『メアリー・ポピンズ』とその作者について以下のような参考文献があるようです。この情報はこのページにありました。著者の年表もついています。
『P.L.トラヴァース』森恵子 著 谷本誠剛・原昌・三宅興子・吉田新一 編 KTC中央出版 現代英米児童文学評伝叢書 2006年4月24日(年表・参考文献)
『探究するファンタジー―神話からメアリー・ポピンズまで』成蹊大学文学部学会 編 風間書房 成蹊大学人文叢書 2010年3月
『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』新井潤美 著 平凡社新書 2005年5月(文献)
『メアリー・ポピンズのイギリス―映画で学ぶ言語と文化』野口祐子 編著 世界思想社 2008年3月(文献)
「メアリー・ポピンズの叡智」『子どもの本の8人―夜明けの笛吹きたち』インタビュー。ジョナサン・コット 著 鈴木晶 訳 晶文社 1988年12月
『メリー・ポピンズは生きている―現代英国ナニー事情』秋島百合子 著 朝日新聞社 1991年7月
『メアリー・ポピンズは東風にのって―紅茶の英国英国の紅茶―ことばからみる英国文化論』安井泉 著 北星堂書店 2006年6月(文献)
『メアリー・ポピンズ』の時代背景はヴィクトリア時代の次のエドワード朝、20世紀の初頭です(書かれたのはもうちょっとあとです)。先代のヴィクトリア女王が長生きだったので、その息子であるエドワード7世が王位についたのは60歳を過ぎてからでした。そのせいで、エドワード時代はわずか9年しかありません。エドワード7世はなかなか面白い人物で、その華やかで陽気な性格を反映して、エドワード時代は短いけれど楽しい時期だったみたいです。このエドワード7世とその時代について調べると面白いかもしれません。
昔、良家の子どもたちは家庭で教育を受けていました。教育は持てる層の特権でした。そういった教育の機会をもっと多くの子どもに与えるために生まれたのがパブリックスクールで、イングランドのもっとも古いパブリックスクールは1300〜1400年代にできました。パブリックですからだれでも入れる学校ですが、この場合のパブリックは一部の奨学生を除けばジェントルマン階級以上の子弟に限られ、男子だけでした。1800年代の後半になって共学校が登場しましたから、ジェーンもマイケルも年が来れば(13歳)そういう学校の一つに寄宿することになるでしょう。メアリー・ポピンズはそれまでの家庭教師としての役割も期待されています。
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