昔、ブレアがフランス語で演説してたよね。
街の人とか若者はフランス語を話すの?
11歳で中等学校に進学すると外国語の勉強が始まります。昔はフランス語、ドイツ語、スペイン語などのヨーロッパ言語から選ぶことになってましたが挫折する子どもが増えたので、いまでは選択が広がり、マンダリン(中国語)、ウルドゥ(パキスタンの一言語)、アラビア語なども選べるようになってます。これらの言語は外国語とは言っても生徒各自の家庭で使われていることが多いので、実際問題、外国語の勉強とは言えません。単なる数合わせ。そのうえ、数年前から14歳以降の外国語学習は選択になってしまったので、続けて履修する子どもが減りました。
上記はイングランド、ウェールズのナショナルカリキュラムなので、スコットランド、北アイルランドについては異なるかもしれません。
といったわけで、コンプリヘンシブスクール(おおむね無試験の中等学校)で学んだ人の外国語学習はこんな感じですが、11歳の入学時に試験のあるグラマースクール(公立)は別です。11歳時から外国語学習が始まるのはコンプリヘンシブと同じですが、伝統的なヨーロッパ言語が(教養としてあったほうが望ましいので)選ばれる傾向があり、さらに必修でラテン語(古典)も始まります。14歳過ぎても外国語学習はたぶん必修で、余裕のある子は第二外国語を履修すると思います。
私立学校(プレップスクール、パブリックスクール)の場合は、遅くとも11歳までにフランス語とラテン語の学習が始まります。フランス語は教養として必須と信じられているので選択の余地なく必修の場合が多いと思います。さらに13歳ぐらいからは第二外国語が入ってきて、少なくとも一外国語は15歳のGCSE(中等教育修了試験)までは学習すると思います。
上記のように、フランス語の学習機会はどのような中等学校に行ったかによって左右されますし、習熟度は何歳まで学習したかによって大きく異なると思います。
ブレアはスコットランドのイートンと言われるようなポッシュなパブリックスクールの出で、オックスフォード大学に在籍中だったかにフランスでウェイターのバイトをしてました。EU議会だったか国連だったかでの廊下で、シラクと口論するのが目撃されてます(ブレアは英語、シラクはフランス語で口喧嘩していたらしいです。)
エリートにはフランス語を使える人は多いと思いますが、それでもブレア並みはそう多くはないと思います。でも、中には何カ国語も話せる人もときどきいます。
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