2010年07月06日

[掲示板] ガザ自由船団ニュース第5号 ボイコット・イスラエルの広がり

*ガザ自由船団ニュース5号を掲載します。転載にあたって句読点と行替えに手を加えました。コピペでお持ち帰りください。このメールの後半にはイスラエルがガザへの輸入/持ち込みを許可しているもの、禁止しているもののリストがありましたが、品目一覧を適切に貼り付けることができないので省略しました(許可物資と禁止物資が入り乱れてしまうのです)。リストは簡単な英単語ですから、ぜひリンク先にアクセスし、禁止になっているものだけでも読んでください。このリストがいかに根拠に乏しく、かつガザの人々の生活を苦しめているかがわかります。(nfsw19)

転送・転載歓迎。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下転送 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Subject: ガザ自由船団ニュース 第5号
From: ekinkoichi@hotmail.com
Date: 2010/06/30 15:12

ガザ自由船団ニュース 第五号 2010年6月29日 配信

前回ニュースからしばらくの時間がたってしまいました。これも私の技術と能力のなさがいたすところです。粘り強く配信していきたいとおもいますので、忍耐強くお付き合いください。今回も、加入しているメーリングリストや関心のある友人や知人を中心に送付させてもらいますが、他にも、タイムリーな情報があったりしますので、パレスティナ問題、ガザ自由船団の動き等に関心があるかたは、ekinkoichi@hotmail.com まで、連絡ください。以後、ちょくせつ配信させていただきます。

今回も転載・転送大歓迎です。ご協力よろしくお願いします。

阪口 エキン


ガザ・パレスティナへの連帯!! 
世界中で広がるイスラエルへの BDS

世界各国で広がるイスラエル船舶の荷役拒否と BDS 運動

9名の死者を出したイスラエルによる民間救援船“ガザ自由船団”への非道なる攻撃を受けて、欧米諸国では確実に成果を上げているBDS運動[注:イスラエルに対するボイコット(Boycott)、資本の引き揚げ(Divestment)、および制裁措置 (Sanctions)を行うグローバルな運動]の呼びかけ委員会であるパレスティナ貿易労働組合が、6月7日に新たに世界中の港湾労働者に対して呼びかけました。

その主旨は“ガザの完全封鎖、集団的懲罰的犯罪行為、そしてイスラエル政府による法外かつ非道なるパレスティナ占領施策を終了させるためには、より迅速かつ強固な世界中でのBDS運動の高まりが必要であり、そのために実際の物資の輸出入で真っ先にその現物に手を触れる近隣諸国そして世界中の港湾労働者に、イスラエルに関わる物資を運ぶ船舶の作業のボイコットを、ストライキを呼びかける”というもの。

それに対して、アパルトヘイト政策を経験した南アフリカでは、国内の港湾にてイスラエル船舶の荷役拒否を続ける港湾労働組合や交易組合などが呼応する形で世界に呼びかけ、北欧諸国、英国、インド、オーストラリアなどなど、世界中でイスラエル政府のパレスティナの人々への殺人的政策をやめさせるためのストライキ、BDS運動が広がりを見せています。

●アパルトヘイトを経験した南アフリカの労働組合がイスラエル政府への抗議BDSを力強く世界に呼び掛け
http://www.workers.org/2010/world/south_african_0624/

●スゥエーデン港湾労働者がイスラエル船舶ボイコットストライキ
http://english.aljazeera.net/news/europe/2010/06/2010623114558557329.html

●ノルウェーでもイスラエルに抗議して2週間の港湾ストライキ
http://www.imemc.org/article/58917

●6月5日にサンフランシスコで行われたイスラエル政府への抗議集会でのILWU10(全米国際港湾労働者組合 ローカル第10支部)執行部メンバーJack heymanのスウェーデン港湾労働者への連帯表明
http://www.youtube.com/watch?v=64aqrjNOqds

●6月20日にカリフォルニア州オークランド港で行われたイスラエル船荷下ろし拒否行動、ストライキの様子
http://www.youtube.com/watch?v=UpKObPFtcBA

●インドの南部ケララ州コーチン港でもイスラエルに対するボイコット、ストライキ
http://www.hindu.com/2010/06/25/stories/2010062559890600.htm

●オーストラリアでも労働組合が次々にイスラエルBDSに参加
http://intifada-palestine.com/2010/06/unions-act-to-isolate-israel/

●英国最大の労働組合のひとつ交易労働組合がイスラエル製品のボイコットを呼びかけ
http://www.jpost.com/International/Article.aspx?id=179475


●パレスティナ人の為のBDS運動の総合サイト

イスラエルにアパルトヘイト政策をやめさせるための世界中のBDS運動がわかる
http://www.bdsmovement.net/


閉塞し疲労した日本社会の現状を考えてもても、いや、そのような状況であるからこそ、いっそう労働組合による、パレスティナからの呼びかけ、そしてそれに連帯する世界の労働運動への連帯、そして、南アフリカのアパルトヘイト政策を現実的に打ち破る原動力となり、現在、非道なるパレスティナへの占領を続けるイスラエルの政策を終わらせるために、現地から、熱く呼びかけられているBDS運動への呼応と連帯が求められています。

かってのアパルトヘイト南アフリカで“名誉白人”などと呼ばれてほくそえんでいた恥と侮辱を、本当の意味で払拭するためには。


ガザへの搬入をイスラエル政府が認めている“安全リスト”と
武器転用や商用が可能との理由で禁止している搬入禁止“危険リスト”


イスラエルのネタニエフ首相は6月20 日にガザへの物資搬入規則の緩和を決定したと発表し、数日以内にはその基準と詳細を公表すると明言しましたが、現在まで(6月29日現在まで)のところ発表はありません。

とここまで書いたところで、イスラエルのエルサレムポスト紙の興味ある記事が入ってきました。記事は 'Fertilizer on Gaza negative list'(ガザへの禁止リストに肥料が)とのタイトルで昨日6月28日に書かれたものです。
http://www.jpost.com/Israel/Article.aspx?id=179727

この記事は文末近くでで、 EU 諸国の中ではブルガリアとエストニアがイスラエルの最友好国だとの記述で、面白い内容について触れていたりするのですが、ガザ搬入禁止リストの公表に絞って言えば、7月7日にネタニエフ首相がオバマ米国大統領と会見する際に発表されると、イスラエル情報筋の話として書かれている。

国際非難が高まるたびに、表舞台で、まずは聞こえのいい大義名分を歌い、そこにすかさずアメリカが、“平和関係構築にとり大きな一歩であり、歓迎する”と言った常套文句を発表し、そのあと時のイスラエル首相がアメリカ大統領と会い、承認を取り付けて、そのあとヨーロッパと親方アメリカの日本が追随する。

そしてはじめの大言壮語が人々の記憶から消えうせたのと思うころ、振り返って見れば、有限完全非実行が繰り返されてきたのでした。今回も期待など持てないばかりか、記事中にも伏線があります。

以下、記事から

Among the items expected on the list are telescopes, firecrackers, certain types of fertilizer and sulfur. Even some of the materials which are likely to be on the list will not be completely barred, but will be allowed in if earmarked for projects under international supervision, the sources said.

禁止が予想される物資として、望遠鏡や爆竹、そして特定の肥料や硫黄などの物資をあげた後に、赤線で書かれた情報筋の話として、(発表される)ガザ搬入禁止リストにあるいくつかの物資にしても完全に駄目だということではなく、国際的な監視の下に行われるプロジェクトと確認されれば、搬入を認めますよ、と書かれてある。

ガザ民間支援船団へのイスラエルの攻撃により9名の死者を出した調査については、国連安保理の決議を完全に無視し、自国調査を主張した国がよくも言えたものである。まあ、仮に国際的なる承認などといっても、過去、ことごとくの国連決定や決議や国際赤十字などの警告さえ無視し続けてきたイスラエル政府にしてみれば、国際的なる意味は、アメリカ政府の承認以外を意味しない。

あと、この記事を読む限りでは、イスラエル政府はガザ完全封鎖の実施時から、ガザへの搬入可能物資または禁止物資の基準がわかるリストを公表していたように書かれているが、イスラエル政府が基準あるリストを公表した事実など一切ない。

添付した資料はイスラエルにあるガザ地区を含むパレスティナへの法的支援 NGO 団体である GISHA( http://www.gisha.org/ )が発表している資料です。

ひとつは支援船攻撃前の5月段階でのもので(資料1)、あとのひとつ(資料2)は5月31日のガザ自由船団“マヴィ・マルマラ号”攻撃後のものです。

常識的に 考えるならば、ネタニエフが6月20日に発表した声明は、ガザへの搬入禁止物資を武器・兵器に原則限るというもので、その言葉が事実であり履行されれば大幅に禁止物資が緩和されるはずですが、先にも触れましたように、イスラエルが歴史的に世界を欺いてきた実際の行動や、6月20日の発表でも武器・兵器に転用可能な2面性を持った物資の搬入を禁止すること(上に記事本文を抜粋してイスラエル政府のレトリックを紹介しましたが、もちろんその基準と判断はイスラエル政府が恣意的に行います。)    
6月20日のネタニエフの発表が、ガザ封鎖の緩和を印象付けるプロパガンダであることは言を待ちません。

発表の直後にアメリカ国防省が、ネタニエフの発表に歓迎の意を表すことを、(ガザの封鎖が緩和されるのだから)今後の海上からの船舶による支援に対しては、イスラエル政府が受け入れる陸路での搬入に限るべきだ と釘を刺しました。


資料1 2010年5月までのガザ搬入可能、禁止リスト
http://www.fastforgaza.net/sites/default/files/List_of_permitted_and_prohibited_items_for_Gaza__0.pdf

Partial List of Items Prohibited/Permitted into the Gaza Strip May 2010

The following list is approximate and partial, and it changes from time to time. It is based on information from Palestinian traders and businesspersons, international organizations, and the Palestinian Coordination Committee, all of whom "deduce" what is permitted and what is banned based on their experience requesting permission to bring goods into Gaza and the answers they receive from the Israeli authorities (approved or denied). It is not possible to verify this list with the Israeli authorities because they refuse to disclose information regarding the restrictions on transferring goods into Gaza. It should be noted that Israel permits some of the "prohibited" items into Gaza (for example: paper, biscuits, and chocolate), on the condition that they are for the use of international organizations, while requests from private merchants to purchase them are denied. For more information, see: Gisha, Restrictions on the Transfer of Goods into Gaza: Obstruction and Obfuscation, January 2010 (available at: www.gisha.org ).

以下のリストはおおよそのものであって網羅的ではなく、時とともに変わる。パレスティナ人貿易業者やビジネスパーソン、国際的な団体やパレスチナ調整委員会からの情報に基づいているが、みな、物資のガザへの持ち込み許可申請に対するイスラエル当局からの回答(許可或いは却下)の経験から、何が許可され、何が禁止されるかを推測している。

イスラエル当局は物資のガザへの持ち込み制限に関する情報の開示を拒否しているので、このリストをイスラエル当局で確かめることはできない。注意すべきは、イスラエルはガザへの持ち込みを“禁じている”幾つかのもの(例えば、紙、ビスケット、チョコレート)を、個人商人が購入申請をしても許可されないが、国際団体が使用することを条件に許可していることだ。詳細はギシャのサイト( www.gisha.org )の「ガザへの物資持ち込み制限:閉塞と撹乱、2010年1月」を見よ。

Prohibited Items* Permitted Items
(禁止物資)         (許可物資)

リストが適切にコピペできないので以下省略します。リストのページにアクセスしてぜひご覧下さい。
(以下リスト省略)



資料2 新たな禁止物質のリスト2010年6月
http://www.gisha.org/UserFiles/File/publications/Products060610_Eng%281%29.pdf

Partial List of Items Prohibited/Permitted into the Gaza Strip June 2010

(全文は資料1と同じ)

Prohibited Items*            Permitted Items
(禁止物資)              (許可物資)

(前述と同様の理由で以下リスト省略。こちらのページでご覧下さい)

〜転送ここまで〜
【関連する記事】
posted by nfsw19 at 00:00| ロンドン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。