2010年04月28日

[知恵袋] 現在の都市開発の代表的手法はなんですか?

20世紀の終わりから、世界の大都市で進められている都市開発手法の代表的なものは何ですか?

これを都市開発の手法と言っていいのかわかりませんが、20世紀の終わりから現在まで世界の大都市で進められている都市開発手法は、「スラム/ゲットーの再開発」ではないかと思います。

この場合の「スラム/ゲットー」は、いままさに発展の切っ先にいる国々の都市(サンパウロやムンバイ、北京、上海、香港)においては文字通り巨万の人口を抱える都市周辺のスラムを差します。

が、すでに発展しきった国の場合は、例えば日本の大都市にあるような発展の途中で取り残された、あるいは、目こぼしになっていた戦後闇市がそのまま近代化したような細々した商店が軒を連ねる商店街や、工業都市がサービス業中心の都市へと産業構造を変える中で廃墟となっていた大規模工場の跡地などを差します。

発展途上国の「スラムの解体と再開発」は多くの問題を含みます。スラムの住人は再開発によって立ち退かされることで住まいを失うだけでなく、貧しいながらも有機的に働いていたコミュニティを奪われます。再開発によって追われることで、再開発地域のさらに外側に住み着くことになり、物理的にも社会的にもマージナライズされます。

再開発された地域に住む人々との貧富の差は目に見えて極大化し、憎悪が増加します。社会に対する憎悪、特に若者の憎悪を犯罪組織と暴力的な政治活動をする組織(いわゆるテロ組織)が吸収します。

この状態がいまの世界ではないかと思います。
ラベル:貧困
posted by nfsw19 at 00:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 知恵袋回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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