去年はそこそこ貯まるとせっせと皮をむいて虫食いを取り除き、レモンを搾って砂糖で煮詰めたリンゴジャムを大量にこしらえた。見かけはあまりきれいでないが味は最高で、なんと言っても無農薬でヘルシー。ほんのりと甘酸っぱくてトーストからヨーグルト、アイスクリーム、ポークソテーの付け合わせなど何にでもよくあった。市販のジャムの空きジャーに詰めて下宿の住人や友人にあげたり、夏休みを終えたYが日本に戻る際に持たせたりした。
今年はホリデイ中のケガが完治せず、リンゴの皮むきなどの細かい作業がまだできない。そこで、かねてから欲しいと思っていたジューサーの購入を決心した。調べてみると、リンゴやベリー類などの果物や野菜を粉砕して果汁を絞り出すジューサーと、オレンジやグレープフルーツなど柑橘系専門のジューサーと、その両方をこなせるジューサーの3種があることがわかった。単機能だとかなり安いがダブル機能だとちょっと高め。
数年前にポルトガルで夏のホリデイを過ごした際に借りたホリデイフラットの備品に柑橘類用のジューサーがあり、建物1階のスーパーマーケットで安いオレンジを購入してフレッシュジュースを毎朝楽しんだ。その後、冬のホリデイで宿泊したマヨルカ島のホテルでは朝食ブッフェのサービステーブルに同じようなジューサーが置いてあり、好きなだけフレッシュジュースをしぼって飲めるようになっていた。
* * *
あらかじめネットでリサーチしたあとで近所の家電量販店に行ってみた。いい物があれはその場で購入しようと思っていたがどれもデザインが気に入らない。単機能だと50ポンド以下で買えるしダブル機能でも100ポンド前後のものもあったが、キッチンのワークトップに出しっぱなしになることを考慮してデザインを重視。
John Lewis ジョン・ルイス百貨店のウェブショプで見つけた「Magimix Le Duo XL Juice Extractor, red(果汁絞り器、赤)」のデザインが気に入った。ダブル機能で税込み149ポンド、少々高い。本体3年保証、モーターのみ10年保証。アマゾンの購入者リビューで評判を確かめ、29日日曜夜にJohn Lewisウェブショップに注文(アマゾンは品切れだった)。配達日指定なしの無料配達を選んだが翌々日に配達され、9月1日のYの帰国予定に間に合った。
購入したジューサー。思ったより赤が濃かった。高さ40センチ、直径は最大20センチ程度。上の筒部分からカットした果物(芯はついたままで良い)を投入して起動し、専用筒を押し下げると下のタンクの中で小さい歯のついた円盤が回転して果物を砕き、遠心力で果汁を筒の外にはじき出す。搾りかすはタンクの縁にはり付き、ジュースは正面の注ぎ口から出てくる仕組み。器機の下半分はモーターでけっこう重く(7キロ)、安定が良い。レシピブック付き。

* * *
9月2日、落下リンゴが貯まるのを待っていられず、2回目のジュースしぼりのためにラダーを使って下の方のリンゴを収穫(収穫したのは息子、わたしはラダーを押さえていただけ)。上の方がよく陽が当たるので赤くなっているが手が届かない。よく目立つので落下の前に鳥に食べられる可能性大。

しぼりたてリンゴジュース。皮ごとしぼっているのでピンク色。パイントグラスに3杯弱、1.2リットル程度できた。
