リクエストされるのはライトノベルばかりです。
ライトノベルでなくて、今の高校生の方が面白いと思う本を教えてください。
14歳の息子がいるので、かれやかれの友達が熱心に読んでいる本などを並べてみます。イギリス在住ですのでイギリスの作家が中心です。
『ダレン・シャン 奇怪なサーカス』他のダレン・シャンシリーズ
ダレン・シャン著
息子が最初に読書にはまったのがこの本で、これがなければいまだに全然読まない子だったかもしれません。奇妙なサーカスに迷い込んだ少年が、親友を助けるために数々の冒険を重ねて行くシリーズ。難点を言えば途中でやめられないので夜更かしになることです。
『移動都市』他の移動都市シリーズ
フィリップ・リーブ著
都市どうしが互いに食ったり食われたりを繰り返す最終戦争後の近未来が舞台。移動する都市ロンドンに住む顔に傷をもつ女の子が活躍する冒険ファンタジーシリーズです。
『コーラムとセフィーの物語―引き裂かれた絆』他
マロリー・ブラックマンの作品
白人と黒人の立場が逆転したある星を舞台に、人種隔離政策によって引き裂かれる現代版ロミオとジュリエットの物語です。本書をはいじめ、マロリー・ブラックマンの小説は十代の読書好きなら性別を問わずみんな読んでます。
『難民少年』 ベンジャミン・ゼファニア著
主人公はエチオピアとエリトリアの二つの祖国をもつ14歳の少年。戦乱のなか、母が行方不明になり、父に連れられてイギリスに難民として入国します。父は母を捜しに故郷に帰り、少年は地元の中学校に通い始めます。作者はジャマイカ系イギリス人の詩人。
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 マーク ハッドン著
主人公は15歳の自閉症の少年。イギリスの児童書に与えられる賞の最高賞受賞作で、大人の読者も巻き込んで長いことベストセラーになっていました。
***
『ハリー・ポッター』以降、イギリスを含む英語圏は児童文学の満開状態が続いている。特に男の子向けの作品にその傾向が顕著で、次々に面白いシリーズが生まれ、そして読まれている。後期のハリー・ポッターシリーズがそうであったように挿絵もなければ分量も多いのに、日本の子どもたちがコミックに夢中になるように発売日を待ちかねて読んでいる。
読書はもうナード(オタク)だけのものじゃない。おかげで、女の子にずいぶん水を開けられていた十代の男の子たちにアカデミックな力がついて来た。
【関連する記事】
- 放射能汚染で国民が不安がるのはなぜでしょう?
- イギリス人はお国なまりで話しますか?
- 死刑廃止論者も、身内が殺されれば死刑賛成になりますよね?
- 日本は小さな島国か?
- イギリスにこんな物を送っても大丈夫ですか?
- ガザ地区に関する2年前の記事
- ロンドンでゴーストツアーに参加したいのですが
- サッチャリズムが生んだイングランド暴動
- サッチャーがフェミニストだって!?
- イギリスはEUを脱退しますか。
- 国旗掲揚をめぐってアイルランドで騒動があるようですが...
- イギリスの右翼や極右の支持政党はどこですか。
- 似てる?似てない?英国労働党のミリバンド兄弟と日本の鳩山兄弟
- ガザ地区はなぜイスラエルに攻撃されているのですか
- エジプトはイスラエルとの和平条約を破棄するでしょうか
- パレスチナ問題へのアメリカの介入について
- 尖閣問題、イギリスではどう報じられてますか
- ケイトのトップレス写真についてイギリスはどうですか?
- ロンドン・オリンピックの開会式、すばらし過ぎ。泣いた。
- イギリス人のかれの階級観に困惑しています