2010年05月03日

俳句では「ん」を五七五にカウントしますか?

[知恵袋]回答 2010-05-03

<あるイギリス人が俳句では「ん」を五七五の中に数えるのか聞きました。
 アメリカ人は数えると言い、日本人はいや数えないと主張しています。
 どちらが正しいのでしょうか?>


言語学/音声学的にはアメリカ人のかたが言われた説(「ん」も数える)が正しいです。

一定の長さを持った音の単位を「モーラ」と言います。日本語だと「拍」です。1拍、2拍、3泊の「拍」です。

日本語は「かな」ひとつひとつが、それぞれひとつのモーラを持っていて、原則的に同じ長さで発音します。「こんにちは」は5モーラ、「ラーメン食べたい」は8モーラです。

俳句の五七五、短歌の五七五七七は、このモーラを数えたものです。俳句は「5モーラ、7モーラ、5モーラ」の文章(詩)です。

モーラは、上記の「ラーメン」に例でもわかるように、長音(ー)、促音(っ ← ちいさい「つ」)、撥音(ん)も1つとしてカウントします。「カレー」も、「マッチ」も、「さんぽ」も3モーラです。ただし、文字は2つですが「ちょ」「ひゃ」「みゅ」は1モーラです。

というわけで、「ん」は1モーラなので俳句の1文字としてカウントします。

でも、文学的にはカウントせずに前に語に押し込んじゃう場合もあると思います。文学なのでなにごともありだと思います。

ラベル:日本語 雑学
posted by nfsw19 at 01:00| ロンドン | Comment(0) | TrackBack(0) | 知恵袋回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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