーディアン・アウォードで東京が1位になっていれば、ああ、そうか、行ってみようかと思うぐらいの効果はあると思います。なにしろ推薦しているのがガーディアンなので(そのぐらいの信用度はあります)。

ガーディアンに掲載されていた「東京」の写真。
サンフランシスコかと思ったらレインボーブリッジですね。
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実感として東京と日本への関心は高くなっていると思います。以前はわたしが東京から来たというと「どんなところ?」とか「ロンドンとどっちがいい?」とか「ほんとに電車はあんなに混んでいるの?」とか聞かれることが多かったのですが、このごろは東京の情報を知っている人が多く、いつか行きたいと思っているとか自分や家族が行ったことがあるという返答が多くなりました。
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ガーディアン・トラヴェル・アウォードの東京紹介のページを読んだら、アトラクション盛りだくさんでなんだか楽しそう。わたしも行きたくなりました(笑)。
メイドカフェから原宿、ディズニーランド、お決まりの浅草、鎌倉までたっぷり紹介されてますが、なかでも面白いのはデパートに開店時に行ってみなさいと勧めているところ。店員がずらりと並んで丁重に迎えてくれるなんてイギリス人には想像もできないでしょう。きっと見てみたいと思うはずです。開店時に百貨店に行ったらその後、デパ地下に行くことを勧めていて、ディナーの3分の1の値段で3コース定食が食べられると紹介しています。
このアウォードは実際に行った人によって選ばれているみたいですから、みな東京で面白い体験をしたんじゃないでしょうか。きっと東京の人が気がついていない楽しみ方があるんだと思いますよ。
ただ、東京旅行はイギリスからだとやはり高価ですから家族連れのホリデイ向きじゃないですね。ですから、子どもが独立したカップルやミドルクラスの家族とか、ある程度は懐具合に余裕がある層でないとそう簡単には実現できないと思います。
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同じページからリンクしていた Quirky Tokyo ( Quirky : 奇抜な、突飛な、思いがけない)を読むと、ますます東京が未知の都市に思えてくる。内容が全部初耳だという意味ではなく(初耳もあるけど)、イギリス人観光客の視点からみるとなんとも「しんせ〜ん」、なんとも「Quirly!!!」(としか言いようがない)。
イギリス人は変人多いけど、日本人は普通の人が変なことやるのね〜、お仕事として。
「メイドカフェは芸者遊びの現代版(コスプレひねり)」と評しているあたりに外国人観光客の視点を感じるんですけど、日本でもこういう評価をされている? 同じセクションでは、なんだ〜これ〜の「妹カフェ」。スタッフが時々奇妙な行動をとったり客をいじめたりし、客が帰るときには泣くんだって???
かと思えば、女の子が男装しているギャルソンカフェや、尼僧風コスチュームの尼僧カフェ(ここは最近閉店しちまったみたいだ。栄枯盛衰)、セクシーな耳かきカフェも紹介されている。
夜のお出かけ欄で紹介されているのは、いろっぽいものではなくて大酒飲み文化のイギリス人なら見逃せない「飲み放題」と、うわーーー、これは知らなかった(当然か)、「The Alcatraz ER theme bar アルカトラズ救急医療センター酒場」、なにこれ!? 医療刑務所に模した店内で医者のコスチュームを来た店員にサービスされて気違いごっこができます、と書いてある。楽しいか〜?
その他、飲食のセクションには「お肉のテーマパーク」とか忍者屋敷レストランなるものが紹介されていて、リラクゼーションとしては温泉テーマパーク、変わった博物館として体験型地震博物館と目黒寄生虫館が紹介されてます。
楽しそう〜、行きた〜い。こんな変な街。
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